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王者の風格
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<side直>
トナカイの昇さんがすごく可愛かった。
あやちゃんの声が聞こえて廊下に出ると、真っ白な羊の格好をしたあやちゃんがいた。
パパはクマさんみたい。
前に昇さんが着てくれたあのクマさんパジャマによく似ている気がする。
もふもふしてて抱きついたら気持ちよさそうだな。
あやちゃんと話をしていると父さんたちの部屋の襖が開いた。
みると、父さんはまさかのウサギ。ラシードさんは狼みたいだ。
もしかして、僕以外は動物さんってことなのかな?
サンタさんも可愛いけど、今度は僕もみんなとお揃いで動物を着てみたい。
羊とウサギ、どっちも可愛いから困ってしまう。
そこにふーちゃんと毅パパもやってきた。
ふーちゃんは白猫で、毅パパは狐さんかな。
モフっとした大きな尻尾がかわいい。
父さんもあやちゃんもふーちゃんもみんな真っ白な服。
僕だけサンタさんの赤だから目立ってる。
ふーちゃんが僕もみんなも褒めてくれる。
父さんは褒められて恥ずかしそうだったけど、嫌そうには見えない。
意外とこういうの好きだったのかな。
初めて知った。
『ラシードさん。父さんのウサギ姿どうですか?』
ずっと一緒に僕たちの話を聞いていたラシードさんに声をかける。
『ん? ああ、とてもよく似合っているし可愛い。こう言ったものは私たちが暮らしているところではみたことがないから新鮮だな』
『あら、そうなんですか。それなら購入できるところを教えて差し上げますよ。パジャマ以外にもいろんなものがあるんですよ。ねぇ。絢斗さん』
『うん。他にもこんなものが……』
あやちゃんとフーちゃんはスマホを取り出してラシードさんに見せている。
その間、僕と父さんはお互いに見慣れない姿に笑ってしまっていた。
「直はサンタクロースか。可愛いよ」
「ありがとう。父さんのウサギも可愛いよ」
そっと腕に触れるとモフっとした感触に思わず笑みがこぼれた。
「さっきのピアノの演奏。すごかった。あんなに上手だったんだな。父さんは知らなかったよ」
「元々ピアノは好きだったけど、家じゃあんまり楽しく弾けてなかったから……でも、今は好きなように弾かせてもらってるんだ」
「ピアノを弾くためにここにいつも来ているのか? なんだったら父さんが直専用のピアノを……」
「ううん。今住んでいるお家にも、おじいちゃんたちのお家にもピアノを買ってもらったから好きな時にどこででも弾けるんだよ」
「三台もピアノを……?」
父さんは驚いていた。だよね。僕自身もすごいことだってわかってる。
だから僕はどのピアノも同じようにいっぱい弾きたいんだ。
「絢斗、直くん。そろそろおいで」
「二葉も、私を忘れてないか?」
パパと毅パパからそんな声が飛んできて、ハッとした。
そうだ、おじいちゃまたちが待っていてくれているんだ。
「ごめんなさい。つい話が盛り上がっちゃって……直くん、行こう」
あやちゃんに手を取られ、パパたちのところに向かう。
ふーちゃんも毅パパと、そして父さんもラシードさんと一緒におじいちゃまたちがいるリビングに向かった。
僕の隣には昇さんもいる。
「直くん、まずは俺たちから出ていこう」
「はい」
昇さんに手を引かれてリビングに入る。
「おじいちゃま。おじいちゃん。日下部さん。お着替えしてきましたー」
僕の声におじいちゃまたちが一斉に僕たちをみる。
「おお、可愛いサンタクロースだな。こっちにおいで」
「昇はトナカイか。ははっ、似合ってるぞ」
「二人とも実に可愛らしいな」
おじいちゃまもおじいちゃんも日下部さんも笑顔で僕たちを褒めてくれる。
「卓たちも同じ服なのか?」
「いいえ。みんな違うんです。可愛いですよ。パパー。あやちゃーん」
僕が声をかけると、腕を組んだパパとあやちゃんがリビングに入ってきた。
「絢斗は羊か。ははっ、可愛いな」
「卓はクマか。似合ってるぞ」
「卓くんのその姿を後輩たちに見せてやりたいな。きっとみんな驚くだろう」
少しからかい混じりの言葉をかけられてパパは少し恥ずかしそう。
でもずっと隣であやちゃんがニコニコしていてすごく楽しそうに見えた。
その後、白猫姿のふーちゃんと狐さんの毅パパも来て大盛り上がり。
「最後はラシード殿下と保くんか。さて、どんな格好だろうな」
すっかり楽しんでいるおじいちゃまとおじいちゃんが見守る中、父さんとラシードさんがリビングに入ってくる。
真っ白なウサギの父さんの隣にピッタリと寄り添った狼姿のラシードさんを見て、おじいちゃまたちは言葉を失っているように見えた。
多分、すごく似合っているんだろう。
狼のラシードさんって、なんだか王さまみたいだもんね。
トナカイの昇さんがすごく可愛かった。
あやちゃんの声が聞こえて廊下に出ると、真っ白な羊の格好をしたあやちゃんがいた。
パパはクマさんみたい。
前に昇さんが着てくれたあのクマさんパジャマによく似ている気がする。
もふもふしてて抱きついたら気持ちよさそうだな。
あやちゃんと話をしていると父さんたちの部屋の襖が開いた。
みると、父さんはまさかのウサギ。ラシードさんは狼みたいだ。
もしかして、僕以外は動物さんってことなのかな?
サンタさんも可愛いけど、今度は僕もみんなとお揃いで動物を着てみたい。
羊とウサギ、どっちも可愛いから困ってしまう。
そこにふーちゃんと毅パパもやってきた。
ふーちゃんは白猫で、毅パパは狐さんかな。
モフっとした大きな尻尾がかわいい。
父さんもあやちゃんもふーちゃんもみんな真っ白な服。
僕だけサンタさんの赤だから目立ってる。
ふーちゃんが僕もみんなも褒めてくれる。
父さんは褒められて恥ずかしそうだったけど、嫌そうには見えない。
意外とこういうの好きだったのかな。
初めて知った。
『ラシードさん。父さんのウサギ姿どうですか?』
ずっと一緒に僕たちの話を聞いていたラシードさんに声をかける。
『ん? ああ、とてもよく似合っているし可愛い。こう言ったものは私たちが暮らしているところではみたことがないから新鮮だな』
『あら、そうなんですか。それなら購入できるところを教えて差し上げますよ。パジャマ以外にもいろんなものがあるんですよ。ねぇ。絢斗さん』
『うん。他にもこんなものが……』
あやちゃんとフーちゃんはスマホを取り出してラシードさんに見せている。
その間、僕と父さんはお互いに見慣れない姿に笑ってしまっていた。
「直はサンタクロースか。可愛いよ」
「ありがとう。父さんのウサギも可愛いよ」
そっと腕に触れるとモフっとした感触に思わず笑みがこぼれた。
「さっきのピアノの演奏。すごかった。あんなに上手だったんだな。父さんは知らなかったよ」
「元々ピアノは好きだったけど、家じゃあんまり楽しく弾けてなかったから……でも、今は好きなように弾かせてもらってるんだ」
「ピアノを弾くためにここにいつも来ているのか? なんだったら父さんが直専用のピアノを……」
「ううん。今住んでいるお家にも、おじいちゃんたちのお家にもピアノを買ってもらったから好きな時にどこででも弾けるんだよ」
「三台もピアノを……?」
父さんは驚いていた。だよね。僕自身もすごいことだってわかってる。
だから僕はどのピアノも同じようにいっぱい弾きたいんだ。
「絢斗、直くん。そろそろおいで」
「二葉も、私を忘れてないか?」
パパと毅パパからそんな声が飛んできて、ハッとした。
そうだ、おじいちゃまたちが待っていてくれているんだ。
「ごめんなさい。つい話が盛り上がっちゃって……直くん、行こう」
あやちゃんに手を取られ、パパたちのところに向かう。
ふーちゃんも毅パパと、そして父さんもラシードさんと一緒におじいちゃまたちがいるリビングに向かった。
僕の隣には昇さんもいる。
「直くん、まずは俺たちから出ていこう」
「はい」
昇さんに手を引かれてリビングに入る。
「おじいちゃま。おじいちゃん。日下部さん。お着替えしてきましたー」
僕の声におじいちゃまたちが一斉に僕たちをみる。
「おお、可愛いサンタクロースだな。こっちにおいで」
「昇はトナカイか。ははっ、似合ってるぞ」
「二人とも実に可愛らしいな」
おじいちゃまもおじいちゃんも日下部さんも笑顔で僕たちを褒めてくれる。
「卓たちも同じ服なのか?」
「いいえ。みんな違うんです。可愛いですよ。パパー。あやちゃーん」
僕が声をかけると、腕を組んだパパとあやちゃんがリビングに入ってきた。
「絢斗は羊か。ははっ、可愛いな」
「卓はクマか。似合ってるぞ」
「卓くんのその姿を後輩たちに見せてやりたいな。きっとみんな驚くだろう」
少しからかい混じりの言葉をかけられてパパは少し恥ずかしそう。
でもずっと隣であやちゃんがニコニコしていてすごく楽しそうに見えた。
その後、白猫姿のふーちゃんと狐さんの毅パパも来て大盛り上がり。
「最後はラシード殿下と保くんか。さて、どんな格好だろうな」
すっかり楽しんでいるおじいちゃまとおじいちゃんが見守る中、父さんとラシードさんがリビングに入ってくる。
真っ白なウサギの父さんの隣にピッタリと寄り添った狼姿のラシードさんを見て、おじいちゃまたちは言葉を失っているように見えた。
多分、すごく似合っているんだろう。
狼のラシードさんって、なんだか王さまみたいだもんね。
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