俺の天使に触れないで  〜隆之と晴の物語〜

波木真帆

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甘い甘い蜜※

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晴に俺のジャケットを被せたまま抱き抱えて応接室を出ると、すぐに橘が近づいてきた。
そうか、確か今日は内勤業務だと言っていたな。

「香月くん、大丈夫なのか?」

晴が返事をしようとジャケットを取ろうとしたから

「晴、いいよ。そのままでいて」

俺だけに顔が見えるように上げて小声で話しかけると、晴は小さく頷いてジャケットに隠れた。

「だいぶ良くなったが、ゆっくり休ませないといけないからもう今日は帰るわ。悪いけど、俺の鞄持ってきてくれないか?」

橘は『おう』と言うと、すぐに鞄を取って戻ってきた。

「駐車場まで付いて行こうか?」

「いや、お前が来ると目立つからな。笠原や咲田みたいなのに見つかると面倒だし。また週明けな。何かあったら連絡してくれ」

そう言って俺は晴を抱きかかえたまま入り口へと向かった。

「お前が誰かを抱き抱えてるだけで目立つんだよ。しかも抱き抱えてるのがあの子だってバレバレなのも気づいてねーし、あいつ、ほんと自分のことわかってねぇーな」

と橘がため息をつきながら背後で愚痴っていたことには何も気づいていなかった。

駐車場へ向かう道すがら、おびただしい数の視線が俺に向けられていたが、俺は周りの様子を一切気に留めることもなくジャケットに隠れて見えない晴に向かってもう少しだからと優しい声をかけ、宝物でも運ぶかのようにゆっくりと足を進めた。

助手席をフラットにすると、そこにそっと晴を横たわらせジャケットを取り去った。

「さあ、家に帰ろうな」

晴が嬉しそうに返事をするのを見てから、急いで運転席へと回った。
エンジンをかけたところで、大事なことを思い出した。

「ああー、忘れてた!ごめん、晴。ちょっと電話かけてもいいか?」

「はい。大丈夫です。静かにしてますね」

「いや、気にしないでいいから」

晴に断りを入れてから、慌てて風間へと電話をかけた。


ーはい。風間です。

ー早瀬だけど、今時間大丈夫か?

ーああ、もうすぐ出来上がるから必要なら営業部まで持っていこうか?

ー悪い、、いろいろあって、今から家に帰るところなんだ。申し訳ないが、出来上がったらメールで送ってもらって良いか?

ー特に改善するところはないからそれは問題ないが、いろいろって何があったんだ?

ーああ、話すと長くなるから週明けにでも話すよ。まあ、谷口さんに聞くかもしれないけどな。お前笠原の件、総務に連絡してくれたんだろ?

ーやっぱりあのあとトラブルになったんだろ? 俺、連絡した後、部屋に篭ってたから気になってはいたんだけどな。で、大丈夫なのか?

ーああ、心配してくれてありがとうな。

ーお前が礼言うなんて雨でも降りそうだな、ははっ。

ー失礼だな。じゃあメールの件頼むよ。

ーおお、わかった。

電話を終えると、狭い車の中だから話が聞こえていたんだろう、晴が心配そうな顔で見ていた。

「晴、どうした?」

「迷惑かけてごめんなさい」

「晴が謝ることは何もしてないだろ? さあ、家に帰ろう」

晴が申し訳なさそうな顔をしていたので、すぐにフォローを入れると安堵の表情を浮かべた。

「晴、お腹空いただろう。何が食べたい?」

車を走らせながら、晴に尋ねると

「えっ、えっとー、隆之さんの好きなもの……」

と答えている晴のお腹から、くぅぅ……と可愛い音が聞こえた。
晴は途端に顔を真っ赤にしてお腹を押さえていた。

「ふふっ。晴のお腹に好きなものを入れてやろう。何がいい?」

晴は恥ずかしがりながらもお昼にお肉を食べたからお魚が食べたいと言ってくれた。
俺はハンズフリーでコンシェルジュへと電話をかけ、和食屋から魚料理を中心にその他オススメを持ってきてもらうよう手配した。

マンションの玄関へ着くとすぐにコンシェルジュが出迎えてくれた。
駐車をお願いし、俺は晴を抱き抱えてエレベーターへと向かった。

高木というコンシェルジュは、ここに常駐しているコンシェルジュの中でも一歩先ゆく気遣いの出来る人で、俺は彼を一番買っている。
まさに痒いところに手が届く、いや届きすぎるほどの人材だ。
荷物を持ち部屋へと付き添う間、先ほどのデリバリーについての報告を聞き安心した。

「じゃあ届き次第連絡頼むよ」

部屋の入り口に荷物を置いてもらうと晴を連れて部屋の中へと入った。

晴をお気に入りのソファーへと座らせ、背中に柔らかなクッションを2つ重ねて背もたれにした。
スッキリしたものを飲ませようと冷蔵庫に入れておいたレモン水を飲ませると、晴は一気に飲み干し、ふぅーーと息を吐いた。

その様子があまりにも可愛くてつい抱きしめてしまうと、晴も背中に手を回して抱きついてくれた。

ひとしきり抱き合って晴の体温を感じ、不足していた晴の香りを身体全部で充電してから離すと、晴が一瞬寂しそうな顔をした。

まだ体調が良くなかったのかと慌ててクッションにもたれさせようとすると、首を横に振りちょっと拗ねた様子で口を尖らせた。

「どうした?」

「……だって……」

「ん?」

「………って、言った……」

晴が下を向いたまま、ぼそぼそと話すのでよく聞こえない。
もう一度、聞き返そうとすると、晴は俺をじっと見ていった。

「続きは帰ってからって言ったのに……」

あっ、会議室でのアレか……。
そういえば確かに言ったな。
いろいろあって吹っ飛んでいたし、晴を早く休ませないとと思っていたから……まさか、晴の方から言ってくれるなんて。

まずい、嬉しすぎて顔がニヤける。

「ごめん、寂しがらせてしまったな」

ニヤける顔を必死で押し留め、少し涙目になっている晴の目尻にちゅっと軽いキスを落とした。

「んっ。隆之さん、もう……僕のこと、イヤになったのかと思った……」

「そんなことあるわけないだろう。俺には晴だけだよ。知ってるだろ?」

晴が顔を赤らめて頷こうとしている顎に手をかけ、上を向かせると、晴の小さくて柔らかな唇に自分のそれを重ねた。

下唇に吸い付き、味わいながら軽く甘噛みをすると晴がうっとりとした表情で口を開いた。
その開いた口に舌を挿し入れると晴も舌を絡め吸い付いてくる。
晴の甘い唾液にクラクラしながら、全てを吸い尽くそうと舌を動かした。

俺の与えるキスに晴の目がトロンと惚けているのがたまらなくオスの本能をくすぐる。
敏感な舌先に吸い付いてやると、身体がピクっと震えた。
もっと感じさせたい、もっと蕩けさせたいそんな欲求が芽生えた。

俺は重なり合った唇をそっと離すと、キスに感じすぎてトロトロになった晴を柔らかなクッションの背もたれに持たれかけさせた。

そして、上着の内ポケットに入れていたスマホを取り出しコンシェルジュの高木に電話をかけた。

ーはい。早瀬さま。

ー悪いがさっきのデリバリー、30分……いや、1時間後にしてくれ。

ーかしこまりました。


頼むと言って早々に電話を終えると、ジャケットを脱ぎスマホと一緒にソファーへと放り投げ、ネクタイを緩めた。
その動作を恍惚とした顔で見ていた晴を抱き抱えて寝室の大きなベッドへと運んだ。

モジモジと両脚を擦り合わせる晴に覆い被さり、細い首筋に唇を当てると、晴は

「ん…っ」

と小さな声をあげた。

その声がたまらなく可愛くて、所有の痕を付けたくなったが、晴はモデルだ。
痕をつけて仕事に影響が出てはいけない。
そう自分に言い聞かせてなんとか思いとどまった。

首筋にキスをおくりながら、服を捲り上げると晴の小さくて可愛い乳首はもうピンと勃っていた。

「キスで感じたの?」

耳元でそう囁くと、だって……と小さく呟く。

「だって、なに?」

「……たか、ゆき……さんが……会社で、キスするから……」

間接照明しか付けていない暗い部屋でもわかるほど、晴は真っ赤な顔でそう訴えた。

「そうか。我慢させたな」

ピンと勃ち上がったピンク色の小さな乳首を大きな手で撫でると、晴の身体が跳ね上がった。

「ふあ……っ」

「ああ、可愛い。もっと感じさせてあげるからね」

ちゅっと乳首に吸い付き、舌でコロコロと転がしたりペロペロと舐めたり軽く噛んだりしながら、もう片方の乳首を指で摘んだ。

「ひゃぁ……んっ」

あまりの快感を必死で堪えようと晴は腰をくねらせていた。
しかしその動作がかえって俺を刺激していることに気づいていないようだ。

俺は口と指で乳首を弄りながら、晴のズボンのファスナーを外し始めた。
乳首への刺激にすっかり力の抜けきっている晴のズボンと下着を片手で簡単に取り去ることができた。

昼間からの刺激でずっと耐えていたんだろう晴のモノはキスと乳首への刺激で腹につくほどに勃ち上がっていた。
乳首を弄っていた口を離すと、快感で開きっぱなしになっていた晴の唇に自分のそれを重ねた。
そして、キスをしながら勃ち上がった晴のモノを自分の手で覆い被せてやった。

「はぁっ……ん」

刺激を待っていた晴のモノは俺が握っただけでピクピクと震わせ先端に蜜を纏い、指の腹で擦るとぬちゃぬちゃといやらしい音が響いた。

「晴。晴のいやらしい音が聞こえるね」

「やぁっ、はず……かしい」

「もっと、晴の可愛いとこ見せて」

晴のモノを握ったまま、何度も上下に擦り上げるとそのたびにぐちゅ、ぬちゅと音を立てる。
気持ちよさそうに蕩けた表情をする晴が可愛くて、晴のモノを口で愛撫しようと顔を近づけた。

「だ、だめ……っ、おふろはい、って……ない、から……」

晴は必死で俺の顔を近づかせないようにするが、今までの愛撫ですっかり蕩けきった手には全く力が入っていない。
俺は片手で晴の両手をひょいと掴んだ。

「うん、ほんとだ。いつもより濃い香りがする」

「や……っ、そんな、とこ……嗅がな、いで……」

クンクンと晴の匂いを堪能していると、晴は顔を真っ赤にして身体を震わせた。

「可愛いよ。晴」

いやらしい匂いをさせながら勃ち上がっている晴のモノにふっと息を吹きかけた。

「ふぁ……っ、ああ……ん」

俺の吐息に晴の身体がピクピクと感じているのがわかった。
口を大きく開け、晴のモノを根元まで咥えた。

「ああ……っ」

晴からひときわ大きな声が上がる。

もう離してもいいだろう。
掴んでいた晴の両手を離してやると、晴は無意識なのか俺の頭に手を当て、手櫛で髪をサラサラと撫で回していた。

晴の手の感触が気持ちよくて、晴を気持ちよくしてやろうと口の中の晴の昂りに深く舌を絡め舐め尽くしてやると、汗なのかそれとも興奮しているのかいつもよりしょっぱい味が口の中に広がった。
その味さえも俺の興奮をさらに呼び起こす。
まるで甘い飴を舐めるかのように晴のモノを一心不乱に舐め続けた。

じゅぽ、じゅぽといういやらしい音と

「はあ……ん、ああ……っ、あっ……」

という艶めかしい声だけが部屋中に響いていた。

先端をジュル、チュパっと吸い上げると晴は腰を仰け反りながら大声をあげた。

「いや……っ、もう、イくぅ……」

「いいよ、イッて」

「だめ……っ、口に、だし……ちゃう」

「いいから」

口を窄め、じゅぽ、じゅぽと動かす速度を速めた。

「ああ……っ、あっ、あ……っんっ!」

熱くて濃い白濁が俺の口の中に弾け飛んだ。
他の人のものなら絶対に飲むはずなんかないが、そもそも口淫をすることもありえないのだが晴のは甘露のようだった。

この前は晴のイキ顔が見たくて、口には出してもらわなかったからな。

一滴も残したくないと最後の一滴まで啜り、喉を通り抜けた時には幸せだけが残っていた。

「はぁ……っ、はぁ……っ」

「ごちそうさま」

「の、飲んだんで、すか……?」

俺が飲み干したことに驚愕の表情を浮かべていたが、

「晴の甘くて美味しかったよ」

下唇をペロっと舐めて見せると晴は小さな声でバカと言って、抱きついてきた。

「今度は僕も飲みます」

上目遣いにそう宣言されると、俺の下半身に熱が集まるのを感じたが、なんとか押し留めて今度なと言って、口付けた。

さて、そろそろ準備しないとデリバリーが来てしまうな。

今からしたいと言い張る晴を抱き抱えてバスルームに行き、身体を綺麗に清めてあげた。
色気たっぷりの晴の裸に途中で愚息が勃ち上がりそうになるのを必死に堪えて着替えをさせ、リビングへと戻ったタイミングで高木から連絡がきた。

間に合ってよかった。
きっと高木も遅くした理由が何かを察してそうだが、表情ひとつ顔に出さずにいてくれるから本当に助かる。

高木たち数名で料理を運び終えたダイニングテーブルには旬の魚を使った刺身の盛り合わせや鯛の煮付け、お吸い物に天ぷらの盛り合わせに筍ご飯などホテルの和会席さながらの料理が並んでいて、晴は目を輝かせて喜んだ。

「隆之さん! すごく美味しそうです」

「晴が気に入ってくれてよかった。じゃあ、いただこうか」

「はい。いただきます!」

晴は鯛の煮付けが殊の外、気に入ったようだ。
ちょうど旬の頃だし、良い鯛が食べられてよかった。
それにしても、晴は箸遣いが上手だ。
魚の食べ方といい、お椀や皿の持ち方といい目を見張るものがある。
こんなに綺麗に食べてくれると一緒に食事をしていて気持ちがいい。
良い躾されてきたんだろうな。

そんなことを思っていると、晴が徐に箸を下ろした。
俺がずっと見てたから、食べにくかったんだろうか?いや、そんなことは……ない、だろう……?

「ねぇ、隆之さん」

「あ、ああ……どうした?」

「田村さんにモデル続けたいですなんて言っちゃいましたけど、リュウールさんとお会いして断られちゃうこともあり得るんですよね……」

「んっ? ああ、まあ相手のあることだし100%無いとは言い切れないけど、十中八九大丈夫だと思うよ。どうしたんだ、急に……。何か気になることがあったか?」

「……今日会議で話し合って、今まで漠然としてたものがだんだんと現実味を帯びてきて形になるのってすごく楽しいというか、良いなって思ったんです。このまま最後まで一緒に完成するのを見られたらなって欲が出てきちゃって……でもリュウールさんの御眼鏡に叶わなかったら参加できなくなるんだって思ったらなんだか寂しくなってしまって……」

晴が悲しそうな顔をして箸を置いた。
それほどまでにモデルのことを真剣にかんがえてくれているのだと思うと嬉しくなった。

「ちょっと待ってて」

立ち上がって、自分の部屋からノートパソコンを持ってきた。

「ちょっと行儀悪いんだけど」

食事の並べられたテーブルにノートパソコンを置き、画面を開いてメールボックスを開いた。

「あ、これは?」

「そう。今日風間に頼んだやつ。これ見てどう思う?」

配色のバランスが良く、晴の提案したアマリリスの花も良い味を出している。
化粧品との相性も良さそうだ。
ここに晴の顔が入れば、目を惹くこと間違い無しだな。

「これ、すごく素敵です。ポスターサイズになったら目立って印象に残りますね。ここにファンデーションをつけた僕と、つけていない僕の顔写真が入るんですよね? パッと見ただけでもファンデーションの商品画像が目を惹いてすごく良いと思います」

いや、晴の顔がはいるから余計に目を引くんだけど……まあ、いいか。

「これを見せたら、リュウールもすぐにオッケーサイン出すと思うよ。だから、晴は余計な心配しないで、ポスターが完成することだけを考えよう」

「はい。ありがとうございます」

「それにしても、この仮絵よく出来てるな。ちょっと、確認したことを風間に連絡するから」


ーはい。風間です

ー早瀬だけど、今大丈夫か?

ーああ、遅かったな。見てくれたのか?

ー今見た。良いな、よく出来てる。

ーまあ、ほとんど決まってたからな。でも、配色には拘ったから、これに決まるんじゃないか?

ーああ、そう願いたいね。

ーで、彼はどうなの? 大丈夫なのか?

ーもう落ち着いて今、食事してるよ。

ー食事中に連絡してきたのか?

ーああ、ちょっと。早くお前に伝えておこうと思ってな。

ーふぅん。じゃあ、変更は無しってことで。

ーああ、じゃあ月曜な。

電話を切り、中断していた食事を続けた。
憂いがなくなったからか、晴の顔は先程より顔色が良くなったように見えた。

食事を終えて、デリバリの食器を回収してもらっている間に晴はお風呂に入っていた。

「今日の食事、美味しかったよ。今度は店の方に食べに行くって伝えておいて」

回収に来た高木にそう告げると、

「お気に召して頂いて安心いたしました。実はここは、私の叔父が経営している和食処なのですが、皆様からもご好評いただいておりまして、今回早瀬様にご案内させていただきました。先程のお言葉、叔父も喜ぶと思います。必ず伝えておきます」

「へぇ、叔父さんのお店か。時間変更も急に無理言って悪かったな」

急な時間変更で大丈夫だっただろうかと心配したけれど、特に何も言われることなく食事を持ってきてくれたので気になっていたのだ。

「いえ、問題ありません。こちらへ戻ってこられた時の香月さまのご様子からお食事時間はこれくらいかと思っておりましたので」

「えっ? そうか?」

「はい。少し体調がお悪い様子でしたので、少しお時間をいただいてからお待ちしようと思っておりました」

さすが、高木だな。
彼に任せておけば本当に安心だ。

「今日はありがとう。また頼むよ」

「はい。それでは、失礼致します」

高木が出て行ったのと同じタイミングで晴がお風呂から出てきた。

ああ、良かった。風呂上がりの火照って色気が増した晴を見られなくて。

「髪の毛ちゃんと拭いたか?」

「はい。大丈夫ですよ。隆之さんも入ってきてください」

晴と入れ替わりにお風呂に入って出てきた時には、晴はソファーでゆらゆらと船を漕いでいた。

今日はいろいろとありすぎるくらいあったもんな。

そっと晴の身体を抱き抱えて寝室へと連れて行った。
夜中に何かあってはいけないので、今日は俺の寝室へ。

別に邪な気持ちでこっちへ運んでるんじゃないんだ。
晴が心配だからだと、誰に言い訳するでもないのにそんなことを自分に言い聞かせながら俺のベッドに寝かせた。

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