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フランと遊ぼう!
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すっかり忘れていたちびっこ一花のお話。
あの彼も出てきますので楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<side一花>
せいくんも一緒に車でお出かけ。
どこにいくのか聞いたけれど、パパもママもひみつだって。
だから、お出かけするのが楽しみでたまらなかったんだ。
せいくんの隣に座って、おしゃべりしているとあっという間に時間が経つ。
鏡越しに見えるパパはずっと楽しそうだから、きっと楽しい場所なんだろうなって、ワクワクする。
そして車が止まった。
ここが今日の目的の場所みたい。
パパとママは先に車を降りて行って建物の中に入っていく。
ぼくは、せいくんと手をつないでパパとママが入って行った建物に近づいた。
ここ、一体なんだろう?
でも何かわからないけれど、怖い場所じゃないことはわかる。
だって、何て言うんだろう。
やさしい人たちしかいない感じがする。
すると、建物の奥からパパとママが出てきた。
「あっ!」
思わず声を上げてしまったのは、パパが可愛いわんちゃんを抱っこしていたから。
「わぁー! わんちゃんだ! かわいいー!!」
わんちゃんを抱っこして近づいてくるパパに声をかけると、パパは笑顔で僕の前にしゃがみ込んだ。
このわんちゃんはあそこにいるおにいちゃんのわんちゃんみたい。
抱っこさせてもらえることになって、手を伸ばすと、小さくてふわふわな子がぼくの腕にぽすっと入ってきた。
小さくてふわふわした毛が気持ちいい。
顔をすりすりしていると、わんちゃんも喜んでくれている気がする。
本当に可愛い。
パパがこの子をうちに連れて帰ろうと言ってくれるけれど、この子はあのおにいちゃんのわんちゃん。
離れ離れになったら可哀想すぎる。
そう思ったけれど、おにいちゃんは笑顔でこの子をぼくの弟にしてと言ってくれた。
この子が、ぼくの弟……
嬉しい! 嬉しすぎる!
お名前を聞いたけれどまだ決まってなくてぼくが決めていいんだって。
どうしよう……
きれいな黄色の毛色をしているからプリンがいいと言ったらせいくんに笑われた。
いいアイディアだと思ったのにな。
でも確かにプリンじゃ美味しそうすぎる。
するとパパが「フランはどうだ?」と言ってくれた。
スペインの言葉でプリンのことなんだって。
フラン……うん、すっごく可愛い!
今日からこの子はぼくの可愛い、さくらばフランだ!
「あちらに遊び場があるから、そこでフランと遊んでいていいよ」
「わぁー。ありがとう、おにいちゃん。パパ、ママ。せいくんも行こう!」
「私たちはこのお兄さんとお話をしてからいくから、征哉くんとフランと遊んでいなさい」
「はーい」
ぼくはせいくんとフランと一緒に遊び場に向かった。
「どこかなー?」
「あっちじゃないか?」
せいくんとキョロキョロしながら歩いていると、
「遊び場はこちらです」
と声が聞こえた。
「だれ?」
びっくりして声が聞こえたほうに目を向けると、丈の長い緑のエプロンをつけた人が笑顔でこっちを見ていた。
「僕は甲斐伊月。ここのスタッフです」
そう言われて、ぼくはせいくんに聞いてみた。
「スタッフって、ここではたらいている人ってこと?」
「ああ。そうだな」
「そうなんだ。じゃあ、いっくんってよんでいいー?」
そう尋ねると、彼はにっこり笑って「いいよ」と言ってくれた。
「やったー! ぼくはさくらばいちか。こっちはせいくんだよー」
いっくんは笑顔で近づいてきて、ぼくの腕の中にいるフランを優しく見つめた。
「安心しきってる目だね。この子、いちかちゃんが大好きみたい」
そう言ってくれる顔がすごくやさしい。
「ほんとー?」
「うん。この子のお名前、つけた?」
「うん! フランっていうのー!」
「フランか。可愛いねー! ぴったりな名前だよ」
褒めてもらえてすごく嬉しい。
「いっくんもいっしょにフランとあそぼー!」
「いいよ。フランとの遊び方も教えてあげるね」
そう言って、いっくんは、ぼくとせいくんを遊び場に連れて行ってくれた。
<side征哉>
会長が運命を感じた子だというだけあって、ミニチュアダックスフンドと一花との相性はばっちりのようだ。
初対面からこれだけ安心しきった様子を見せるのは実に稀なことだろう。
ウサギのことは一花自身に聞いて、どうするか決めるとしようか。
相談した上で我が家でウサギを飼っても問題ない。
会長と麻友子さんが甲斐さんとフランの譲渡について手続きをしている間、私は一花とフランと共に遊び場に行くことになった。
そこに向かって歩いていると現れたのはスタッフだと名乗る若い男性。
見た目では中学生か、高校生くらいにしか見えない。
名前を甲斐伊月だと名乗っているところを見ると、甲斐さんの身内のようだ。
甲斐さんと全く似た感じはないが、ここで雇っているところを見るとかなり信頼のおける相手なんだろう。
一花は彼の名前を聞くなり、「いっくん」と呼びかけていたが、まったく嫌がるそぶりもないどころか素直に喜んでくれる。それが何とも好感が持てた。
しかもしっかりとフランと一花の様子も見てくれて、ブリーダーとしてもかなり信頼できるようだ。
彼に案内してもらい、遊び場に向かう。
「このボールで遊んであげると喜ぶよ」
「わぁー、やりたーい!」
教えながらも一花とフランとの信頼度を増していくために彼は必ず一歩引いて一花にやらせてくれる。
その様子に私は感心しきりだった。
あの彼も出てきますので楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<side一花>
せいくんも一緒に車でお出かけ。
どこにいくのか聞いたけれど、パパもママもひみつだって。
だから、お出かけするのが楽しみでたまらなかったんだ。
せいくんの隣に座って、おしゃべりしているとあっという間に時間が経つ。
鏡越しに見えるパパはずっと楽しそうだから、きっと楽しい場所なんだろうなって、ワクワクする。
そして車が止まった。
ここが今日の目的の場所みたい。
パパとママは先に車を降りて行って建物の中に入っていく。
ぼくは、せいくんと手をつないでパパとママが入って行った建物に近づいた。
ここ、一体なんだろう?
でも何かわからないけれど、怖い場所じゃないことはわかる。
だって、何て言うんだろう。
やさしい人たちしかいない感じがする。
すると、建物の奥からパパとママが出てきた。
「あっ!」
思わず声を上げてしまったのは、パパが可愛いわんちゃんを抱っこしていたから。
「わぁー! わんちゃんだ! かわいいー!!」
わんちゃんを抱っこして近づいてくるパパに声をかけると、パパは笑顔で僕の前にしゃがみ込んだ。
このわんちゃんはあそこにいるおにいちゃんのわんちゃんみたい。
抱っこさせてもらえることになって、手を伸ばすと、小さくてふわふわな子がぼくの腕にぽすっと入ってきた。
小さくてふわふわした毛が気持ちいい。
顔をすりすりしていると、わんちゃんも喜んでくれている気がする。
本当に可愛い。
パパがこの子をうちに連れて帰ろうと言ってくれるけれど、この子はあのおにいちゃんのわんちゃん。
離れ離れになったら可哀想すぎる。
そう思ったけれど、おにいちゃんは笑顔でこの子をぼくの弟にしてと言ってくれた。
この子が、ぼくの弟……
嬉しい! 嬉しすぎる!
お名前を聞いたけれどまだ決まってなくてぼくが決めていいんだって。
どうしよう……
きれいな黄色の毛色をしているからプリンがいいと言ったらせいくんに笑われた。
いいアイディアだと思ったのにな。
でも確かにプリンじゃ美味しそうすぎる。
するとパパが「フランはどうだ?」と言ってくれた。
スペインの言葉でプリンのことなんだって。
フラン……うん、すっごく可愛い!
今日からこの子はぼくの可愛い、さくらばフランだ!
「あちらに遊び場があるから、そこでフランと遊んでいていいよ」
「わぁー。ありがとう、おにいちゃん。パパ、ママ。せいくんも行こう!」
「私たちはこのお兄さんとお話をしてからいくから、征哉くんとフランと遊んでいなさい」
「はーい」
ぼくはせいくんとフランと一緒に遊び場に向かった。
「どこかなー?」
「あっちじゃないか?」
せいくんとキョロキョロしながら歩いていると、
「遊び場はこちらです」
と声が聞こえた。
「だれ?」
びっくりして声が聞こえたほうに目を向けると、丈の長い緑のエプロンをつけた人が笑顔でこっちを見ていた。
「僕は甲斐伊月。ここのスタッフです」
そう言われて、ぼくはせいくんに聞いてみた。
「スタッフって、ここではたらいている人ってこと?」
「ああ。そうだな」
「そうなんだ。じゃあ、いっくんってよんでいいー?」
そう尋ねると、彼はにっこり笑って「いいよ」と言ってくれた。
「やったー! ぼくはさくらばいちか。こっちはせいくんだよー」
いっくんは笑顔で近づいてきて、ぼくの腕の中にいるフランを優しく見つめた。
「安心しきってる目だね。この子、いちかちゃんが大好きみたい」
そう言ってくれる顔がすごくやさしい。
「ほんとー?」
「うん。この子のお名前、つけた?」
「うん! フランっていうのー!」
「フランか。可愛いねー! ぴったりな名前だよ」
褒めてもらえてすごく嬉しい。
「いっくんもいっしょにフランとあそぼー!」
「いいよ。フランとの遊び方も教えてあげるね」
そう言って、いっくんは、ぼくとせいくんを遊び場に連れて行ってくれた。
<side征哉>
会長が運命を感じた子だというだけあって、ミニチュアダックスフンドと一花との相性はばっちりのようだ。
初対面からこれだけ安心しきった様子を見せるのは実に稀なことだろう。
ウサギのことは一花自身に聞いて、どうするか決めるとしようか。
相談した上で我が家でウサギを飼っても問題ない。
会長と麻友子さんが甲斐さんとフランの譲渡について手続きをしている間、私は一花とフランと共に遊び場に行くことになった。
そこに向かって歩いていると現れたのはスタッフだと名乗る若い男性。
見た目では中学生か、高校生くらいにしか見えない。
名前を甲斐伊月だと名乗っているところを見ると、甲斐さんの身内のようだ。
甲斐さんと全く似た感じはないが、ここで雇っているところを見るとかなり信頼のおける相手なんだろう。
一花は彼の名前を聞くなり、「いっくん」と呼びかけていたが、まったく嫌がるそぶりもないどころか素直に喜んでくれる。それが何とも好感が持てた。
しかもしっかりとフランと一花の様子も見てくれて、ブリーダーとしてもかなり信頼できるようだ。
彼に案内してもらい、遊び場に向かう。
「このボールで遊んであげると喜ぶよ」
「わぁー、やりたーい!」
教えながらも一花とフランとの信頼度を増していくために彼は必ず一歩引いて一花にやらせてくれる。
その様子に私は感心しきりだった。
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みんなの感想(138件)
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