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驚きの連続
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すっきりとした目覚めの後、シャワーを浴びておいでと渡されたのはかっこいい服。
「これ……」
「行きのヒースロー空港で買っておいたんだ。最初からこっちに連れ帰るつもりだったからね。雪乃から真守の写真はよく貰っていたからサイズはぴったりだと思うよ」
まさか、母さんが明さんと僕の写真を送ったりなんてそんなやりとりをしているなんて思いもしなかった。
驚きながらお礼を言い、案内されたシャワールームに入る。
ここが機内だということを忘れそうなほど広いシャワールームに驚く。
そういえば父さんたちが亡くなってから、お風呂とかどうしてたんだっけ?
入ってないわけはないけど、記憶もないからさっと済ませていたんだろうな。
久しぶりだ。
こんなすっきりした気持ちでシャワーを浴びたのは。
明さんのおかげだな。
下着まで新品が用意されていて驚くけど、ありがたく穿かせてもらう。
うわっ、なにこれ!
すごく穿き心地がいい。
その上、シャツもズボンも着心地が良くてびっくりする。
「ああ、よく似合ってるね」
着替えを済ませて戻ると開口一番に褒められて、ものすごく嬉しい。
あまりの着心地の良さに驚いたことを伝えると、
「行きつけの店の服なんだ。真守が気に入ってくれて嬉しいよ」
と笑顔を向けられる。
「あの……洋服代は……」
「ふふっ。なに言ってるんだ。真守はもう私の息子だと言ったろう? 息子に服を買ってあげるのは当然じゃないか。素直に受け取ってくれた方が嬉しいよ。なっ」
「は、はい。ありがとうございます。大切にします」
そういうと、明さんは嬉しそうに笑ってくれた。
長い空の旅もあっという間に終わり、僕はイギリスに降り立った。
国内旅行は父さんたちと何度かしたけど、海外は初めてだ。
日本とは違う匂いにここが海外だと実感する。
「確か、迎えが来ているはずなんだが……」
明さんと一緒に到着ゲートを出ると、明さんがキョロキョロと辺りを見回した。
すると、突然
『アキラっ! おかえりーっ! 会いたかったぁーっ!!!』
と嬉しそうな声と共に明さんに抱きついてきた人がいた。
そのあまりの勢いにびっくりして声も出ない。
えっ? この人、明さんの知り合い?
明さんも驚いてはいるけど、抱きついてきたその人を離そうとしないから知り合いなんだろう。
『アロンっ! どうしてここに? 家で待っているように言っておいただろう?』
『だって、早く会いたかったんだもん! アキラは会いたくなかった? 迷惑だった?』
『そんなことあるわけないだろう! ただ心配なだけだ』
『ふふっ。なら、良かった』
『ケヴィンはどうしたんだ?』
『入り口で待ってるよ。僕一人で行けるから待っててって言っておいたんだ』
『はぁー、ケヴィン……』
明さんは困った様子だったけど、嫌ではなさそう。
というかすごく嬉しそうにも見える。
「あ、あの……明さん……」
せっかくの再会を邪魔しちゃ悪いかなと思いつつも、周りがすごくザワザワとして注目されているような気がして、居た堪れず声をかけた。
「あっ、真守! 悪いっ、ちゃんと説明するから。とりあえず車に行こうか」
慌てたように僕とその人を連れて、空港を出た。
『社長! こちらです』
そう声をかけられた先にあったのは、とんでもなく長くて大きな車。
これに乗るの?
茫然としている間に荷物は運ばれて行って、
「ほら、真守。おいで」
と明さんに声をかけられた。
恐る恐る中に乗り込むと、
「――っ!! こ、れが車の中?」
さっき乗っていたみたいなファーストクラスの席のように広々としていてもう驚くしかない。
座り心地のいい座席に腰を下ろすと、明さんを迎えにきていたあの人にじっと見つめられた。
僕のことを知っているのかな?
こっちから声をかけた方がいい?
どうしよう……。
「えっと、あの……」
「ボクハ、アロン、ダヨ。ヨロシク」
うわっ! 笑顔がすごく可愛いっ!
「あっ、あの……僕、真守です。よろしく」
あまりの可愛さに焦りすぎて同じことしか言えなかったけれど、
「マモル! カワイイっ!」
「えっ、わっ! ちょ――っ!」
突然ギュッと抱きしめられてどうしていいか戸惑っていると、スッと腕が伸びてきてアロンさんとの間を引き離してくれた。
『アロン! 抱きつくのは私だけだと言っているだろう? それにまだなにも説明していないんだから、あまり真守を驚かさないでくれ』
『ふふっ。はーい』
なんだか、アロンさん……明さんに怒られても楽しそうだな。
「それで、真守。着いて早々、驚かせて悪かったな」
「あ、いえ。全然、その……大丈夫です。あの、それより英語で大丈夫ですよ。アロンさんがわからない言葉ばかりだと不安になりませんか? 僕、少しなら英語も分かりますし」
「真守……ありがとう。じゃあ、そうさせてもらうよ」
そういうと、明さんは隣にいるアロンさんに声をかけた。
アロンさんの表情が明るくなっていくのがわかる。
『マモル、ありがとう!!』
やっぱり言葉が通じるって安心するよね。
アロンさんの嬉しそうな表情に、英語を話せて良かったとつくづく思った。
「これ……」
「行きのヒースロー空港で買っておいたんだ。最初からこっちに連れ帰るつもりだったからね。雪乃から真守の写真はよく貰っていたからサイズはぴったりだと思うよ」
まさか、母さんが明さんと僕の写真を送ったりなんてそんなやりとりをしているなんて思いもしなかった。
驚きながらお礼を言い、案内されたシャワールームに入る。
ここが機内だということを忘れそうなほど広いシャワールームに驚く。
そういえば父さんたちが亡くなってから、お風呂とかどうしてたんだっけ?
入ってないわけはないけど、記憶もないからさっと済ませていたんだろうな。
久しぶりだ。
こんなすっきりした気持ちでシャワーを浴びたのは。
明さんのおかげだな。
下着まで新品が用意されていて驚くけど、ありがたく穿かせてもらう。
うわっ、なにこれ!
すごく穿き心地がいい。
その上、シャツもズボンも着心地が良くてびっくりする。
「ああ、よく似合ってるね」
着替えを済ませて戻ると開口一番に褒められて、ものすごく嬉しい。
あまりの着心地の良さに驚いたことを伝えると、
「行きつけの店の服なんだ。真守が気に入ってくれて嬉しいよ」
と笑顔を向けられる。
「あの……洋服代は……」
「ふふっ。なに言ってるんだ。真守はもう私の息子だと言ったろう? 息子に服を買ってあげるのは当然じゃないか。素直に受け取ってくれた方が嬉しいよ。なっ」
「は、はい。ありがとうございます。大切にします」
そういうと、明さんは嬉しそうに笑ってくれた。
長い空の旅もあっという間に終わり、僕はイギリスに降り立った。
国内旅行は父さんたちと何度かしたけど、海外は初めてだ。
日本とは違う匂いにここが海外だと実感する。
「確か、迎えが来ているはずなんだが……」
明さんと一緒に到着ゲートを出ると、明さんがキョロキョロと辺りを見回した。
すると、突然
『アキラっ! おかえりーっ! 会いたかったぁーっ!!!』
と嬉しそうな声と共に明さんに抱きついてきた人がいた。
そのあまりの勢いにびっくりして声も出ない。
えっ? この人、明さんの知り合い?
明さんも驚いてはいるけど、抱きついてきたその人を離そうとしないから知り合いなんだろう。
『アロンっ! どうしてここに? 家で待っているように言っておいただろう?』
『だって、早く会いたかったんだもん! アキラは会いたくなかった? 迷惑だった?』
『そんなことあるわけないだろう! ただ心配なだけだ』
『ふふっ。なら、良かった』
『ケヴィンはどうしたんだ?』
『入り口で待ってるよ。僕一人で行けるから待っててって言っておいたんだ』
『はぁー、ケヴィン……』
明さんは困った様子だったけど、嫌ではなさそう。
というかすごく嬉しそうにも見える。
「あ、あの……明さん……」
せっかくの再会を邪魔しちゃ悪いかなと思いつつも、周りがすごくザワザワとして注目されているような気がして、居た堪れず声をかけた。
「あっ、真守! 悪いっ、ちゃんと説明するから。とりあえず車に行こうか」
慌てたように僕とその人を連れて、空港を出た。
『社長! こちらです』
そう声をかけられた先にあったのは、とんでもなく長くて大きな車。
これに乗るの?
茫然としている間に荷物は運ばれて行って、
「ほら、真守。おいで」
と明さんに声をかけられた。
恐る恐る中に乗り込むと、
「――っ!! こ、れが車の中?」
さっき乗っていたみたいなファーストクラスの席のように広々としていてもう驚くしかない。
座り心地のいい座席に腰を下ろすと、明さんを迎えにきていたあの人にじっと見つめられた。
僕のことを知っているのかな?
こっちから声をかけた方がいい?
どうしよう……。
「えっと、あの……」
「ボクハ、アロン、ダヨ。ヨロシク」
うわっ! 笑顔がすごく可愛いっ!
「あっ、あの……僕、真守です。よろしく」
あまりの可愛さに焦りすぎて同じことしか言えなかったけれど、
「マモル! カワイイっ!」
「えっ、わっ! ちょ――っ!」
突然ギュッと抱きしめられてどうしていいか戸惑っていると、スッと腕が伸びてきてアロンさんとの間を引き離してくれた。
『アロン! 抱きつくのは私だけだと言っているだろう? それにまだなにも説明していないんだから、あまり真守を驚かさないでくれ』
『ふふっ。はーい』
なんだか、アロンさん……明さんに怒られても楽しそうだな。
「それで、真守。着いて早々、驚かせて悪かったな」
「あ、いえ。全然、その……大丈夫です。あの、それより英語で大丈夫ですよ。アロンさんがわからない言葉ばかりだと不安になりませんか? 僕、少しなら英語も分かりますし」
「真守……ありがとう。じゃあ、そうさせてもらうよ」
そういうと、明さんは隣にいるアロンさんに声をかけた。
アロンさんの表情が明るくなっていくのがわかる。
『マモル、ありがとう!!』
やっぱり言葉が通じるって安心するよね。
アロンさんの嬉しそうな表情に、英語を話せて良かったとつくづく思った。
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