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何かが変わった?
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<side絢斗>
みんながそれぞれの部屋に入り、私も卓さんとソファーで足を投げ出してピッタリと寄り添って横たわっていると卓さんのスマホが通知音を告げた。
「何かメッセージが来たみたいだよ」
「そうか」
卓さんは長い手を伸ばして、少し離れた場所に置いていたスマホを手に取った。
「なんだった?」
「直くんが買い物したみたいだ」
「へぇー、何買ったんだろう?」
「毛糸だよ」
「ああ、なるほど」
直くんはまだ自分の買い物をしない。
いつもみんなのものばかりだ。
だから、今日の買い物は直くんの欲しい服が買えて嬉しかったんだよね。
「それじゃあそろそろ直くんたち、休憩に出てくるんじゃない?」
「ああ、そうだな。じゃあ、そろそろ夕食の支度でも始めようか」
卓さんはすぐに起き上がると、私の唇にそっとキスをした。
「今日の夕食は何にする?」
「そうだな、賢将さんと父さんもいるからあっさりな和食をメインに、あとは串カツをいくつか作ろうか」
育ち盛りの昇くんと直くんには和食だけじゃ物足りないかもしれないもんね。
「あ、じゃあ目の前で揚げたて食べたい!」
キッチンで揚げてくれるのも嬉しいけれど、揚げたてのサクサクの衣にレモンやソースをかけて食べるのは最高に美味しい。
「ははっ。じゃあ、そうしようか。直くんは昇や父たちもいるから火傷をする心配もないだろうしな」
「やったー! ねぇ、えびもできる?」
「ああ、もちろん。絢斗も直くんもえびが好きだからちゃんと常備してあるよ」
「卓さん、さすが!」
急に何を言っても、卓さんに今日は無理だと言われたことがない。
それってすごいことだと思うんだよね。
それだけ私たちの好みを熟知してくれているってことだもん。
卓さんって、本当に良い旦那さまだな。
キッチンに向かい、手慣れた様子で食事の支度を始める卓さんがよく見える位置に座っていると、昇くんと直くんの部屋の扉が開く音が聞こえた。
やっぱり休憩に来たみたいだ。
昇くんが声かけしてくれたんだろう。
「直くん、こっちにおいで」
直くんに見えるように手を振ると、パッとこっちを見て笑顔を見せてこっちに来てくれる。
でもその笑顔がなんだかいつもと違う気がする。
なんていうのかな……ちょっと、大人っぽくなったっていうか……うまく言えないけど、さっきお茶をしていた時とは雰囲気が違う気がする。
「伯父さん、夕食の支度手伝うよ」
「んっ? ああ、ありがとう。今日は串カツを作る予定だから冷凍庫から好きな食材を出してくれ。えびとイカはもう出してあるから」
「串カツ? やった!」
卓さんはキッチンにやってきた昇くんを見て、一瞬眉を顰めたようにみえた。
何かあったのかなと思ったけれど、そのあとは普通だったからきっと私の見間違えだったんだろう。
「直くん、今日の串カツは目の前で揚げたてが食べられるよ」
「目の前で?」
「うん。揚げ物は揚げたてが一番美味しいからね。でも熱々だからちゃんとフーフーして食べるんだよ。あ、昇くんに全部任せちゃったらいいよ」
「はい。楽しみです。あ、そうだ。あやちゃん」
急に直くんが嬉しそうに私を見た。
「ふーちゃんのマフラー完成したんですよ!」
「ええー、すごい! もう完成したの?」
「はい。だから今度は毅パパのを作ります」
「そっか、でも無理しないようにね。ねぇねぇ、その出来上がったマフラーみたいなぁ」
直くんにお願いしてみると、直くんは嬉しそうに良いですよと言ってくれた。
「卓さん、ちょっと行ってくるね」
「ああ、こっちは気にしないでいい」
直くんに手を取られ二人の部屋に向かう。
ベッドには可愛いぬいぐるみたち。
机には昇くんの勉強道具が並べられて、その横には直くんの勉強道具もある。
二人の持ち物が見事に調和して、もうすっかり二人の部屋だ。
「ふーちゃんのマフラー、これです」
紙袋から取り出したマフラーはとてもキレイな菖蒲色。
売り物だと言ってもおかしくないほどの完成度の高さに驚きしかない。
「えー、すごい! とっても上手にできてるよ」
「一花さんの動画のおかげです。すっごくわかりやすくて楽しかったです」
「そっか。私も卓さんの手袋作ってるよ。仕上げに取り掛かっているから、出来上がったら見せるね」
一気に作り上げたいなと思ったけれど、卓さんから少しずつ作るように言われている。
私がのめり込んで時間を忘れて作ってしまうのを知っているからだ。
私が編んでいる間、それを嬉しそうに見つめてくれる卓さんの姿をずっと見ていたいというのもあって、のんびりゆっくり編むことにしたんだ。
「昇くんのも編むんでしょう?」
「はい。僕の選んだ毛糸を気に入ってくれたのでそれで編みます」
昇くんのことを思い浮かべているんだろう。
その表情がやっぱり大人っぽく見える。
雰囲気が変わったのは勘違いじゃないみたいだ。
「ねぇ、直くん。もしかして昇くんと何かあった?」
「えっ?」
私の言葉に、直くんは驚きの表情で私を見た。
みんながそれぞれの部屋に入り、私も卓さんとソファーで足を投げ出してピッタリと寄り添って横たわっていると卓さんのスマホが通知音を告げた。
「何かメッセージが来たみたいだよ」
「そうか」
卓さんは長い手を伸ばして、少し離れた場所に置いていたスマホを手に取った。
「なんだった?」
「直くんが買い物したみたいだ」
「へぇー、何買ったんだろう?」
「毛糸だよ」
「ああ、なるほど」
直くんはまだ自分の買い物をしない。
いつもみんなのものばかりだ。
だから、今日の買い物は直くんの欲しい服が買えて嬉しかったんだよね。
「それじゃあそろそろ直くんたち、休憩に出てくるんじゃない?」
「ああ、そうだな。じゃあ、そろそろ夕食の支度でも始めようか」
卓さんはすぐに起き上がると、私の唇にそっとキスをした。
「今日の夕食は何にする?」
「そうだな、賢将さんと父さんもいるからあっさりな和食をメインに、あとは串カツをいくつか作ろうか」
育ち盛りの昇くんと直くんには和食だけじゃ物足りないかもしれないもんね。
「あ、じゃあ目の前で揚げたて食べたい!」
キッチンで揚げてくれるのも嬉しいけれど、揚げたてのサクサクの衣にレモンやソースをかけて食べるのは最高に美味しい。
「ははっ。じゃあ、そうしようか。直くんは昇や父たちもいるから火傷をする心配もないだろうしな」
「やったー! ねぇ、えびもできる?」
「ああ、もちろん。絢斗も直くんもえびが好きだからちゃんと常備してあるよ」
「卓さん、さすが!」
急に何を言っても、卓さんに今日は無理だと言われたことがない。
それってすごいことだと思うんだよね。
それだけ私たちの好みを熟知してくれているってことだもん。
卓さんって、本当に良い旦那さまだな。
キッチンに向かい、手慣れた様子で食事の支度を始める卓さんがよく見える位置に座っていると、昇くんと直くんの部屋の扉が開く音が聞こえた。
やっぱり休憩に来たみたいだ。
昇くんが声かけしてくれたんだろう。
「直くん、こっちにおいで」
直くんに見えるように手を振ると、パッとこっちを見て笑顔を見せてこっちに来てくれる。
でもその笑顔がなんだかいつもと違う気がする。
なんていうのかな……ちょっと、大人っぽくなったっていうか……うまく言えないけど、さっきお茶をしていた時とは雰囲気が違う気がする。
「伯父さん、夕食の支度手伝うよ」
「んっ? ああ、ありがとう。今日は串カツを作る予定だから冷凍庫から好きな食材を出してくれ。えびとイカはもう出してあるから」
「串カツ? やった!」
卓さんはキッチンにやってきた昇くんを見て、一瞬眉を顰めたようにみえた。
何かあったのかなと思ったけれど、そのあとは普通だったからきっと私の見間違えだったんだろう。
「直くん、今日の串カツは目の前で揚げたてが食べられるよ」
「目の前で?」
「うん。揚げ物は揚げたてが一番美味しいからね。でも熱々だからちゃんとフーフーして食べるんだよ。あ、昇くんに全部任せちゃったらいいよ」
「はい。楽しみです。あ、そうだ。あやちゃん」
急に直くんが嬉しそうに私を見た。
「ふーちゃんのマフラー完成したんですよ!」
「ええー、すごい! もう完成したの?」
「はい。だから今度は毅パパのを作ります」
「そっか、でも無理しないようにね。ねぇねぇ、その出来上がったマフラーみたいなぁ」
直くんにお願いしてみると、直くんは嬉しそうに良いですよと言ってくれた。
「卓さん、ちょっと行ってくるね」
「ああ、こっちは気にしないでいい」
直くんに手を取られ二人の部屋に向かう。
ベッドには可愛いぬいぐるみたち。
机には昇くんの勉強道具が並べられて、その横には直くんの勉強道具もある。
二人の持ち物が見事に調和して、もうすっかり二人の部屋だ。
「ふーちゃんのマフラー、これです」
紙袋から取り出したマフラーはとてもキレイな菖蒲色。
売り物だと言ってもおかしくないほどの完成度の高さに驚きしかない。
「えー、すごい! とっても上手にできてるよ」
「一花さんの動画のおかげです。すっごくわかりやすくて楽しかったです」
「そっか。私も卓さんの手袋作ってるよ。仕上げに取り掛かっているから、出来上がったら見せるね」
一気に作り上げたいなと思ったけれど、卓さんから少しずつ作るように言われている。
私がのめり込んで時間を忘れて作ってしまうのを知っているからだ。
私が編んでいる間、それを嬉しそうに見つめてくれる卓さんの姿をずっと見ていたいというのもあって、のんびりゆっくり編むことにしたんだ。
「昇くんのも編むんでしょう?」
「はい。僕の選んだ毛糸を気に入ってくれたのでそれで編みます」
昇くんのことを思い浮かべているんだろう。
その表情がやっぱり大人っぽく見える。
雰囲気が変わったのは勘違いじゃないみたいだ。
「ねぇ、直くん。もしかして昇くんと何かあった?」
「えっ?」
私の言葉に、直くんは驚きの表情で私を見た。
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