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番外編
蜜月の二人※
<sideアダムの父>
ーアダム、お前一体どういうつもりだ?
ーなんですか? 父上。突然電話してきたかと思えば。父上のご希望通り、嫁取りをしたではないですか?
ーそれはいい。だが、お前。あの屋敷に嫁を連れ込んで2ヶ月も出てこないというではないか!
ーなんだ、そんなことですか。蜜月なのですから、少々伸びても問題はないでしょう? それに仕事なら、合間にきちんとやっていますし、文句を言われる筋合いはないはずですが……。
ーそんなことを言ってるんじゃない。スタインフェルド一族の次期総帥として、早くお前の嫁を一族の前でお披露目しろと言ってるんだ。
ー父上……それはどうしてもやらなければいけないのですか?
ーなに? どういうことだ?
ー私のソウタを皆に見せるなど、勿体無いのです。それにもし、誰かがソウタに触れるようなことがあれば、私はその者を決して許しませんよ。一族皆にその覚悟はできているのですか?
電話越しにもアダムの威圧を感じられて、身体がゾクリと震える。
私はこの世界の王・スタインフェルド一族の統帥だぞ。
それが次期総帥といえども、実の息子に迫力負けを喫するなどとあってはならないことだ。
ー誰にもお前の嫁に手出しなどさせたりしない。現・総帥の私の言葉を信用できないか?
アダムの威圧を吹き飛ばすように、自信たっぷりに言い切ると一瞬の静寂の後、アダムはようやく口を開いた。
ーわかりました。父上の言葉を信じます。では10日後に皆の前でお披露目をすると約束しましょう。
ー10日後だな。私の屋敷に午後3時に連れてくるように。
そういうと、アダムはわかりましたと一言告げて、電話を切った。
そこからの10日間は目の回るような忙しさであった。
そして、約束の日。
すでに一族全てが私の屋敷の大広間に集結して、アダムとその嫁の到着を待っていた。
まさか……あのような姿を見ることになるとは、この時の誰も想像していなかった。
<sideアダム>
「どうしたの? あだむ……」
「ああ、ごめん。起こしてしまったか?」
「あだむが、だきしめてくれないとねむれないから……」
「ソウタ……悪かった。さぁ、もう一眠りしよう」
「うん。ねぇ、あだむ……ちゅーして……」
「――っ!」
可愛らしくキスを強請るソウタに一気に下半身が昂ってくるのがわかる。
「あだむ……ふふっ。いいよ、きてぇ……っ」
ソウタは手を伸ばし、私の昂りに優しく触れる。
それだけで昂りはさらに激しさを増すのだ。
この2ヶ月寝室と風呂場でしか過ごしていないと言っても過言ではないだろう。
ソウタと愛し合っては眠りにつき、そして起きたらまた愛し合う。
そんな生活を繰り返しているうちに、何もかも初めてだったソウタはすっかり私との交わりに慣れてくれたようだ。
とはいえ、明るい場所での交わりは恥じらうし、私の昂りを見てはほんのりと頬を染める。
そんなところはまだまだ初々しいままだ。
とろとろにほぐれた柔らかな後孔に昂りを押し込めば、ソウタの中が一気に私を包み込む。
すっかり私の形を覚えたソウタの中は途轍もない快楽をもたらしてくれる。
ソウタの身体が私の形に変化したように、私ももうソウタの手や口、そしてトロトロにほぐれたソウタの中でないと、イクこともできない身体に変化してしまったのだ。
「ああ、ああん……っ、ああっ、そ、こ……っ、あ、だむ……そ、こっ……きもちいぃ……ああっ、もっとぉ……」
「ソウタっ! ああ、なんて可愛いんだ! ああっ! もっと気持ちよくしてやるっ!!」
「ああっ……やぁ……っ、だ、めぇ……っ、も、う……イっちゃ、う……っ!!」
ソウタの気持ちいい場所を激しく攻め立てると、ソウタは気持ちよさそうに蜜を弾けさせた。
その表情で私も一気に興奮が高まってくる。
ソウタが感じてくれている幸せに心を震わせながら、私もソウタの最奥に蜜を叩きつけた。
「ソウタ……愛してるよ」
ソウタの柔らかな唇にキスを贈ると、
「ねぇ……あ、だむ……」
と可愛らしい声が聞こえた。
「んっ? どうした? どこか痛いところがあるか?」
「ちが――っ、あの、ね……ぼく、あかちゃんできる?」
「欲しいのか?」
「んっ……いつかは、ほしいけど……いまはまだ、あだむを、ぼくだけのものにしていたい……」
「――っ!! ソウタっ!」
「これ、って……わがまま、かな?」
「そんなことあるわけないだろう! 大丈夫、心配しなくていい。ソウタはすでに孕める身体になってはいるが、お互いが望んだ時でないと子は出来ない」
「そう、なんだ……。じゃあ、まだあだむは、ぼくだけのもの?」
「ああ、もちろんだ! ソウタが望むなら、私は一生ソウタだけのものでいい」
そうだ。
私はソウタだけのもの。
初めてソウタの写真を見た時から……、いや、夢でソウタに出会った時から、心も身体も全てソウタだけのものだ。
「あ、でも……ぼくは……いつかは、あだむににてる、あかちゃんほしいな……」
「私に似た? ソウタに似た方が可愛いだろう?」
「ううん、ぼくのしらない、ちっちゃなあだむ……みてみたいから……」
「ソウタ……」
ソウタの気持ちは嬉しいが、ソウタが私によく似た男を愛すのはやはり今の私には我慢できそうにない。
もう少し時間が経てば気持ちも変わるだろうか……。
「でも、いまはまだふたりがいい……。あだむにいつでもそばにいてほしいから……」
そう言って可愛く抱きついてくるソウタ。
ああ、やはり私たちは同じ気持ちだな。
それでいいんだ。
「そういえば、アダム……さっきはどこにいってたの?」
「ああ、そうだ。話をしておかないとな。10日後に一族の前でソウタのお披露目会をする」
「お披露目、会?」
「ああ、結婚式のようなものだな。ソウタが私の妻になったことを報告するんだ。一緒に行ってくれるだろう?」
「うん。でも……僕、認めてもらえる?」
「ふふっ。そんなことは気にしないでいい。そもそも金の手紙が送られた時点で神に認められているのだからな」
「あ、そっか……。ならよかった」
「だが、決して私のそばから離れるなよ」
「そんなに怖い?」
「ふふっ。違う。私がソウタと離れていたくないだけだ。皆に私の妻がこんなにも麗しいと見せつけたいのだからな」
そういうとソウタは赤くなった顔を私の胸で隠しながら、
「僕も……アダムが僕の夫だって見せつけたい」
と言ってくれる。
それだけでまた私の昂りが熱を持ち始める。
10日後、無事にソウタを連れ外に出られるのか心配になってくるが、今は目の前のソウタだけを見つめていよう。
また甘い時間が始まる……。
* * *
今回で本当に完結するつもりでしたが、合間の話を入れてしまったので、1話伸びます。
次回、お披露目会で完結の予定でしたが、間隔が空きそうなので一旦完結にしておきます。
すみません。
ーアダム、お前一体どういうつもりだ?
ーなんですか? 父上。突然電話してきたかと思えば。父上のご希望通り、嫁取りをしたではないですか?
ーそれはいい。だが、お前。あの屋敷に嫁を連れ込んで2ヶ月も出てこないというではないか!
ーなんだ、そんなことですか。蜜月なのですから、少々伸びても問題はないでしょう? それに仕事なら、合間にきちんとやっていますし、文句を言われる筋合いはないはずですが……。
ーそんなことを言ってるんじゃない。スタインフェルド一族の次期総帥として、早くお前の嫁を一族の前でお披露目しろと言ってるんだ。
ー父上……それはどうしてもやらなければいけないのですか?
ーなに? どういうことだ?
ー私のソウタを皆に見せるなど、勿体無いのです。それにもし、誰かがソウタに触れるようなことがあれば、私はその者を決して許しませんよ。一族皆にその覚悟はできているのですか?
電話越しにもアダムの威圧を感じられて、身体がゾクリと震える。
私はこの世界の王・スタインフェルド一族の統帥だぞ。
それが次期総帥といえども、実の息子に迫力負けを喫するなどとあってはならないことだ。
ー誰にもお前の嫁に手出しなどさせたりしない。現・総帥の私の言葉を信用できないか?
アダムの威圧を吹き飛ばすように、自信たっぷりに言い切ると一瞬の静寂の後、アダムはようやく口を開いた。
ーわかりました。父上の言葉を信じます。では10日後に皆の前でお披露目をすると約束しましょう。
ー10日後だな。私の屋敷に午後3時に連れてくるように。
そういうと、アダムはわかりましたと一言告げて、電話を切った。
そこからの10日間は目の回るような忙しさであった。
そして、約束の日。
すでに一族全てが私の屋敷の大広間に集結して、アダムとその嫁の到着を待っていた。
まさか……あのような姿を見ることになるとは、この時の誰も想像していなかった。
<sideアダム>
「どうしたの? あだむ……」
「ああ、ごめん。起こしてしまったか?」
「あだむが、だきしめてくれないとねむれないから……」
「ソウタ……悪かった。さぁ、もう一眠りしよう」
「うん。ねぇ、あだむ……ちゅーして……」
「――っ!」
可愛らしくキスを強請るソウタに一気に下半身が昂ってくるのがわかる。
「あだむ……ふふっ。いいよ、きてぇ……っ」
ソウタは手を伸ばし、私の昂りに優しく触れる。
それだけで昂りはさらに激しさを増すのだ。
この2ヶ月寝室と風呂場でしか過ごしていないと言っても過言ではないだろう。
ソウタと愛し合っては眠りにつき、そして起きたらまた愛し合う。
そんな生活を繰り返しているうちに、何もかも初めてだったソウタはすっかり私との交わりに慣れてくれたようだ。
とはいえ、明るい場所での交わりは恥じらうし、私の昂りを見てはほんのりと頬を染める。
そんなところはまだまだ初々しいままだ。
とろとろにほぐれた柔らかな後孔に昂りを押し込めば、ソウタの中が一気に私を包み込む。
すっかり私の形を覚えたソウタの中は途轍もない快楽をもたらしてくれる。
ソウタの身体が私の形に変化したように、私ももうソウタの手や口、そしてトロトロにほぐれたソウタの中でないと、イクこともできない身体に変化してしまったのだ。
「ああ、ああん……っ、ああっ、そ、こ……っ、あ、だむ……そ、こっ……きもちいぃ……ああっ、もっとぉ……」
「ソウタっ! ああ、なんて可愛いんだ! ああっ! もっと気持ちよくしてやるっ!!」
「ああっ……やぁ……っ、だ、めぇ……っ、も、う……イっちゃ、う……っ!!」
ソウタの気持ちいい場所を激しく攻め立てると、ソウタは気持ちよさそうに蜜を弾けさせた。
その表情で私も一気に興奮が高まってくる。
ソウタが感じてくれている幸せに心を震わせながら、私もソウタの最奥に蜜を叩きつけた。
「ソウタ……愛してるよ」
ソウタの柔らかな唇にキスを贈ると、
「ねぇ……あ、だむ……」
と可愛らしい声が聞こえた。
「んっ? どうした? どこか痛いところがあるか?」
「ちが――っ、あの、ね……ぼく、あかちゃんできる?」
「欲しいのか?」
「んっ……いつかは、ほしいけど……いまはまだ、あだむを、ぼくだけのものにしていたい……」
「――っ!! ソウタっ!」
「これ、って……わがまま、かな?」
「そんなことあるわけないだろう! 大丈夫、心配しなくていい。ソウタはすでに孕める身体になってはいるが、お互いが望んだ時でないと子は出来ない」
「そう、なんだ……。じゃあ、まだあだむは、ぼくだけのもの?」
「ああ、もちろんだ! ソウタが望むなら、私は一生ソウタだけのものでいい」
そうだ。
私はソウタだけのもの。
初めてソウタの写真を見た時から……、いや、夢でソウタに出会った時から、心も身体も全てソウタだけのものだ。
「あ、でも……ぼくは……いつかは、あだむににてる、あかちゃんほしいな……」
「私に似た? ソウタに似た方が可愛いだろう?」
「ううん、ぼくのしらない、ちっちゃなあだむ……みてみたいから……」
「ソウタ……」
ソウタの気持ちは嬉しいが、ソウタが私によく似た男を愛すのはやはり今の私には我慢できそうにない。
もう少し時間が経てば気持ちも変わるだろうか……。
「でも、いまはまだふたりがいい……。あだむにいつでもそばにいてほしいから……」
そう言って可愛く抱きついてくるソウタ。
ああ、やはり私たちは同じ気持ちだな。
それでいいんだ。
「そういえば、アダム……さっきはどこにいってたの?」
「ああ、そうだ。話をしておかないとな。10日後に一族の前でソウタのお披露目会をする」
「お披露目、会?」
「ああ、結婚式のようなものだな。ソウタが私の妻になったことを報告するんだ。一緒に行ってくれるだろう?」
「うん。でも……僕、認めてもらえる?」
「ふふっ。そんなことは気にしないでいい。そもそも金の手紙が送られた時点で神に認められているのだからな」
「あ、そっか……。ならよかった」
「だが、決して私のそばから離れるなよ」
「そんなに怖い?」
「ふふっ。違う。私がソウタと離れていたくないだけだ。皆に私の妻がこんなにも麗しいと見せつけたいのだからな」
そういうとソウタは赤くなった顔を私の胸で隠しながら、
「僕も……アダムが僕の夫だって見せつけたい」
と言ってくれる。
それだけでまた私の昂りが熱を持ち始める。
10日後、無事にソウタを連れ外に出られるのか心配になってくるが、今は目の前のソウタだけを見つめていよう。
また甘い時間が始まる……。
* * *
今回で本当に完結するつもりでしたが、合間の話を入れてしまったので、1話伸びます。
次回、お披露目会で完結の予定でしたが、間隔が空きそうなので一旦完結にしておきます。
すみません。
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