10 / 24
ずっと一緒に……
しおりを挟む
「愛してるよ、ひかり」
いい匂いと優しい温もりに包まれていた僕の耳に優しい声が聞こえた。
一瞬夢かと思ったけれど、唇にも優しい感触がして目を覚ました。
「悪い、起こしたか?」
身体の奥がキュンとしてしまうほど優しい声。
僕の身体を労るようにすっぽりと包み込んでくれる。
「まだ眠っていていいよ」
抱きしめられながら囁かれて、あれが夢じゃなかったことを思い出す。
僕……本当に、先生とえっちしたんだ……
まだあそこも身体の奥にも先生が入っていた感覚が残っていて、顔を見れないくらいドキドキしてる。
「ずっと、いいにおいがしてて……それが、すごくあんしんして……」
「そうか。なら良かった」
蕩けるような優しい声が耳に届くたび、キュンキュンと疼いてしまう。
身体を動かすと、熱くて硬いモノが僕のお腹に当たった。
この感触は覚えている。アレだ……
まだ先生が興奮してくれている。そう思うだけで顔が熱くなる。
ドキドキしながら先生を見上げると、優しい笑顔に迎えられる。
「ごめん。ひかりくんが可愛すぎてどれだけ愛し合っても我慢できないんだ。でも無理をさせるつもりはないから」
何もかも初めてな僕の身体で先生を満足させられるなんて思ってなかったから、我慢できないほど求めてもらえるならそんなに嬉しいことはない。
「そんな……っ、ぼく……せんせぇにもとめられてうれしいです……」
これが僕の本心だ。
自分の身体が壊れたっていい。
先生に僕の身体を愛してもらえるなら……
たった一度の思い出でいいと思って先生に抱いてもらったけれど、先生とのえっちでわかったことがある。
僕はもう二度と、誰とも身体を合わせることはできないって……
結婚させられる前に一度だけ愛してもらえたらと思ったけれど、先生の温もりと快感を知ってしまったら他の人で満足なんてできるわけがない。ましてや女性を抱くなんて……
もう僕にはできない。
「ひかりくん……」
先生が僕の名前を呼びながら抱きしめてくれる。
でも、これで最後なら少しわがままを言ってみたい。
「よびすてがいいです……ひかり、ってよんでください……」
目覚める時、先生から呼び捨てにされたのが嬉しかったから。
それにえっちしていた時も何度か呼び捨てで呼ばれた。
あの記憶が甦るから。
思い切ってお願いすると、僕のことを「ひかり」と呼んでくれた。
初めて鮮明に呼んでもらえた僕の名前。すごくドキドキする。
「それじゃあ、私のことも名前で呼んでもらおうかな」
そう言われて、名刺をもらった時のことを思い出す。
かっこいい人は名前もかっこいいって思ったんだ。
「え、えっと……た、くやさん……」
ドキドキしながら名前を呼ぶと、ふわっとした優しい笑顔を見せてくれる。
そしてそのままキスをした。
優しくて甘いキス。
今日が終わったら、儚く消えてしまう。でもこの思い出だけで生きていこう。
そう思っていた僕の耳に拓哉さんから、信じられない言葉が聞こえてきた。
「ひかり…‥このまま、ここで一緒に暮らさないか?」
ここで、拓哉さんと、暮らす?
これは、現実?
「私はもう少しの間もひかりと離れていたくないんだ。だめか?」
状況が理解できない間に、拓哉さんから次々と問いかけられる。
本当に僕に尋ねられてる?
自分の耳が信じられない。
もしかしたら都合のいいように勝手に作り上げているかもしれないとまで思っている。
「すぐに答えを出してくれとは言わない。ここでしばらく一緒に住んで答えを出してくれても構わない。私の気持ちは変わらないから」
そう言われて、ようやく僕は声を上げた。
「たく、やさん……これ、夢じゃない、ですよね?」
あまりにも信じられなさすぎて声が震える。
「夢じゃないよ。私の本心だ。ひかりと離れたくない。ずっと一緒にいたいんだ。だから、考えてほしい」
僕と離れたくない、ずっと一緒にいたい……
拓哉さんからそんなことを言われて、考える必要なんてない!
僕は必死に首を横に振った。
「考えるなんて……僕も、たくやさんと一緒にいたいです……離れたくないっ!」
心から訴えると、拓哉さんが優しく抱きしめてくれる。
「良かった……じゃあ、ここにずっといてくれるね?」
ホッとしたように尋ねられて一つだけ思い出したことがあった。
拓哉さんとは一緒にいたいけれど、大学はどうしよう……
さすがに片道三時間の距離を通えるとは思えない。
正直にその心配を伝えると、拓哉さんから返ってきたのは思ってもみない言葉だった。
「それなんだけど、良かったらこっちの大学に編入しないか?」
編入……
確かにそれができれば、勉強は続けられる。
でも、どこに?
そう思った時、先生が桜守の名前を出してくれた。
桜守は僕がずっと行きたかった大学。
その夢をあきらめて今の大学を選んだけれど、まさかその夢がここで叶うなんて思わなかった。
それがたまらなく嬉しくて涙が止まらない。
「ぼ、く………ほんと、はさくらのもりに、いきたくて……でも、こくりつじゃないと、ダメだって……」
必死に僕の気持ちを伝え、僕からギュッと抱きついた。
僕、何て幸せなんだろう……
初めて心から好きになった人に愛してもらえて、一度だけだと思ったのに、ここで一緒に暮らせて、しかも桜守に通えるなんて……僕、こんなに幸せで怖いくらいだ。
その幸せを噛み締めていると、
「ひかり……これから、ここで一緒に暮らしてくれるなら私と家族にならないか?」
とさらなる幸せの言葉が聞こえた。
「一緒の戸籍に入ってほしい。これからは『沖野ひかり』として生きていってほしいんだ。どうだろう?」
あの両親から離れて、僕は拓哉さんと家族になれる。
そして、沖野ひかりとしてこれから生きていけるなんて……
「僕が、たくやさんと家族に……嬉しい……。僕……もう、両親の元には帰りたくなかったんです」
僕がアプリを使ったことも含めて、拓哉さんにいは隠し事をしたくなかったから、ここで全てを話した。
両親の工場経営再建のために、結婚させられることになっていたこと。
なんとか大学卒業まで延期してもらっていたけれど、その間も接待をさせられてそれが嫌でたまらなかったこと。
両親に嫌だと言ったけれど、それが嫌ならすぐに結婚をと言われて我慢していたこと。
全てを話した時にはもう僕は涙でぐしょぐしょになっていた。
「じゃあ、全てのつながりを絶って、これから私と新しい人生を歩んでいこう。一生大切にするから、二人で幸せになろう」
あの両親との縁を切って、これから拓哉さんと生きていける。
それがものすごく嬉しかった。
拓哉さんとの甘いキスをして、もう一度たっぷりと愛してもらった。
あの時、待ち合わせ場所でみつけた理想の人が拓哉さんで本当に良かった。
僕の鞄の中にある、あのイラストを拓哉さんにいつ見せようか……
きっと驚くだろうな。
でも……僕の家宝にしたいくらい、大切な絵になったことは間違いない。
* * *
ここで一旦本編完結となります。
番外編では、沖野先生視点で書いているIFのお話のひかり視点を書いても楽しいかな。
短いお話でしたが読んでいただきありがとうございます!
いい匂いと優しい温もりに包まれていた僕の耳に優しい声が聞こえた。
一瞬夢かと思ったけれど、唇にも優しい感触がして目を覚ました。
「悪い、起こしたか?」
身体の奥がキュンとしてしまうほど優しい声。
僕の身体を労るようにすっぽりと包み込んでくれる。
「まだ眠っていていいよ」
抱きしめられながら囁かれて、あれが夢じゃなかったことを思い出す。
僕……本当に、先生とえっちしたんだ……
まだあそこも身体の奥にも先生が入っていた感覚が残っていて、顔を見れないくらいドキドキしてる。
「ずっと、いいにおいがしてて……それが、すごくあんしんして……」
「そうか。なら良かった」
蕩けるような優しい声が耳に届くたび、キュンキュンと疼いてしまう。
身体を動かすと、熱くて硬いモノが僕のお腹に当たった。
この感触は覚えている。アレだ……
まだ先生が興奮してくれている。そう思うだけで顔が熱くなる。
ドキドキしながら先生を見上げると、優しい笑顔に迎えられる。
「ごめん。ひかりくんが可愛すぎてどれだけ愛し合っても我慢できないんだ。でも無理をさせるつもりはないから」
何もかも初めてな僕の身体で先生を満足させられるなんて思ってなかったから、我慢できないほど求めてもらえるならそんなに嬉しいことはない。
「そんな……っ、ぼく……せんせぇにもとめられてうれしいです……」
これが僕の本心だ。
自分の身体が壊れたっていい。
先生に僕の身体を愛してもらえるなら……
たった一度の思い出でいいと思って先生に抱いてもらったけれど、先生とのえっちでわかったことがある。
僕はもう二度と、誰とも身体を合わせることはできないって……
結婚させられる前に一度だけ愛してもらえたらと思ったけれど、先生の温もりと快感を知ってしまったら他の人で満足なんてできるわけがない。ましてや女性を抱くなんて……
もう僕にはできない。
「ひかりくん……」
先生が僕の名前を呼びながら抱きしめてくれる。
でも、これで最後なら少しわがままを言ってみたい。
「よびすてがいいです……ひかり、ってよんでください……」
目覚める時、先生から呼び捨てにされたのが嬉しかったから。
それにえっちしていた時も何度か呼び捨てで呼ばれた。
あの記憶が甦るから。
思い切ってお願いすると、僕のことを「ひかり」と呼んでくれた。
初めて鮮明に呼んでもらえた僕の名前。すごくドキドキする。
「それじゃあ、私のことも名前で呼んでもらおうかな」
そう言われて、名刺をもらった時のことを思い出す。
かっこいい人は名前もかっこいいって思ったんだ。
「え、えっと……た、くやさん……」
ドキドキしながら名前を呼ぶと、ふわっとした優しい笑顔を見せてくれる。
そしてそのままキスをした。
優しくて甘いキス。
今日が終わったら、儚く消えてしまう。でもこの思い出だけで生きていこう。
そう思っていた僕の耳に拓哉さんから、信じられない言葉が聞こえてきた。
「ひかり…‥このまま、ここで一緒に暮らさないか?」
ここで、拓哉さんと、暮らす?
これは、現実?
「私はもう少しの間もひかりと離れていたくないんだ。だめか?」
状況が理解できない間に、拓哉さんから次々と問いかけられる。
本当に僕に尋ねられてる?
自分の耳が信じられない。
もしかしたら都合のいいように勝手に作り上げているかもしれないとまで思っている。
「すぐに答えを出してくれとは言わない。ここでしばらく一緒に住んで答えを出してくれても構わない。私の気持ちは変わらないから」
そう言われて、ようやく僕は声を上げた。
「たく、やさん……これ、夢じゃない、ですよね?」
あまりにも信じられなさすぎて声が震える。
「夢じゃないよ。私の本心だ。ひかりと離れたくない。ずっと一緒にいたいんだ。だから、考えてほしい」
僕と離れたくない、ずっと一緒にいたい……
拓哉さんからそんなことを言われて、考える必要なんてない!
僕は必死に首を横に振った。
「考えるなんて……僕も、たくやさんと一緒にいたいです……離れたくないっ!」
心から訴えると、拓哉さんが優しく抱きしめてくれる。
「良かった……じゃあ、ここにずっといてくれるね?」
ホッとしたように尋ねられて一つだけ思い出したことがあった。
拓哉さんとは一緒にいたいけれど、大学はどうしよう……
さすがに片道三時間の距離を通えるとは思えない。
正直にその心配を伝えると、拓哉さんから返ってきたのは思ってもみない言葉だった。
「それなんだけど、良かったらこっちの大学に編入しないか?」
編入……
確かにそれができれば、勉強は続けられる。
でも、どこに?
そう思った時、先生が桜守の名前を出してくれた。
桜守は僕がずっと行きたかった大学。
その夢をあきらめて今の大学を選んだけれど、まさかその夢がここで叶うなんて思わなかった。
それがたまらなく嬉しくて涙が止まらない。
「ぼ、く………ほんと、はさくらのもりに、いきたくて……でも、こくりつじゃないと、ダメだって……」
必死に僕の気持ちを伝え、僕からギュッと抱きついた。
僕、何て幸せなんだろう……
初めて心から好きになった人に愛してもらえて、一度だけだと思ったのに、ここで一緒に暮らせて、しかも桜守に通えるなんて……僕、こんなに幸せで怖いくらいだ。
その幸せを噛み締めていると、
「ひかり……これから、ここで一緒に暮らしてくれるなら私と家族にならないか?」
とさらなる幸せの言葉が聞こえた。
「一緒の戸籍に入ってほしい。これからは『沖野ひかり』として生きていってほしいんだ。どうだろう?」
あの両親から離れて、僕は拓哉さんと家族になれる。
そして、沖野ひかりとしてこれから生きていけるなんて……
「僕が、たくやさんと家族に……嬉しい……。僕……もう、両親の元には帰りたくなかったんです」
僕がアプリを使ったことも含めて、拓哉さんにいは隠し事をしたくなかったから、ここで全てを話した。
両親の工場経営再建のために、結婚させられることになっていたこと。
なんとか大学卒業まで延期してもらっていたけれど、その間も接待をさせられてそれが嫌でたまらなかったこと。
両親に嫌だと言ったけれど、それが嫌ならすぐに結婚をと言われて我慢していたこと。
全てを話した時にはもう僕は涙でぐしょぐしょになっていた。
「じゃあ、全てのつながりを絶って、これから私と新しい人生を歩んでいこう。一生大切にするから、二人で幸せになろう」
あの両親との縁を切って、これから拓哉さんと生きていける。
それがものすごく嬉しかった。
拓哉さんとの甘いキスをして、もう一度たっぷりと愛してもらった。
あの時、待ち合わせ場所でみつけた理想の人が拓哉さんで本当に良かった。
僕の鞄の中にある、あのイラストを拓哉さんにいつ見せようか……
きっと驚くだろうな。
でも……僕の家宝にしたいくらい、大切な絵になったことは間違いない。
* * *
ここで一旦本編完結となります。
番外編では、沖野先生視点で書いているIFのお話のひかり視点を書いても楽しいかな。
短いお話でしたが読んでいただきありがとうございます!
671
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
バイト先に元カレがいるんだが、どうすりゃいい?
cheeery
BL
サークルに一人暮らしと、完璧なキャンパスライフが始まった俺……広瀬 陽(ひろせ あき)
ひとつ問題があるとすれば金欠であるということだけ。
「そうだ、バイトをしよう!」
一人暮らしをしている近くのカフェでバイトをすることが決まり、初めてのバイトの日。
教育係として現れたのは……なんと高二の冬に俺を振った元カレ、三上 隼人(みかみ はやと)だった!
なんで元カレがここにいるんだよ!
俺の気持ちを弄んでフッた最低な元カレだったのに……。
「あんまり隙見せない方がいいよ。遠慮なくつけこむから」
「ねぇ、今どっちにドキドキしてる?」
なんか、俺……ずっと心臓が落ち着かねぇ!
もう一度期待したら、また傷つく?
あの時、俺たちが別れた本当の理由は──?
「そろそろ我慢の限界かも」
塩対応の同室αが実は俺の番を狙っていた
雪兎
BL
あらすじ
全寮制の名門学園に入学したΩの俺は、入寮初日から最悪の同室相手に当たった。
相手は学年でも有名な優等生α。
成績優秀、運動もできる、顔もいい。なのに——
めちゃくちゃ塩対応。
挨拶しても「……ああ」。
話しかけても「別に」。
距離も近づけないし、なぜか妙に警戒されている気がする。
(俺、そんなに嫌われてる……?)
同室なのに会話は最低限。
むしろ避けられている気さえある。
けれどある日、発情期トラブルで倒れた俺を助けてくれたのは、
その塩対応αだった。
しかも普段とは違い、必死な顔で言われる。
「……他のαに近づくな」
「お前は俺の……」
そこで言葉を飲み込む彼。
それ以来、少しずつ態度が変わり始める。
距離は相変わらず近くない。
口数も少ない。
だけど――
他のαが近づくと、さりげなく間に入る。
発情期が近いと察すると、さりげなく世話を焼く。
そして時々、独占欲を隠しきれない視線。
実は彼はずっと前から知っていた。
俺が、
自分の運命の番かもしれないΩだということを。
だからこそ距離を取っていた。
触れたら、もう止まれなくなるから。
だけど同室生活の中で、
少しずつ、確実に距離は変わっていく。
塩対応の裏に隠されていたのは――
重すぎるほどの独占欲だった。
ヒートより厄介な恋をα後輩に教え込まれる
雪兎
BL
大学三年のΩ・篠宮湊は、何事も理屈で考えるタイプ。
ヒート管理も完璧で、恋愛とは距離を置いてきた。
「フェロモンに振り回されるのは非合理的」
そう思っていたのに――。
新学期、同じゼミに入ってきた後輩は、やたら距離の近いα・高瀬蒼。
人懐っこくて優秀、なのに湊にだけ妙に構ってくる。
「先輩って、恋したことないでしょ」
「……必要ないからな」
「じゃあ俺が教えますよ。ヒートより面倒なやつ」
余裕のあるα後輩と、恋に不慣れなΩ先輩。
からかわれているはずなのに、気づけば湊の心は少しずつ乱されていく。
これは、理屈ではどうにもならない
“ヒートより厄介な恋”を教え込まれる物語。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる