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彼シャツと甘い朝食
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きゅるっと可愛い音が鳴って悠真は必死にお腹を押さえて恥ずかしがる。
そんな姿も実に可愛らしい。
「軽く朝食でも作りましょうか」
キャリーケースから私のTシャツを取り出して悠真に着せた。
私のTシャツだけを着ている悠真が愛おしくてたまらない。
石垣でもスーツを濡らしていた悠真に私の服を着せたが、その時よりもずっと愛おしさを増し破壊力が大きく感じるのは、私たちがより深い仲になったからだろうか。
昔、宗一郎さんがよく自分のシャツを皐月さんに着せては嬉しそうに顔を綻ばせていたが、正直何がそんなにも嬉しいのかよくわかっていなかった。
後にそれが『彼シャツ』というものだということは知ったが、それがそんなにも心を打つものだという理解までは及ばずにいた。
その思い出は私の記憶の彼方へ飛んでいってしまっていたが、さっき裸の悠真を見て無意識のうちに自分の服を着せていたのはその記憶が甦ったからだろうか。
悠真には大きすぎる私のTシャツは、悠真が手をあげるたびに半袖の隙間からチラチラと胸の赤い実を覗かせ、大きく開いた襟ぐりからは私が鎖骨あたりにつけた花弁がいくつも目に飛び込んでくる。
そして何よりも、下着を穿かずとも隠してくれる裾が太ももの真っ白な肌をチラリとみせ、大いにそそられる。
宗一郎さんが皐月さんに服を着せていた理由が本当によくわかるな。
今度宗一郎さんに会ったときにはこの話をしてみるか。
きっと楽しい話になりそうだ。
悠真の魅惑的な姿で昂るのを抑えるために、私も急いで下着と短パンを穿いた。上半身に何も着ずにいたのは、どうやら悠真が私の筋肉が好きらしいと気づいたからだ。悠真が恍惚とした瞳で私の裸に目を向けるのは、見ているだけで興奮する。
「あの、私もお手伝いしてもいいですか? 伊織さんと一緒に作りたいです」
悠真のそんな可愛い申し出を断る理由はない。
「わかりました」
と悠真を抱きかかえて寝室を出た。
「あ、あの私、歩けますよ」
「わかっています。ただ私が悠真と離れたくないだけですから」
私の頑なな態度に悠真は観念したように私に抱っこされていた。
「そうだ、先に洗面を使いますか?」
「あ、あの、私は先にお手洗いに行かせてください」
恥ずかしそうに言われて、抱きかかえたまま連れて行った。
せっかくの二人の時間なのだから少しでも離れていたくはないが、さすがにこれ以上は嫌われるかもしれない。個室の中に悠真を座らせて扉を閉め、扉の前で待つのも失礼かと一足先に洗面所で身だしなみを整えた。
私と入れ替わるように洗面を使う悠真を残し、私はキッチンに向かった。
冷蔵庫も冷凍庫も勝手に開けても悠真なら気にはしないと思うが、せっかく一緒に作るのだから待っておこうか。
しばらく経って、私のTシャツ一枚だけを着て、トコトコと戻ってくる様子は映像として残しておきたいほどに可愛らしい。
悠真の可愛いその姿を目に焼き付けるようにじっと見ていると、
「伊織さん……? どうかしましたか?」
と可愛らしく小首を傾げて尋ねてくる。
そんな仕草にもやられそうだが、お腹を空かせている悠真をこれ以上無理を強いるわけにもいかない。
必死に強靭な精神力を呼び起こしながら、笑顔を見せた。
「いいえ、なんでもありません。さぁ、朝食作りを始めましょうか」
「冷蔵庫も冷凍庫もなんでも使っていただいて構いませんよ。何にしますか?」
そう話しながら、悠真は冷蔵庫の一番下の野菜室を開け、中を覗き込んでいる。
「くっ――!」
Tシャツの裾が上がり、悠真の可愛い尻がほんの少し見えているのを見逃さずにじっと見ていると、
「頂き物のマンゴーがありましたよ」
とそのままの体勢で笑顔で振り返った悠真の襟ぐりからはっきりと可愛い乳首と悠真の果実のように可愛いモノまで見えてしまっている。
ああ、このままでは料理に集中できないな。
私は急いでキッチンの隅にかけられていたエプロンを持ってきた。
「油が跳ねると危ないですから」
何とか理由をつけて悠真にエプロンをつけさせることに成功した。
ふうと一息吐きながら、悠真にマンゴーを剥いてもらっている間に冷凍庫に入れてあったバゲットを取り出した。
「悠真、フレンチトーストは好きですか?」
「わぁっ、大好きです。このマンゴーも一緒に乗せて食べましょう。あっ、そういえば冷凍庫にバニラアイスもあったはず!!」
嬉しそうに冷凍庫を見て、笑顔で振り返る悠真が可愛い。
「あっ、ありましたよ。アイス!」
ああ、本当にどうしてこんなに可愛いんだろうな。
悠真の新しい一面を見るたびにどんどん愛おしさが増している気がする。
「悠真はこのアイスが好きですか?」
「これ、この前ここにくるときに声をかけてくれた平良のおばあちゃんについ先日……そうそう石垣に行く前の日にもらったんです。
一人で食べるには少し大きなサイズなのでどうしようかなと思ってたんですが、伊織さんと一緒ならちょうどいい大きさですね。平良のおばあちゃん……実は不思議な力を持っているらしいですよ」
「不思議な、力……ですか?」
「はい。沖縄には昔から不思議な力を持った女性が生まれるらしいですが、平良のおばあちゃんは何でも未来を見る力があるんだとか仰ってましたよ。もしかしたら、本当に私を見て伊織さんの姿が見えていたのかもしれませんね」
確かに沖縄本島にもそういう力を持った女性の話を聞いたことはあるが、実際に出会ったのは初めてだ。その力が嘘であっても、本当であっても、私たちのことを歓迎してくれる人だということに変わりはない。悠真が喜んでいるのなら、私もそう思っていればいい。
「悠真の隣にいていい人物だと認められているんだとしたら嬉しい限りですね」
笑顔で見つめあっていると、また『くぅ、きゅるっ』と可愛い音が聞こえてくる。
「悠真のお腹に早くご飯をあげないと可哀想ですね」
「ううっ……恥ずかしいです」
「悠真のそういうところを見られるのが私だけだと思うと私は嬉しくてたまりませんよ」
喜ぶ悠真の隣でバゲットを卵液につけ、バターを溶かしたフライパンで焼いていくと甘い香りがキッチンに広がった。
「伊織さん、コーヒーを落としておきますね」
「はい、お願いします」
フレンチトーストを作る私の隣でコーヒーを用意してくれる悠真。
このままこの生活が続けばいいのに……とついわがままな思いを抱きながら、この瞬間を楽しむことにした。
焼き上がったフレンチトーストにマンゴーとバニラアイスを乗せ、悠真はさらに蜂蜜をかけていた。
甘いものが本当に好きなんだな。こういうところも可愛らしいと思う。
悠真が淹れてくれたコーヒーを味わいながら、甘いフレンチトーストを頬張る悠真に目を向けると、幸せそうな表情をしている。
「伊織さん、このフレンチトースト美味しいですっ!! 今まで食べた中で一番ですよ!!」
「喜んでもらえて嬉しいです。マンゴーとアイスがあって良かったですね」
今日の朝食は幸せそうにフレンチトーストを頬張る悠真を愛でる最高な時間となった。
そんな姿も実に可愛らしい。
「軽く朝食でも作りましょうか」
キャリーケースから私のTシャツを取り出して悠真に着せた。
私のTシャツだけを着ている悠真が愛おしくてたまらない。
石垣でもスーツを濡らしていた悠真に私の服を着せたが、その時よりもずっと愛おしさを増し破壊力が大きく感じるのは、私たちがより深い仲になったからだろうか。
昔、宗一郎さんがよく自分のシャツを皐月さんに着せては嬉しそうに顔を綻ばせていたが、正直何がそんなにも嬉しいのかよくわかっていなかった。
後にそれが『彼シャツ』というものだということは知ったが、それがそんなにも心を打つものだという理解までは及ばずにいた。
その思い出は私の記憶の彼方へ飛んでいってしまっていたが、さっき裸の悠真を見て無意識のうちに自分の服を着せていたのはその記憶が甦ったからだろうか。
悠真には大きすぎる私のTシャツは、悠真が手をあげるたびに半袖の隙間からチラチラと胸の赤い実を覗かせ、大きく開いた襟ぐりからは私が鎖骨あたりにつけた花弁がいくつも目に飛び込んでくる。
そして何よりも、下着を穿かずとも隠してくれる裾が太ももの真っ白な肌をチラリとみせ、大いにそそられる。
宗一郎さんが皐月さんに服を着せていた理由が本当によくわかるな。
今度宗一郎さんに会ったときにはこの話をしてみるか。
きっと楽しい話になりそうだ。
悠真の魅惑的な姿で昂るのを抑えるために、私も急いで下着と短パンを穿いた。上半身に何も着ずにいたのは、どうやら悠真が私の筋肉が好きらしいと気づいたからだ。悠真が恍惚とした瞳で私の裸に目を向けるのは、見ているだけで興奮する。
「あの、私もお手伝いしてもいいですか? 伊織さんと一緒に作りたいです」
悠真のそんな可愛い申し出を断る理由はない。
「わかりました」
と悠真を抱きかかえて寝室を出た。
「あ、あの私、歩けますよ」
「わかっています。ただ私が悠真と離れたくないだけですから」
私の頑なな態度に悠真は観念したように私に抱っこされていた。
「そうだ、先に洗面を使いますか?」
「あ、あの、私は先にお手洗いに行かせてください」
恥ずかしそうに言われて、抱きかかえたまま連れて行った。
せっかくの二人の時間なのだから少しでも離れていたくはないが、さすがにこれ以上は嫌われるかもしれない。個室の中に悠真を座らせて扉を閉め、扉の前で待つのも失礼かと一足先に洗面所で身だしなみを整えた。
私と入れ替わるように洗面を使う悠真を残し、私はキッチンに向かった。
冷蔵庫も冷凍庫も勝手に開けても悠真なら気にはしないと思うが、せっかく一緒に作るのだから待っておこうか。
しばらく経って、私のTシャツ一枚だけを着て、トコトコと戻ってくる様子は映像として残しておきたいほどに可愛らしい。
悠真の可愛いその姿を目に焼き付けるようにじっと見ていると、
「伊織さん……? どうかしましたか?」
と可愛らしく小首を傾げて尋ねてくる。
そんな仕草にもやられそうだが、お腹を空かせている悠真をこれ以上無理を強いるわけにもいかない。
必死に強靭な精神力を呼び起こしながら、笑顔を見せた。
「いいえ、なんでもありません。さぁ、朝食作りを始めましょうか」
「冷蔵庫も冷凍庫もなんでも使っていただいて構いませんよ。何にしますか?」
そう話しながら、悠真は冷蔵庫の一番下の野菜室を開け、中を覗き込んでいる。
「くっ――!」
Tシャツの裾が上がり、悠真の可愛い尻がほんの少し見えているのを見逃さずにじっと見ていると、
「頂き物のマンゴーがありましたよ」
とそのままの体勢で笑顔で振り返った悠真の襟ぐりからはっきりと可愛い乳首と悠真の果実のように可愛いモノまで見えてしまっている。
ああ、このままでは料理に集中できないな。
私は急いでキッチンの隅にかけられていたエプロンを持ってきた。
「油が跳ねると危ないですから」
何とか理由をつけて悠真にエプロンをつけさせることに成功した。
ふうと一息吐きながら、悠真にマンゴーを剥いてもらっている間に冷凍庫に入れてあったバゲットを取り出した。
「悠真、フレンチトーストは好きですか?」
「わぁっ、大好きです。このマンゴーも一緒に乗せて食べましょう。あっ、そういえば冷凍庫にバニラアイスもあったはず!!」
嬉しそうに冷凍庫を見て、笑顔で振り返る悠真が可愛い。
「あっ、ありましたよ。アイス!」
ああ、本当にどうしてこんなに可愛いんだろうな。
悠真の新しい一面を見るたびにどんどん愛おしさが増している気がする。
「悠真はこのアイスが好きですか?」
「これ、この前ここにくるときに声をかけてくれた平良のおばあちゃんについ先日……そうそう石垣に行く前の日にもらったんです。
一人で食べるには少し大きなサイズなのでどうしようかなと思ってたんですが、伊織さんと一緒ならちょうどいい大きさですね。平良のおばあちゃん……実は不思議な力を持っているらしいですよ」
「不思議な、力……ですか?」
「はい。沖縄には昔から不思議な力を持った女性が生まれるらしいですが、平良のおばあちゃんは何でも未来を見る力があるんだとか仰ってましたよ。もしかしたら、本当に私を見て伊織さんの姿が見えていたのかもしれませんね」
確かに沖縄本島にもそういう力を持った女性の話を聞いたことはあるが、実際に出会ったのは初めてだ。その力が嘘であっても、本当であっても、私たちのことを歓迎してくれる人だということに変わりはない。悠真が喜んでいるのなら、私もそう思っていればいい。
「悠真の隣にいていい人物だと認められているんだとしたら嬉しい限りですね」
笑顔で見つめあっていると、また『くぅ、きゅるっ』と可愛い音が聞こえてくる。
「悠真のお腹に早くご飯をあげないと可哀想ですね」
「ううっ……恥ずかしいです」
「悠真のそういうところを見られるのが私だけだと思うと私は嬉しくてたまりませんよ」
喜ぶ悠真の隣でバゲットを卵液につけ、バターを溶かしたフライパンで焼いていくと甘い香りがキッチンに広がった。
「伊織さん、コーヒーを落としておきますね」
「はい、お願いします」
フレンチトーストを作る私の隣でコーヒーを用意してくれる悠真。
このままこの生活が続けばいいのに……とついわがままな思いを抱きながら、この瞬間を楽しむことにした。
焼き上がったフレンチトーストにマンゴーとバニラアイスを乗せ、悠真はさらに蜂蜜をかけていた。
甘いものが本当に好きなんだな。こういうところも可愛らしいと思う。
悠真が淹れてくれたコーヒーを味わいながら、甘いフレンチトーストを頬張る悠真に目を向けると、幸せそうな表情をしている。
「伊織さん、このフレンチトースト美味しいですっ!! 今まで食べた中で一番ですよ!!」
「喜んでもらえて嬉しいです。マンゴーとアイスがあって良かったですね」
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