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手料理の味
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「よし、そろそろ焼けたな。直くん、ソースを塗っていこうか」
「はい!」
すっかり楽しくなってきたようで、嬉しそうにソースポットに手を伸ばす。
蓋を開けてソースがたっぷりとついた刷毛をとり、ホットプレートの上でジュージューと美味しそうな音を立てるお好み焼きに塗り始めた。
私は直くんが火傷しないようにしっかりとみながら、ソースを塗っていくのを見守った。
お好み焼きから垂れたソースがホットプレートの鉄板に落ちてジュッと香ばしい匂いを立てる。
「上手に塗れたね。よし、あとは鰹節と青のりをかけたら完成だ」
「はーい!」
卓くんからのメモにはマヨネーズはあまり好みではないと書かれていたから今日はマヨネーズは出さずにおいた。この笑顔を見ると、それでよかったのだろう。
ヘラで小さなお好み焼きを食べやすい大きさに切って直くんの皿に入れてやると
「わぁー、美味しそう!」
と直くんの嬉しそうな声が聞こえた。
「熱いからフーフーして食べるんだよ」
「はーい」
可愛い返事に癒されつつも、火傷をしないように見守った。
卓くんならきっと食べやすい温度になるまで冷ましてやるだろうが、初めて自分で作ったものを出来立てで食べるのも直くんの成長に繋がるだろう。
「ふーっ、ふーっ、あちっ、あちちっ、んーっ!!」
小さなヘラでお好み焼きを口に運び、はふはふさせて食べる姿は本当に可愛い。
「おいひぃっ!!」
唇の端にソースをつけながら感想を伝えてくれる。
ああ、最高の時間だ。
「お好み焼きって、こんなに美味しいものなんですね」
「自分で作るからさらに美味しく感じるんだよ。ほら、こっちのお肉のも美味しいから食べてごらん」
少し昇や卓くんに悪いかなと思いつつも、おじいちゃん特権だと開き直って、私の皿に乗せていた豚肉のお好み焼きを食べさせてやると
「んーっ! おいひぃっ!!」
とこちらも気に入ってくれたようだ。
「今度は焼きそばを作ろうか」
「焼きそば? はい! 食べたいです!」
直くんをその場に残し、材料をキッチンに取りに行った隙に直くんの可愛いエプロン&三角巾姿と、さっきのお好み焼きを作っている映像を絢斗と卓くん、そして昇に送っておいた。
きっと大喜びすることだろう。
材料を持って急いで直くんの元に戻った。直くんには野菜をホットプレートに入れてもらうのと、最後にソースを入れてもらう手伝いをしてもらい、あっという間に美味しそうな焼きそばが出来上がった。
それを少し皿に取ってあげると、直くんはそれも美味しそうに食べきった。
それでもホットプレートの上にはまだ焼きそばが残っている。
「あの、僕……もう、お腹いっぱいで……」
「そうか、よく食べたね。偉かったよ。残りは昇が来たら食べるだろう。皿に乗せておこう」
「はい!」
残った生地で絢斗と卓くんと昇用に小さなお好み焼きを三枚作っておいた。
直くんが具材を選んで焼いたと知ったらきっと大喜びするだろう。
「片付けも手伝ってくれるかな?」
「はい! 僕、家でもパパのお手伝いしてるんですよ」
「そうか、なら頼むよ」
手伝いを頼むと本当に嬉しそうにする。本当にいい子だ。
丸洗いできるホットプレートをさっと洗って立てかけておけばそれですぐに乾く。
直くんにはボウルやお玉を拭いてもらっている間に、食器などは食洗機にかければすぐに終わった。
「直くんのおかげで早く片付けが終わったよ。ありがとう」
満足げな顔をする直くんを連れてソファーに戻る。
直くんからふわっとお好み焼きの匂いがする。洋服に匂いがついてしまったか。
少し汗もかいているみたいだし、シャワーでも浴びさせよう。
やっぱり着替えを用意していて正解だったな。
「直くん、少し汗をかいたからシャワーでも浴びようか」
「えっ? いいんですか?」
「ああ。バスルームに着替えを用意しているから連れていこう。おいで」
すっかり私に慣れてくれた直くんの手を握り、私はバスルームに向かった。
<side昇>
直くんに見送られ、高校に向かう。
この週末で俺と直くんの関係はかなり変わったように思う。
直くんのドレス姿、最高だったな。
でもそれ以上に最高だったのはあの露天風呂での姿。
俺の手で初めて蜜を溢し、俺の欲望の蜜まで出してくれた。
あの時のことを少しでも思い出すだけで昂ってしまう。
学校にいる間も今日は直くんのことばかり考えていそうな気がする。
しかも今日は大おじさんの家に行くんだ。
直くんは大叔父さんと楽しく過ごせるだろうか……。
大おじさんのことだから直くんを可愛がってくれると思うけど、なんと言っても初めての場所だしそれも気になる。
やっぱり今日は直くんのことしか考えられない一日になりそうだ。
学校に到着し、靴を履き替えていると
「よっ、磯山。おはよう」
と聞き慣れた声が聞こえた。
「ああ、村山、おは――あっ、そっか。カールもおはよう」
振り向きざまにカールの姿が見えて、そういえば日本に来てたんだっけと思い出した。
カールの出迎えに行ってから、直くんが熱を出したり、トラウマが発覚したり、そして結婚式と泊まりのアレコレがあったからすっかり忘れていた。
「お前、カールのこと忘れてただろう?」
「ごめん。ちょっと週末いろいろあってさ」
「いいよ。お前の表情見たら安心したし」
「えっ?」
「あの時、ひどい顔色してただろう? 何があったかは聞かないけど、今の表情なら安心したよ」
「村山……」
直くんのトラウマを聞き出したあの日、相当心配をかけていたみたいだな。
それでもいつでも力になってくれると言ってくれていたことは俺には心強かったよ。
「はい!」
すっかり楽しくなってきたようで、嬉しそうにソースポットに手を伸ばす。
蓋を開けてソースがたっぷりとついた刷毛をとり、ホットプレートの上でジュージューと美味しそうな音を立てるお好み焼きに塗り始めた。
私は直くんが火傷しないようにしっかりとみながら、ソースを塗っていくのを見守った。
お好み焼きから垂れたソースがホットプレートの鉄板に落ちてジュッと香ばしい匂いを立てる。
「上手に塗れたね。よし、あとは鰹節と青のりをかけたら完成だ」
「はーい!」
卓くんからのメモにはマヨネーズはあまり好みではないと書かれていたから今日はマヨネーズは出さずにおいた。この笑顔を見ると、それでよかったのだろう。
ヘラで小さなお好み焼きを食べやすい大きさに切って直くんの皿に入れてやると
「わぁー、美味しそう!」
と直くんの嬉しそうな声が聞こえた。
「熱いからフーフーして食べるんだよ」
「はーい」
可愛い返事に癒されつつも、火傷をしないように見守った。
卓くんならきっと食べやすい温度になるまで冷ましてやるだろうが、初めて自分で作ったものを出来立てで食べるのも直くんの成長に繋がるだろう。
「ふーっ、ふーっ、あちっ、あちちっ、んーっ!!」
小さなヘラでお好み焼きを口に運び、はふはふさせて食べる姿は本当に可愛い。
「おいひぃっ!!」
唇の端にソースをつけながら感想を伝えてくれる。
ああ、最高の時間だ。
「お好み焼きって、こんなに美味しいものなんですね」
「自分で作るからさらに美味しく感じるんだよ。ほら、こっちのお肉のも美味しいから食べてごらん」
少し昇や卓くんに悪いかなと思いつつも、おじいちゃん特権だと開き直って、私の皿に乗せていた豚肉のお好み焼きを食べさせてやると
「んーっ! おいひぃっ!!」
とこちらも気に入ってくれたようだ。
「今度は焼きそばを作ろうか」
「焼きそば? はい! 食べたいです!」
直くんをその場に残し、材料をキッチンに取りに行った隙に直くんの可愛いエプロン&三角巾姿と、さっきのお好み焼きを作っている映像を絢斗と卓くん、そして昇に送っておいた。
きっと大喜びすることだろう。
材料を持って急いで直くんの元に戻った。直くんには野菜をホットプレートに入れてもらうのと、最後にソースを入れてもらう手伝いをしてもらい、あっという間に美味しそうな焼きそばが出来上がった。
それを少し皿に取ってあげると、直くんはそれも美味しそうに食べきった。
それでもホットプレートの上にはまだ焼きそばが残っている。
「あの、僕……もう、お腹いっぱいで……」
「そうか、よく食べたね。偉かったよ。残りは昇が来たら食べるだろう。皿に乗せておこう」
「はい!」
残った生地で絢斗と卓くんと昇用に小さなお好み焼きを三枚作っておいた。
直くんが具材を選んで焼いたと知ったらきっと大喜びするだろう。
「片付けも手伝ってくれるかな?」
「はい! 僕、家でもパパのお手伝いしてるんですよ」
「そうか、なら頼むよ」
手伝いを頼むと本当に嬉しそうにする。本当にいい子だ。
丸洗いできるホットプレートをさっと洗って立てかけておけばそれですぐに乾く。
直くんにはボウルやお玉を拭いてもらっている間に、食器などは食洗機にかければすぐに終わった。
「直くんのおかげで早く片付けが終わったよ。ありがとう」
満足げな顔をする直くんを連れてソファーに戻る。
直くんからふわっとお好み焼きの匂いがする。洋服に匂いがついてしまったか。
少し汗もかいているみたいだし、シャワーでも浴びさせよう。
やっぱり着替えを用意していて正解だったな。
「直くん、少し汗をかいたからシャワーでも浴びようか」
「えっ? いいんですか?」
「ああ。バスルームに着替えを用意しているから連れていこう。おいで」
すっかり私に慣れてくれた直くんの手を握り、私はバスルームに向かった。
<side昇>
直くんに見送られ、高校に向かう。
この週末で俺と直くんの関係はかなり変わったように思う。
直くんのドレス姿、最高だったな。
でもそれ以上に最高だったのはあの露天風呂での姿。
俺の手で初めて蜜を溢し、俺の欲望の蜜まで出してくれた。
あの時のことを少しでも思い出すだけで昂ってしまう。
学校にいる間も今日は直くんのことばかり考えていそうな気がする。
しかも今日は大おじさんの家に行くんだ。
直くんは大叔父さんと楽しく過ごせるだろうか……。
大おじさんのことだから直くんを可愛がってくれると思うけど、なんと言っても初めての場所だしそれも気になる。
やっぱり今日は直くんのことしか考えられない一日になりそうだ。
学校に到着し、靴を履き替えていると
「よっ、磯山。おはよう」
と聞き慣れた声が聞こえた。
「ああ、村山、おは――あっ、そっか。カールもおはよう」
振り向きざまにカールの姿が見えて、そういえば日本に来てたんだっけと思い出した。
カールの出迎えに行ってから、直くんが熱を出したり、トラウマが発覚したり、そして結婚式と泊まりのアレコレがあったからすっかり忘れていた。
「お前、カールのこと忘れてただろう?」
「ごめん。ちょっと週末いろいろあってさ」
「いいよ。お前の表情見たら安心したし」
「えっ?」
「あの時、ひどい顔色してただろう? 何があったかは聞かないけど、今の表情なら安心したよ」
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直くんのトラウマを聞き出したあの日、相当心配をかけていたみたいだな。
それでもいつでも力になってくれると言ってくれていたことは俺には心強かったよ。
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