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今日の記念に
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「ん! 美味しい!」
パンと少しのハンバーグしか口に入らなかったようだが、このハンバーガーの味は気に入ったようだ。
「あ、直くん。ソースがついてる」
昇は教えると同時にさっと指で直くんの唇を拭って自分の唇で舐めとっていた。
それを嬉しそうに見つめる直くんの様子まで動画を撮り終えたところで
「卓さん、私も食べさせてほしいな」
絢斗からそんな可愛いおねだりをされる。
「ああ、もちろん。喜んで」
私はそっとスマホを置いて、ハンバーガーを手に取り包みを開けて絢斗に食べさせた。
「ん! これ、本当に美味しい!」
嬉しそうな絢斗の唇の端にソースがついているのを見つけた。もちろん、これは私のものだ。直くんと昇にとっては私たちの食事中の戯れなどいつものこと。特に初めての料理に注意が向いている直くんと、そんな直くんに夢中な昇は気にもしないだろう。
幸いなことに私たちの席は周りのめも気にならない。みているとすれば可愛いイルカくらいか。
「絢斗。こっち向いて」
「んっ、ありがとう」
可愛い笑顔を向けながらお礼を言ってくれるが、私にとってはむしろ喜ばしいことなのだ。
それからもお互いに食事を食べさせ合いながら、ふと直くんたちへ目を向けると、
「昇さん、これ美味しいですよ」
とフライドポテトを食べさせようとしているのが見える。これは撮ってあげていたほうが昇も喜ぶだろう。さっとスマホを構えて、昇の嬉しそうな表情を撮ってあげた。
「卓さん、優しいね」
「ああ、昇も頑張ってるからな。たまにはご褒美も必要だろう」
「うん、そうだね」
昨夜昇がどれだけ理性を総動員して耐えたか。絢斗との甘いひと時を過ごした私には想像つかないほどだろう。
直くんと昇がまだ深い仲になることは許されないし、私も許さないが、直くんと昇が幸せな様子はできるだけ記録に撮って置いてあげたい。それがきっと将来、いい思い出になるはずだから。
「デザートのパフェをお持ちしました」
「わぁー、美味しそう!!」
食後に運ばれてきた小さなパフェは黄色い栗の甘露煮が乗った抹茶と、キャラメリゼされたバナナと生クリームが乗ったチョコの二種類。
「直くん、こっちの席においで。卓さん、直くんと代わってくれる?」
「ああ、直くん。おいで」
隣同士に座った絢斗と直くんは小さなパフェを前にスプーンをそれぞれの手に持って一口ずつ食べ始める。
絢斗がこうやって誰かと食べ合う姿を見るのは嫉妬するものだし極力させたくないと思うが、相手が直くんだと思うと嫉妬もしない。むしろ微笑ましく思えるから不思議だ。
昇はスマホを手に、二人の可愛い姿の動画を撮ったり写真を撮ったりしている。
「それ、賢将さんたちに送るのか?」
「うん。大おじさんもだけど、母さんも早くみたいっていうから、昨日の結婚式の写真と動画もいくつか送ったけど、今日の水族館の動画と写真も頼まれてるから。じいちゃんにも送っていいよね?」
「ああ。もちろん。私からも送っておくが、たくさんになっても大喜びするだろうから昇からも送ってあげたら喜ぶよ」
「じいちゃん、まだ直くんに会ってないのにもうメロメロなんだね」
「当たり前だ。直くんは可愛いからな。実際に会ったらさらにメロメロになるはずだよ」
「そうだね。わかる気がする」
可愛い二人がデザートを食べ終わるのを待って、レストランを出た。
「ねぇ、直くん。お土産物屋さん見に行こう!」
「お土産物……はい! 行きます!」
どこにも出かけたことがないんだろう。お土産物を選ぶこともなかっただろうな。
絢斗に連れられて水族館グッズが集まる店に着いた直くんは嬉しそうに辺りをキョロキョロしていて、それがたまらなく可愛かった。
「今日水族館に来た記念に何か買って帰ろう」
「い、いいんですか?」
「もちろん。俺がなんでも買うから直くんは好きなものを選んで」
昇が直くんにプレゼントするのか。じゃあ、それは私は手を出さないでおこう。
あいつもそれくらいの甲斐性はあるようだからな。
直くんは昇と一緒に店の中を歩き回って、なかなか決められずにいたがある場所で立ち止まった。
「なんかいいのあった?」
「あの、これ……」
直くんが見つけたのはスマホケースにつける可愛いイルカのストラップ。
「さっき遊んだイルカさんに似てます」
「ああ、そうだね。じゃあ、これにしようか。他にはいらない?」
「僕、これを大切にします」
イルカのストラップを握る直くんはとても嬉しそうに見えた。
「じゃあ、これ買ってくるね」
昇が会計に向かうのを見送っていると、絢斗が直くんに声をかけた。
「ねぇ、昇くんが戻ってきたらあっちのぬいぐるみ屋さんに行こう! 海の生き物たちのぬいぐるみがいっぱいあるんだって!」
「わぁ、楽しそう!」
海の生き物たちのぬいぐるみか。昇が直くんに買ったあのくまたちに加わるなら賑やかになりそうだな。
パンと少しのハンバーグしか口に入らなかったようだが、このハンバーガーの味は気に入ったようだ。
「あ、直くん。ソースがついてる」
昇は教えると同時にさっと指で直くんの唇を拭って自分の唇で舐めとっていた。
それを嬉しそうに見つめる直くんの様子まで動画を撮り終えたところで
「卓さん、私も食べさせてほしいな」
絢斗からそんな可愛いおねだりをされる。
「ああ、もちろん。喜んで」
私はそっとスマホを置いて、ハンバーガーを手に取り包みを開けて絢斗に食べさせた。
「ん! これ、本当に美味しい!」
嬉しそうな絢斗の唇の端にソースがついているのを見つけた。もちろん、これは私のものだ。直くんと昇にとっては私たちの食事中の戯れなどいつものこと。特に初めての料理に注意が向いている直くんと、そんな直くんに夢中な昇は気にもしないだろう。
幸いなことに私たちの席は周りのめも気にならない。みているとすれば可愛いイルカくらいか。
「絢斗。こっち向いて」
「んっ、ありがとう」
可愛い笑顔を向けながらお礼を言ってくれるが、私にとってはむしろ喜ばしいことなのだ。
それからもお互いに食事を食べさせ合いながら、ふと直くんたちへ目を向けると、
「昇さん、これ美味しいですよ」
とフライドポテトを食べさせようとしているのが見える。これは撮ってあげていたほうが昇も喜ぶだろう。さっとスマホを構えて、昇の嬉しそうな表情を撮ってあげた。
「卓さん、優しいね」
「ああ、昇も頑張ってるからな。たまにはご褒美も必要だろう」
「うん、そうだね」
昨夜昇がどれだけ理性を総動員して耐えたか。絢斗との甘いひと時を過ごした私には想像つかないほどだろう。
直くんと昇がまだ深い仲になることは許されないし、私も許さないが、直くんと昇が幸せな様子はできるだけ記録に撮って置いてあげたい。それがきっと将来、いい思い出になるはずだから。
「デザートのパフェをお持ちしました」
「わぁー、美味しそう!!」
食後に運ばれてきた小さなパフェは黄色い栗の甘露煮が乗った抹茶と、キャラメリゼされたバナナと生クリームが乗ったチョコの二種類。
「直くん、こっちの席においで。卓さん、直くんと代わってくれる?」
「ああ、直くん。おいで」
隣同士に座った絢斗と直くんは小さなパフェを前にスプーンをそれぞれの手に持って一口ずつ食べ始める。
絢斗がこうやって誰かと食べ合う姿を見るのは嫉妬するものだし極力させたくないと思うが、相手が直くんだと思うと嫉妬もしない。むしろ微笑ましく思えるから不思議だ。
昇はスマホを手に、二人の可愛い姿の動画を撮ったり写真を撮ったりしている。
「それ、賢将さんたちに送るのか?」
「うん。大おじさんもだけど、母さんも早くみたいっていうから、昨日の結婚式の写真と動画もいくつか送ったけど、今日の水族館の動画と写真も頼まれてるから。じいちゃんにも送っていいよね?」
「ああ。もちろん。私からも送っておくが、たくさんになっても大喜びするだろうから昇からも送ってあげたら喜ぶよ」
「じいちゃん、まだ直くんに会ってないのにもうメロメロなんだね」
「当たり前だ。直くんは可愛いからな。実際に会ったらさらにメロメロになるはずだよ」
「そうだね。わかる気がする」
可愛い二人がデザートを食べ終わるのを待って、レストランを出た。
「ねぇ、直くん。お土産物屋さん見に行こう!」
「お土産物……はい! 行きます!」
どこにも出かけたことがないんだろう。お土産物を選ぶこともなかっただろうな。
絢斗に連れられて水族館グッズが集まる店に着いた直くんは嬉しそうに辺りをキョロキョロしていて、それがたまらなく可愛かった。
「今日水族館に来た記念に何か買って帰ろう」
「い、いいんですか?」
「もちろん。俺がなんでも買うから直くんは好きなものを選んで」
昇が直くんにプレゼントするのか。じゃあ、それは私は手を出さないでおこう。
あいつもそれくらいの甲斐性はあるようだからな。
直くんは昇と一緒に店の中を歩き回って、なかなか決められずにいたがある場所で立ち止まった。
「なんかいいのあった?」
「あの、これ……」
直くんが見つけたのはスマホケースにつける可愛いイルカのストラップ。
「さっき遊んだイルカさんに似てます」
「ああ、そうだね。じゃあ、これにしようか。他にはいらない?」
「僕、これを大切にします」
イルカのストラップを握る直くんはとても嬉しそうに見えた。
「じゃあ、これ買ってくるね」
昇が会計に向かうのを見送っていると、絢斗が直くんに声をかけた。
「ねぇ、昇くんが戻ってきたらあっちのぬいぐるみ屋さんに行こう! 海の生き物たちのぬいぐるみがいっぱいあるんだって!」
「わぁ、楽しそう!」
海の生き物たちのぬいぐるみか。昇が直くんに買ったあのくまたちに加わるなら賑やかになりそうだな。
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