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今まで以上に幸せに
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<side昇>
直くんを抱きかかえたまま自宅に帰り、すぐに伯父さんと絢斗さんに俺たちが想いを伝え合って、恋人になったことを伝えた。
直くんは恥ずかしそうにしていたが、ここで隠したら自分とのことは隠さないといけないことなんだと変な方向に考えてしまうかもしれない。
そんな誤解をさせてしまうよりははっきりと伝えて、新しい家族の形になることを示しておこうと思った。
伯父さんはもちろん、絢斗さんも俺たちのことを喜んでくれて直くんはほっとしているようだった。
直くんと恋人同士になったからと言って、すぐに深い関係になれるわけではないのはわかってる。
でもお互いに好き同士なんだとわかることで、直くんの方から手を繋いでくれたり、抱きついてくれたりなんていうことは増えそうな気はする。
深く繋がることが全てではないし、俺もまだそこまで責任を取れる年でもない。
まだまだ父さんや伯父さんに養ってもらっている立場だから、もう少し大人になるまでは我慢しないとな。
大学に入ったら司法試験の勉強もしながら、他のスキルも身につけて、直くんを何不自由なく生活できるような基盤を整えてその時を迎えられるようにしよう。
ここから直くんが成人するまではかなり重要な時間だな。
「直くんを悲しませないようにね」
絢斗さんの言葉を肝に銘じて、俺は直くんを連れて部屋に向かった。
そのままベッドに一緒に横たわり、
「朝から緊張していたし疲れているだろうから一時間くらい休もうか」
と声をかけると静かに頷いた。
「なんだかさっきまでのことが全部夢みたいで……」
「それって、俺の告白のこと?」
「だって、今日一花さんに、昇さんのこと好きなんじゃないかって教えてもらったばっかりだったのに、まさか昇さんが僕を好きだって言ってくれるなんて思わなくて……今でも信じられないくらいです」
「でも本当のことだよ」
「はい。さっき、パパとあやちゃんにすぐに言ってくれたから嬉しかったです」
ああ、やっぱり帰ってすぐ言って正解だったな。
「でも絢斗さんの言ってた通り、今まで以上に幸せになるだけで変わらないよ」
「はい。あの、昇さん……」
「んっ? どうした?」
「昇さんはどうしたら今まで以上に幸せだなって感じますか? 僕……昇さんに幸せって思ってもらいたいです」
「直くん……その気持ちがまず嬉しいよ。俺は直くんのそばにいられるだけで幸せなんだ。直くんもそう思ってくれるだろう?」
「はい。昇さんがこうしてくれるだけでぐっすり眠れますし、幸せです」
「俺も同じだよ。直くんがそうやって言葉にしてくれたり、態度に出してくれるだけで俺は幸せだよ」
「昇さん……わかりました。これからいつでも僕……自分の気持ちを昇さんに伝えますね」
「ああ、嬉しいよ。ありがとう」
そう言って抱きしめると、直くんはホッとしたように目を瞑り、そのまま深い眠りに落ちていった。
母親が目の前で逮捕されて、父親から別れの手紙をもらって、新しい家族ができて……ここ数ヶ月でいろんな経験をした直くんだけど、今日は一花さんと出会い、謝罪からの友達と俺からの告白と目紛しい一日になったから、直くんの身体にはかなり負担がかかったに違いない。
それでも穏やかな表情で眠る直くんを見ていると、今日が全ていい方向に進んだことにホッとする。
「俺がいない間、頼むぞ」
俺たちのベッドを守っている、大きなクマと小さなクマのぬいぐるみに直くんを任せて、俺はそっとベッドから抜け出した。
「伯父さん」
「ああ、直くんは休んでるのか?」
「うん、疲れていたみたいだからすぐに寝たよ」
「そうか、じゃあその間に少し話をしようか」
「うん」
伯父さんの真剣な声にドキッとしながらソファーに座ったけれど、絢斗さんの表情が優しいからきっと悪いことではなさそうだ。
「さっきお前から直くんとのことを聞いたが、私も絢斗もそれについては良いことだと思ってる。直くんがお前への気持ちを自覚した以上、中途半端な状態で居させるよりはお前も同じ気持ちだと伝えていたほうが直くんも安心だろうからな」
「うん、俺も貴船さんから直くんのことを聞いて伝えるべきかなと思ったんだ」
「そのことについてはいい判断だったと思う」
「ありがとう」
伯父さんに褒められて嬉しい。
やっぱり伯父さんの反応だけが心配だったからな。
「だが、全てを許すわけじゃないのは理解しておけ。手を繋いだり一緒に寝たり今までやっていたことはもちろん継続して構わないが、肌を触れ合うような行為はまだダメだ。ただし、頬にキスくらいなら許そう」
「えっ? いいの?」
キスなんてそれこそダメだと思ってた。
「私たちがしているのも見ているし、夫夫は唇にすると説明したが、恋人は頬にといえば直くんはそれを信じるだろう。これから我慢の日々を迎えるお前に少しくらいはそういう幸せも与えておかないとな」
「伯父さん、ありがとう!!」
すっかり直くんのパパになっている伯父さんからしてみれば、かなり譲歩してくれた方だろう。
俺にとっても直くんと頬であってもキスできるのは嬉しいしかない。
「じゃあ、それで決まりだな。昇、夕食を作るぞ。お前も志摩くんまでとは言わないが、今以上にしっかり覚えて直くんに作れるようにならないとな」
「はい。勉強します」
キッチンに行き、冷蔵庫から張り切って食材を取り出していると、
「夕食が終わったら、直くんを私たちの寝室には近づけさせないでくれ」
と絢斗さんには聞こえない声で言われた。
その真剣な声にわかったとしか言えなかったけれど、伯父さんは満足そうに頷いて料理を始めた。
ああ、風呂が絢斗さんたちの部屋から離れていて本当によかった。
それにしても伯父さんたち……本当にラブラブだな。
直くんを抱きかかえたまま自宅に帰り、すぐに伯父さんと絢斗さんに俺たちが想いを伝え合って、恋人になったことを伝えた。
直くんは恥ずかしそうにしていたが、ここで隠したら自分とのことは隠さないといけないことなんだと変な方向に考えてしまうかもしれない。
そんな誤解をさせてしまうよりははっきりと伝えて、新しい家族の形になることを示しておこうと思った。
伯父さんはもちろん、絢斗さんも俺たちのことを喜んでくれて直くんはほっとしているようだった。
直くんと恋人同士になったからと言って、すぐに深い関係になれるわけではないのはわかってる。
でもお互いに好き同士なんだとわかることで、直くんの方から手を繋いでくれたり、抱きついてくれたりなんていうことは増えそうな気はする。
深く繋がることが全てではないし、俺もまだそこまで責任を取れる年でもない。
まだまだ父さんや伯父さんに養ってもらっている立場だから、もう少し大人になるまでは我慢しないとな。
大学に入ったら司法試験の勉強もしながら、他のスキルも身につけて、直くんを何不自由なく生活できるような基盤を整えてその時を迎えられるようにしよう。
ここから直くんが成人するまではかなり重要な時間だな。
「直くんを悲しませないようにね」
絢斗さんの言葉を肝に銘じて、俺は直くんを連れて部屋に向かった。
そのままベッドに一緒に横たわり、
「朝から緊張していたし疲れているだろうから一時間くらい休もうか」
と声をかけると静かに頷いた。
「なんだかさっきまでのことが全部夢みたいで……」
「それって、俺の告白のこと?」
「だって、今日一花さんに、昇さんのこと好きなんじゃないかって教えてもらったばっかりだったのに、まさか昇さんが僕を好きだって言ってくれるなんて思わなくて……今でも信じられないくらいです」
「でも本当のことだよ」
「はい。さっき、パパとあやちゃんにすぐに言ってくれたから嬉しかったです」
ああ、やっぱり帰ってすぐ言って正解だったな。
「でも絢斗さんの言ってた通り、今まで以上に幸せになるだけで変わらないよ」
「はい。あの、昇さん……」
「んっ? どうした?」
「昇さんはどうしたら今まで以上に幸せだなって感じますか? 僕……昇さんに幸せって思ってもらいたいです」
「直くん……その気持ちがまず嬉しいよ。俺は直くんのそばにいられるだけで幸せなんだ。直くんもそう思ってくれるだろう?」
「はい。昇さんがこうしてくれるだけでぐっすり眠れますし、幸せです」
「俺も同じだよ。直くんがそうやって言葉にしてくれたり、態度に出してくれるだけで俺は幸せだよ」
「昇さん……わかりました。これからいつでも僕……自分の気持ちを昇さんに伝えますね」
「ああ、嬉しいよ。ありがとう」
そう言って抱きしめると、直くんはホッとしたように目を瞑り、そのまま深い眠りに落ちていった。
母親が目の前で逮捕されて、父親から別れの手紙をもらって、新しい家族ができて……ここ数ヶ月でいろんな経験をした直くんだけど、今日は一花さんと出会い、謝罪からの友達と俺からの告白と目紛しい一日になったから、直くんの身体にはかなり負担がかかったに違いない。
それでも穏やかな表情で眠る直くんを見ていると、今日が全ていい方向に進んだことにホッとする。
「俺がいない間、頼むぞ」
俺たちのベッドを守っている、大きなクマと小さなクマのぬいぐるみに直くんを任せて、俺はそっとベッドから抜け出した。
「伯父さん」
「ああ、直くんは休んでるのか?」
「うん、疲れていたみたいだからすぐに寝たよ」
「そうか、じゃあその間に少し話をしようか」
「うん」
伯父さんの真剣な声にドキッとしながらソファーに座ったけれど、絢斗さんの表情が優しいからきっと悪いことではなさそうだ。
「さっきお前から直くんとのことを聞いたが、私も絢斗もそれについては良いことだと思ってる。直くんがお前への気持ちを自覚した以上、中途半端な状態で居させるよりはお前も同じ気持ちだと伝えていたほうが直くんも安心だろうからな」
「うん、俺も貴船さんから直くんのことを聞いて伝えるべきかなと思ったんだ」
「そのことについてはいい判断だったと思う」
「ありがとう」
伯父さんに褒められて嬉しい。
やっぱり伯父さんの反応だけが心配だったからな。
「だが、全てを許すわけじゃないのは理解しておけ。手を繋いだり一緒に寝たり今までやっていたことはもちろん継続して構わないが、肌を触れ合うような行為はまだダメだ。ただし、頬にキスくらいなら許そう」
「えっ? いいの?」
キスなんてそれこそダメだと思ってた。
「私たちがしているのも見ているし、夫夫は唇にすると説明したが、恋人は頬にといえば直くんはそれを信じるだろう。これから我慢の日々を迎えるお前に少しくらいはそういう幸せも与えておかないとな」
「伯父さん、ありがとう!!」
すっかり直くんのパパになっている伯父さんからしてみれば、かなり譲歩してくれた方だろう。
俺にとっても直くんと頬であってもキスできるのは嬉しいしかない。
「じゃあ、それで決まりだな。昇、夕食を作るぞ。お前も志摩くんまでとは言わないが、今以上にしっかり覚えて直くんに作れるようにならないとな」
「はい。勉強します」
キッチンに行き、冷蔵庫から張り切って食材を取り出していると、
「夕食が終わったら、直くんを私たちの寝室には近づけさせないでくれ」
と絢斗さんには聞こえない声で言われた。
その真剣な声にわかったとしか言えなかったけれど、伯父さんは満足そうに頷いて料理を始めた。
ああ、風呂が絢斗さんたちの部屋から離れていて本当によかった。
それにしても伯父さんたち……本当にラブラブだな。
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