ひとりぼっちになった僕は新しい家族に愛と幸せを教えてもらいました

波木真帆

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俺と一緒に

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広々とした脱衣所の向こうにはしっかりと洗い場も見える。ここで洗い流してからあの露天風呂に入るのだろう。部屋付きの露天風呂は湯に浸かる専用で、身体を洗ったりするのは内風呂やシャワーを使う旅館も多いと父さんに聞いたことがあったけど、こちらでは同じ場所にあるから入りやすくていい。そういえば、家族で露天風呂のついた旅館に何度か泊まったことがあるけど、部屋の露天風呂は父さんたちに譲って俺は広々とした大浴場に入りに行ってたな。
多分、父さんも俺だから一人で行かせても気にはならなかったんだろう。俺が直くんみたいに可愛ければ、絶対に一人では行かせなかっただろうな。

「昇さん? どうかしたんですか?」

つい昔のことを思い出して笑ってしまったのが表情に出ていたんだろう。急に笑い出した俺が気になったみたいだ。

「いや、一緒にお風呂に入れると思ったら嬉しくて……」

「ああ、そうなんですね。僕も楽しみです」

屈託のない笑顔で返されて、興奮してしまいそうになるが必死に抑えた。

「服を脱ごうか」

「はーい」

直くんはもうすっかり俺には警戒心もない。もしかしたらトラウマを吐き出せたことで心にゆとりが生まれているのかもしれないな。

脱衣所でそれぞれに服を脱ぎ、タオルで隠そうかどうしようかと悩んでいると、

「昇さん、脱ぎましたー」

と可愛い声が聞こえてきて、つい反射で振り返るとそこには何も隠していない素裸の直くんが立っていた。

「――っ!!!」

あまりの突然の衝撃に一気に熱が集まってやばいとすぐに感じた。直くんが俺の身体の変化に気づく前にさっと直くんの後ろに回り、背中に優しく手を当てた。

「き、着替え終わったし、ま、まずは身体を洗いに行こうか」

「はい」

多少声が上擦っていたものの、直くんは外で身体を洗うことや露天風呂に気が向いているのか、特に指摘がなくてホッとした。直くんの滑らかな背中に手を当てているだけでも興奮するのに、少し視線を下に落とすと直くんのまるっとした桃みたいな可愛いお尻が見える。

くぅーっ!! これはかなりの拷問だな。
見たくはないと思いつつ自分のソレに目をやると、すでに首を擡げているが、あれほどの衝撃のあとでまだ完全に昂っているわけではないことを逆に褒めて欲しい。

多分あまりにも衝撃が強すぎて身体がついていってないのかもしれない。なんとか今のうちに終わらせてしまいたいところだ。

洗い場はテラスと繋がっているから、外気に触れる。

「直くん、寒くない?」

「大丈夫です」

「そうか、よかった。じゃあ、こっちに座って。身体を洗おう。目の前のがシャンプー。その右隣が身体を洗うボディーソープだよ」

直くんの隣に座り説明をする間、直くんは真剣に聞いてくれているのに、俺はポチッとした可愛い胸の実と可愛い果実に目を取られてしまう。

ああーっ、やっぱり俺……直くんが好きなんだな。
ふくよかな胸でもないのに、小さくて可愛くても男のソレがついているのに、こんなに興奮しているんだもんな。

だけど、他のやつを見ても一切興奮なんてしないと断言できるから、やっぱり直くんだけが特別で、直くんだけに興奮するんだろう。そんな相手と二人で裸で一緒に温泉に入ってて手を出さないって、俺……頑張ってるよな?

できるだけ、可愛い直くんの姿を直視しないように目を瞑って、頭を洗っていると

「昇さーん」

と可愛い呼びかけが聞こえる。

「どうした?」

気合いだぞと自分に言い聞かせて目を開け直くんに視線を向けると

「あわあわになっちゃいました!」

と真っ白なアフロヘアのようになった直くんが笑顔でこっちを向いていた。

「ぶふっ――!」

「ふふっ。面白いですよね。これ、あやちゃんが教えてくれたんです。いっぱい泡立てて洗うと楽しいよって。昇さんが笑ってくれて嬉しい!」

「――っ!!!」

俺を笑わせるためにしてくれた? 無邪気な笑顔を見せながら、そんなことをしてくれる。
もしかしたら初めての二人でのお風呂に緊張していたのを見抜かれていたのかも……。
そんなことまで考えてしまうが、それでも直くんの気持ちが嬉しかった。

「俺も、俺も!」

わざと髪を泡立てて同じように真っ白なアフロヘアになったのを見せると、

「ふふっ。昇さんもあわあわだ!」

と笑ってくれる。

「昇さんと一緒に入るのって楽しいですね」

「――っ、ああ。そうだね」

誰かと、じゃない。俺と一緒に入るのが楽しいって言ってくれた。俺は最高に幸せだな。


  *   *   *

大人たちの夜も見たいと仰っていただけたので、子どもな二人のお話が終わったら、大人の二人のしっぽりな夜を書きたいと思います♡どうぞお楽しみに♡
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