溺愛されまくりの会長令息が財閥イケメンスパダリ御曹司に見初められました

波木真帆

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新しいお友達

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<side一花>

「一花、もうそろそろ寝ないと明日起きれなくなってしまうぞ。征哉くんに一花が挨拶しているところ見てもらえなくなってもいいのか?」

「それはやだーっ!」

「ふふっ。じゃあ、今日はもう寝るんだ」

「はーい。パパ、おやすみなさい」

「ああ、おやすみ」

「ママもおやすみなさい」

「ふふっ。一花、おやすみ」

パパとママにおやすみのご挨拶をして、自分の部屋に行く。

「セイくん、おやすみーっ」

僕のベッドに先にねんねしているのは、せいくんからもらったゾウさんのぬいぐるみ。
せいくんによく似ているから、同じ名前をつけちゃったんだ。

「まーちゃんもおやすみ」

パパにも買ってもらった。大きなクマのまーちゃんもねんねしてるけど、僕のベッドは広いから三人で寝ても全然大丈夫。
おっきなぬいぐるみに囲まれて、僕はあっという間に眠ってしまった。

「一花、一花」

「んーっ」

もうちょっと寝るーっ。

「ふふっ。ほら、そろそろ起きて準備しましょう。今日は入学式日和のいい天気よ」

にゅう、がくしき?
あっ!!

慌てて飛び起きると、笑顔のママが抱き止めてくれた。

「一花、今日から小学生ね。本当に大きくなったわ」

「うん。僕、一年生! 準備するー!」

「ええ。ママも一花の準備するところを見てみていいかしら?」

「いいよ。ママに見せてあげるね。こっち、こっち」

「あらあら」

ママの手を取って、ベッドの後ろにあるクローゼットに連れて行くと今日から着て行く制服がいっぱい並んでいる。

「今日は入学式だから……」

「そう、ちゃんと覚えていて偉かったわね」

淡いピンク色の上着を選ぶとママが褒めてくれた。
たくさんある制服は自分で好きに組み合わせを決めて着ていいんだけど入学式とかそういう時はこの可愛いピンクの上着を着ることになっているんだ。

白のシャツに可愛いリボンのネクタイ。
そして白いズボンが今日の入学式の格好。

「ママー、ネクタイつけられない~!!」

「ふふっ。これだけはみんな一人じゃできないの。ママにお手伝いさせてね」

「うん、ママにさせてあげるー!」

「ふふっ。嬉しいわ。さぁ、できた! じゃあ、パパに見せに行きましょうか」

「はーい!」

ママと一緒にお部屋を出て、パパがいるリビングに行くとパパはいつものようにコーヒーを美味しそうに飲んでいた。

「パパーっ!!」

「おお、一花っ!! 待ってたよーー!!」

「ふふっ。パパ見たい?」

「ああ。可愛い一花の姿を見せてくれ!」

ママの陰に隠れて顔だけ見せていたけれど、パパがそう言ってくれたから僕は嬉しくなってぴょんと飛び出した。

「パパー、どう?」

くるくるとその場で回ってみせると、パパは飛んできて、

「――っ!!! ああっ、一花っ!! なんて可愛いんだ!!!!」

と僕を抱き上げてくるくると回ってくれた。

「わぁーっ、すごいっ! すごいっ!」

「あらあら、一眞さん。危ないわ」

「ああ、ごめん。ごめん」

「一花、もう一年生だから大丈夫だよー。パパー、楽しい!」

「そうか。よかった。じゃあ、ご飯を食べて出かけるとしようか」

みんなで楽しくご飯を食べて、ピカピカのランドセルを背負って玄関に向かう。

「パパー、早く車に乗ろうー! ねぇ、ママ。一花にお友達、できるかなぁ」

「大丈夫よ。一花にはすぐにいいお友達ができるわ」

「うん、楽しみー!」

パパとママに挟まれて車に乗ると、もうウキウキが止まらなかった。

桜守まではもう少し。
ああ、早く着かないかな。

「ねぇ、ママ。新しいお友達もいるんだよね?」

「ええ。初等部から入ってくる子たちもいるから、慣れない子は優しくしてあげないとね」

「うん! 一花、がんばる!!」

僕が行く桜守はこの前まで行っていた幼稚園と初等部は同じところにある。
中等部のお兄さんたちみたいになったらまた別の場所に移るんだ。

新しいお友達にいっぱいお世話してあげようっと!

初等部の門の前で車を降りると、僕と同じ制服とピカピカのランドセルを背負った子たちがたくさん見える。

わぁーっ、この子達、みんな一年生なんだ!!
すごーい!!

あれ?
あの子……。
みたことない子だ。

不安そうな表情でお兄さんに抱っこされているみたい。
もしかして入学するのが怖いのかな?

早速僕がお世話しに行かなくちゃ!!

「ママー、僕ちょっとあの子のところに行ってくるね!」

「えっ、一花っ……」

僕はママに言ってからその子の元に駆けて行った。

「ねぇ、一緒に教室に行こう!」

「えっ? ぼく?」

「うん。一緒に行こう!」

「でも……」

やっぱり不安なのか、その子はお兄さんの腕から下りようとしない。

「大丈夫。僕がついてるから。ねっ」

そういうと、その子を抱っこしていたお兄さんが僕に笑顔で声をかけてくれた。

「誘ってくれてありがとう。桜守は初等部からだからちょっと緊張しているんだよ。この子は観月理央。よろしくね」

「理央くんかぁ。ふふっ。可愛い名前だね。僕は櫻葉一花。よろしくね」

「えっ……櫻葉ってもしかして……? あの、一花くん。お父さんとお母さんはいるかな?」

「うん。あそこにいるよー」

指をさして教えると、お兄さんはハッとした表情で頭を下げた。
もしかして、パパの知り合いなのかな?

「あの……いちかちゃんも、かわいいなまえ」

「えっ? あっ! ありがとう!! ふふっ。僕も気に入っているんだ! ねぇ、理央くん。行こう!」

「うん! 凌也さん、ぼく下りるー!」

「ああ、わかった」

お兄さんに下ろしてもらった理央くんと手を繋ぐ。
ふふっ。同じくらいちっちゃくてなんだか楽しい。

「行こっか」

「うん! 行こう! 一花くん。もうお友達だね」

「うん、理央くんはもうお友達だよ!」

僕たちは手を繋いで教室に向かった。
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