溺愛弁護士の裏の顔 〜僕はあなたを信じます

波木真帆

文字の大きさ
65 / 95
番外編

宮古島旅行  13

しおりを挟む
考えてみたらまだ一日目の夜……。
これは一体どこまで続くんだろう(汗)
今回も楽しんでいただけたら嬉しいです♡


  *   *   *

「真琴、大丈夫か?」

「は、はい」

顔が赤いのは確実にあれの・・・せいだが、風呂に入っているんだから、誤魔化しはきくだろう。
あっちも俺たちと同じようなことになっているみたいだ。
座っている安慶名の身体の横から、悠真さんの足が見えているからまず間違い無い。だから、たとえ真琴の顔が赤くてもお互いに暗黙の了解でそこには触れないだろうな。

「でもあのパックは本当に効くな。いつももちもちで滑らかだけど、さらに気持ちがいい肌になってるぞ」

「でしょう?」

倉橋さんの開発したものがこんなにも素晴らしいなんてな。
本当にあの人はどこまで手を広げているのか……不思議な人だ。

「そういえば、この湯は……」

「これも倉橋さんのところの入浴剤です。多分。僕たちが疲れていると思って、母さんが入れておいてくれたみたいですね」

「真っ白な湯か……」

「お湯の色が何かあるんですか?」

「いや、なんでもないよ」

「???」

不思議そうな表情をしている真琴には俺の気持ちは多分わからないだろうが、真っ白なお湯が真琴の身体を隠してくれるだけでホッとする。

もしかしたらお義母さんはわかっていて真っ白な入浴剤を入れてくれたのかもしれないな。そう思わずにいられない。

湯の中で真琴と話をしていると、安慶名たちが動く気配を感じた。

こっちに入ってくるのか。

真琴が湯から出ていないかをこっそり確認して、少し端によると安慶名が悠真さんを抱っこして中に入ってきた。

「ああ……気持ちがいい温度だな」

「そうだろう。長く入っていてものぼせそうにないよ」

そんな当たり障りのない会話をしているが、悠真さんの表情をみればあっちで何をしていたかは一目瞭然。
大丈夫。俺たちも同類と言ってやりたくなるほど顔を赤らめているが、触れないでおこう。

中にはいる直前に悠真さんの体の影に隠れながら、安慶名のモノが見えた。
一度出した後のようだがそれでもデカいな。

俺もかなりデカい方だから人のことは言えないが、あの華奢な悠真さんの身体があのデカいものを受け入れているのかと思うと、驚いてしまう。

安慶名も俺のを目にすれば同じことを思うのだろうな。
余計なことは言わない方が身のためだ。

「あの、そう言えば明日は何をしますか?」

真琴が話題を振ってくれて、その話に花が咲く。

「真琴はどこか行きたいところがあるのか?」

「うーん、僕はみんなで何かできたらどこでもいいんですけど……」

「それなら、明日はみんなでマンゴー畑の手伝いをしないか?」

「えっ、でも結構な重労働ですよ? いいんですか?」

心配そうに悠真さんが声をかけてくれるが、

「重労働だからこそ手伝いたいんですよ。もう私たちは家族なのでしょう?」

と俺より先に安慶名が答える。
悠真さんは安慶名の言葉に感激しているようだが、俺も同じ気持ちだ。

「真琴、俺にマンゴーのことを教えてもらえないか?」

「わぁ、僕が優一さんに教えられるなんて! 喜んで教えますよ」

嬉しそうな真琴の声に、安慶名たちも笑みを浮かべた。

「明日は朝食のリクエストはありますか? せっかくなのでお義母さんたちには休んでほしいですからね」

「あの、伊織さん……できたら伊織さんのオムレツを母さんたちにも食べてもらいたいです」

安慶名のオムレツか……。
悠真さんがそこまでいうのなら相当美味しいのだろうな。
なかなか手料理を食べさせてもらう機会はなかったが、弁護士試験の勉強を三人でしようぜと氷室が言い出した時に料理を作って持ってきてくれたことがあった。
俺も料理を持って行って、氷室はデリバリーのピザを持ってきていたっけ。
懐かしい。
あの時の料理はかなり美味しかったから、きっとオムレツも美味しいんだろう。

「じゃあ、オムレツは安慶名に任せよう。真琴は何か食べたいものはあるか?」

「僕はフレンチトーストがいいです。母さんもばあちゃんも多分好きですよ」

「そうか、ならそうしよう。風呂から上がったら、お義母さんたちに話をしておこうか」

そんな話をしていると流石に真琴も熱くなってきたみたいだ。

「優一さん、僕そろそろ出たいです」

「そうだな。じゃあ、安慶名。俺たち先に出るぞ」

真琴の裸が見えないように抱き上げてさっと湯船から出ると、安慶名の視線を感じた気がした。

きっと今頃同じことを思っているんだろうな。やっぱり俺たちは同類だ。

少しのぼせかけている真琴をすぐに寝巻き用の浴衣に着替えさせ、本宅に向かう。

「あらあら、どうしたの?」

やはり母親だな。真琴の様子にはすぐに気づく。

「悠真さんたちとお風呂が楽しかったみたいで、ちょっとのぼせたみたいです。お水いただけますか?」

やりとりを聞いていたお祖母さんがさっとグラスに色のついた水を入れて渡してくれた。

「さっきのシークワーサー水ですね」

「それを飲んだらすぐに落ち着くよ」

「ありがとうございます」

真琴にその水を飲ませると、一気に飲み干した。
風呂場で一度イってるし脱水していたかもしれない。

「成瀬さんもどうぞ」

すぐにグラスにおかわりを入れてくれて助かる。
爽やかな酸味がさーっと喉を潤してくれるのがわかる。

ああ、これは本当に美味しいな。

「ありがとうございます。助かりました」

「それならよかった」

「あの、さっき安慶名と悠真さんとも話をしていたんですが、明日の朝食は私たちが作りますから、のんびりしていてください」

「あら、気を遣わなくていいのに」

「いえ、お忙しいんですから、私たちがいる時くらいのんびりしてください」

俺の言葉にお義母さんは笑顔を見せた。
その笑顔は真琴に似ていて親子なのだなと感じさせる。

「ありがとう。じゃあ、お願いするわ。冷蔵庫の中のものもなんでも使ってくれていいから」

「はい。わかりました」

「今日は疲れたでしょうから、そろそろ休むといいわ。一応真琴の部屋に布団を持って行ったけれど、別に使わなくても大丈夫だから」

にっこりと微笑まれて少し照れてしまう。
多分、一緒に真琴のベッドで寝るのがわかっているんだろう。
それでも普通にしてくれるのだから、本当にありがたい。

「それじゃあ、先に休ませていただきます」

「ええ。おやすみなさい」

「母さん。ばあちゃんおやすみ」

子どものように手を振る真琴を抱っこしたまま、俺は真琴の部屋に向かった。
しおりを挟む
感想 90

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

目が覚めたら宿敵の伴侶になっていた

木村木下
BL
日本の大学に通う俺はある日突然異世界で目覚め、思い出した。 自分が本来、この世界で生きていた妖精、フォランだということを。 しかし目覚めたフォランはなぜか自分の肉体ではなく、シルヴァ・サリオンという青年の体に入っていた。その上、シルヴァはフォランの宿敵である大英雄ユエ・オーレルの『望まれない伴侶』だった。 ユエ×フォラン (ムーンライトノベルズ/全年齢版をカクヨムでも投稿しています)

過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される

中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」 夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。 相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。 このお話はムーンライトでも投稿してます〜

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

追放されたおまけの聖女♂は冷徹王太子の腕の中から離してもらえない〜今さら戻れと言われても、もうこの人の魔力しか受け付けません!〜

たら昆布
BL
聖女のおまけで召喚されたと思われて追放された不憫受けが拾われて愛される話

騎士団長様、クビだけは勘弁してくださいっ!

楠ノ木雫
恋愛
 朝目が覚めたら、自分の隣に知らない男が寝ていた。  テレシアは、男爵令嬢でありつつも騎士団員の道を選び日々精進していた。 「お前との婚約は破棄だ」  ある日王城で開かれたガーデンパーティーの警備中婚約者に婚約破棄を言い出された。テレシアは承諾したが、それを目撃していた先輩方が見かねて城下町に連れていきお酒を奢った。そのせいでテレシアはべろんべろんに酔っ払い、次の日ベッドに一糸まとわぬ姿の自分と知らない男性が横たわっていた。朝の鍛錬の時間が迫っていたため眠っていた男性を放置して鍛錬場に向かったのだが、ちらりと見えた男性の服の一枚。それ、もしかして超エリート騎士団である近衛騎士団の制服では……!? ※3連休中は一日5話投稿。その後は毎日20時に一話投稿となります。 ※他の投稿サイトにも掲載しています。 ※この作品は短編を新たに作り直しました。設定などが変わっている部分があります。(旧題:無慈悲な悪魔の騎士団長に迫られて困ってます!〜下っ端騎士団員(男爵令嬢)クビの危機!〜)

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

的中率100%の占い師ですが、運命の相手を追い返そうとしたら不器用な軍人がやってきました

水凪しおん
BL
煌都の裏路地でひっそりと恋愛相談専門の占い所を営む青年・紫苑。 彼は的中率百パーセントの腕を持つが、実はオメガであり、運命や本能に縛られる人生を深く憎んでいた。 ある日、自らの運命の相手が訪れるという予言を見た紫苑は店を閉めようとするが、間一髪で軍の青年将校・李翔が訪れてしまう。 李翔は幼い頃に出会った「忘れられない人」を探していた。 運命から逃れるために冷たく突き放す紫苑。 だが、李翔の誠実さと不器用な優しさに触れるうち、紫苑の頑なだった心は少しずつ溶かされていく。 過去の記憶が交差する中、紫苑は李翔の命の危機を救うため、自ら忌み嫌っていた運命に立ち向かう決意をする。 東洋の情緒漂う架空の巨大都市を舞台に、運命に抗いながらも惹かれ合う二人を描く中華風オメガバース・ファンタジー。

処理中です...