溺愛されまくりの会長令息が財閥イケメンスパダリ御曹司に見初められました

波木真帆

文字の大きさ
29 / 55

可愛い理央くん

しおりを挟む
すみません。前半500字くらい切れてましたので追加しています。


  *   *   *

<side一花>

「そろそろ理央くんの家に着くよ」

「わぁー、どのお家?」

「あの白い壁の大きな家だよ」

せいくんが教えてくれた方向を見ると、白い壁がとっても素敵なお家が見える。

「わぁー、綺麗ーっ!! お家の周りにお花がいっぱいだよ」

「ああ、本当に綺麗に整えられた庭だな」

ここに理央くんが住んでいるんだ……。素敵!

「ねぇねぇ、一花ちゃんのところもそうだけど、日本のお家ってとっても綺麗だよね。現代的っていうか、未来のお家みたい」

「そうかな?」

「そうだよ。ねっ、エヴァン」

弓弦くんが声をかけるとエヴァンさんは優しい眼差しを向けながら教えてくれた。

「ああ、フランスは昔ながらの建物を残しているからね。外観だけは数百年前の煉瓦造りのままで中身を新しく作り変えて住んでいるんだよ。だからフランスの都市部では新築……外観も全て新しい家というのはまず見つからないだろうね」

「へぇー、そうなんですね」

「弓弦のお家もすごく古いよ。前にパパに聞いたら三百年以上って言ってたもん」

「えーーっ、三百年? すごい! パパたちよりもずっと年上だね」

「うん。おじいちゃんたちよりもずっとだよ」

「みんながそこで育ってきたんだね。すごいなー。ねぇ、今度弓弦くんのフランスのお家に行ってみたいな」

「わぁー! それ楽しそう! いいよね、エヴァン」

僕の言葉に笑顔を見せてくれた弓弦くんがエヴァンさんに抱きつくと、エヴァンさんは嬉しそうに弓弦くんを抱きしめた。

「もちろん。セイヤが一緒なら大歓迎だよ」

エヴァンさんとせいくんはすっかり仲良くなったみたい。
弓弦くんの大切な人と僕の大好きなせいくんが仲がいいっていうのはすごく嬉しいな。

そんな話をしているうちに、理央くんの家の駐車場に車が止まった。

もうすでに駐車場で待っていてくれたみたいで、窓の外に理央くんとりょうやさんの姿が見える。
この前、僕たちが何て呼んだらいいかって聞いたらりょうやでいいって言ってくれたんだ。

僕たちの座っているところの扉が開いて外にいる理央くんと目が合った。

「あっ、一花ちゃん! 弓弦くん! おはよう!」

「理央くん、おはよう! 早く入って、入って!」

すぐに乗り込もうとしたけれど目の前にせいくんとエヴァンさんが乗っているせいか、理央くんは少し緊張している様子だった。でも、

「おはようございます。リオさん。ミヅキさま。頭に気をつけてお入りくださいね」

とリュカさんが笑顔を向けると、ホッとしたように見えた。リュカさんってすごく優しそうだもんね。

さっと乗り込んできた理央くんは僕の隣に座り、りょうやさんはエヴァンさんの隣に座った。

「それでは出発しますね」

リュカの声に反応するように車は動き始めた。

「理央くんのお家、素敵だねって弓弦くんとお話ししてたんだよ」

「本当? 嬉しい! じゃあ、今度お家にも遊びに来て~! 僕のお部屋、可愛いぬいぐるみがいっぱいあるんだよ!」

「ええー、すごい!! 行きたい!」

「いいよー。ねぇ、りょうちゃん、いいよね?」

「ああ、もちろん。理央の友だちならいつでも大歓迎だよ。きっと母さんも喜ぶよ」

「うん。僕のママ、一花ちゃんも弓弦くんも空良くんも真守くんもいい子だっていっつも言ってるんだ」

「わー、嬉しい!」

理央くんのママ、入学式の日から一花のママとも仲良しさんになってたもんね。みんなで一緒に遊びに行けるかな。

「ねぇねぇ、お外で食べるお弁当。楽しみだね」

「うん! 一花、おにぎり作るの手伝ったんだー!」

「えー、すごーい!! 熱くなかった?」

「ちょっと熱かったけど平気! だってもう一年生だもん!」

ちょっと形崩れちゃったけど、頑張ったことには変わりないもんね。

「一花ちゃん、すごいなー。でも僕も、ミニトマトのヘタとるのお手伝いしたんだよ!」

得意げな理央くんが可愛い。でもミニトマトのヘタを取るのは大事なことだってママが言ってたな。

「すごい! 理央くん、じゅうようなお仕事任されたんだね!」

「じゅう、よう?」

意味がわからなかったみたいで首をこてんとしながら聞き返された。すると、すぐにりょうやさんが理央くんに教えてあげていた。

「理央、すごく大事なことという意味だよ」

「それじゃあ、理央はすごく大事なお仕事をしたっていうこと?」

「ああ。そうだ」

「えー! 理央、すごい!」

「うん、理央くんすごいよ!」

自分ですごいと褒める理央くんが可愛くて、車の中は幸せな笑い声でいっぱいになった。
しおりを挟む
感想 138

あなたにおすすめの小説

記憶を無くしたら家族に愛されました

レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない… 家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101

姉の代わりに舞踏会に行ったら呪われた第三王子の初恋を奪ってしまった

近井とお
BL
幼少期、ユーリは姉によく似ていることから彼女の代わりに社交の場に出席することが多々あった。ある舞踏会の夜、中庭に姿を眩ませたユーリに誰かがぶつかってくる。その正体は呪われていると噂の第三王子であったが、ぶつかられたことに腹を立てたユーリは強気に接し、ダンスを踊った後、彼を捜している気配を感じてからかいながら立ち去る。 それから数年後、第三王子は初恋の令嬢を探し始めたが、それはユーリに違いなく……。 初恋の相手を捜す第三王子×軽口令息

借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます

なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。 そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。 「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」 脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……! 高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!? 借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。 冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!? 短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。

身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される

秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました! 最終17位でした!応援ありがとうございます! あらすじ 魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。 ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。 死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――? 傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

処理中です...