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せーのの声で!
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<side昇>
お好み焼き作り。
絢斗さんが不安そうな声をあげるとすぐに直くんがフォローを入れる。
それに安心した表情を見せる絢斗さんを見て、伯父さんも嬉しそうだ。
もうすっかり家族としての役割が整ってきている気がする。
夕食を前に直くんがドレスを着替えることになり、少しの間離れ離れになったがその間に俺も執事服から自分の服に着替える。綺麗に畳んでいると宗一郎さんが隣にきて声をかけてくれた。
「さっきのサンルームでの映像は後で送るから楽しみにしているといい」
「わぁー、やった! 宗一郎さん、ありがとう!」
結婚式、保養所での宿泊、編み物会、そして今日。
他にもいろいろと直くんの秘蔵映像コレクションが溜まっていく。
今日のドレスは結婚式のとはまた違った印象で可愛かったよな……。
ああ、思い出すだけで興奮してしまいそうになる。
「ほら、昇。いくぞ」
「は、はい!」
俺が何を想像していたのか読んでいたように伯父さんから声がかかって慌ててキッチンに向かった。
お好み焼きにしてはかなり豪華な具材が山のように並んでいる。
「生地はたくさんあるから何枚でも好きなだけ食べていいぞ」
「わぁー! ありがとう!」
すっかり準備も万端になった頃、着替えを済ませた直くんたちが戻ってきて、宗一郎さんから渡されたエプロンをつける。
うん、直くん可愛いな。
「直くんはエビが好きだからエビを多めに入れようか。あとは何を入れてみたい?」
「昇さんは何を入れるんですか?」
「そうだな……俺はまずはやっぱり豚肉かな」
豚の脂の旨みが最高だ。
「じゃあ僕も食べてみたいです」
と言うわけで直くんは豚肉とエビだ。
お手本とばかりに、まずはホットプレートにエビを混ぜた直くんの生地を流し入れた。
ジュワッと湯気が立ち上る。それだけでうまそうだと感じる。
そして上から豚バラ肉を三枚ほど乗せてこれで準備は整った。
俺はイカとホタテを入れた生地を混ぜ、直くんに手渡した。
「じゃあ、直くん。ホットプレートにのせようか」
「はい!」
嬉しそうな直くんのそばで火傷をしないように生地を流し入れるのを見守った。
ジュワッといい音がして、絢斗さんから上手と声をかけられてすごく嬉しそう。
直くんの生地にも豚バラ肉を載せて準備万端だ。
隣のホットプレートでも宗一郎さんと皐月さん、そして伊織さんと悠真さんがお好み焼きを焼き、一番奥のホットプレートでは成瀬さんと真琴さんがそれぞれ思い思いのお好み焼きを焼いていた。
この焼いている待ち時間も楽しくていい。
「そろそろひっくり返そうか」
「はーい!」
大きなヘラを両手に一本ずつ持って、直くんが俺のをひっくり返してくれる。
俺は直くんの後ろに立ち、直くんの小さな手を支えた。
「せーのでひっくり返しますね」
前に大おじさんの家できっとその掛け声でやったんだろう。
「オッケー」
「「せーの!!」」
ぴたりと声があって、一緒にひっくり返すとお好み焼きはその形を保ったまま崩れることなくひっくり返りホットプレートに戻っていった。
「わぁー! できた!」
「直くん、すっごく上手だよ!!」
その場で飛び跳ねそうなほど大喜びしている直くんをみて、伯父さんと絢斗さん、それに宗一郎さんたちもみんな褒めてくれる。
「ほお、上手だな」
「躊躇わないで一気にひっくり返すのがいいんだね!!」
「直くん、すっごく上手だよー!!」
あちらこちらから口々に声がかかって直くんも嬉しそうだ。
絢斗さんはさっきの直くんのをしっかりとみたようで、やる気になっている。
「卓さん! そろそろひっくり返せるかな?」
「そうだな。やってみようか」
絢斗さんがここまで自分からやる気になるのも珍しい。
プレッシャーになるだろうからみんな見ないふりをしているけれど、みんなが絢斗さんの動きに集中しているのがわかる。
絢斗さんの両手に一本ずつヘラを持たせて、伯父さんがその手を支える。
「せーので手前にひっくり返すよ」
「わ、わかった」
絢斗さんは少し緊張しているようだけど、伯父さんが耳元で大丈夫だよと囁いているのがわかる。
その声に安心したのか、絢斗さんの表情が少し和らいだ。
「「せーの!!」」
二人の声かけと同時にたっぷりとネギがのったお好み焼きがくるっとひっくり返り、ホットプレートに綺麗に戻っていった。
「わぁー!!! 卓さん。できた!! できたよ!! 見た??」
「ああ、上手にできたな。絢斗、上手だったよ」
子どものようにはしゃぐ絢斗さんの声に俺たちも一気に緊張感から解き放たれた。
「あやちゃん、すっごく上手です!!」
「絢斗先生、ネギも全然溢れてないですよ!!」
「本当! 絢斗すごいよ!!」
直くんをはじめ、みんなに褒められて絢斗さんも嬉しそうだ。
「挑戦してみてよかったぁー!!」
この上ない笑顔を見せる絢斗さんの心の声に、俺も最初から限界だと決めつけないでなんでも挑戦してみようとしみじみ思った。
お好み焼き作り。
絢斗さんが不安そうな声をあげるとすぐに直くんがフォローを入れる。
それに安心した表情を見せる絢斗さんを見て、伯父さんも嬉しそうだ。
もうすっかり家族としての役割が整ってきている気がする。
夕食を前に直くんがドレスを着替えることになり、少しの間離れ離れになったがその間に俺も執事服から自分の服に着替える。綺麗に畳んでいると宗一郎さんが隣にきて声をかけてくれた。
「さっきのサンルームでの映像は後で送るから楽しみにしているといい」
「わぁー、やった! 宗一郎さん、ありがとう!」
結婚式、保養所での宿泊、編み物会、そして今日。
他にもいろいろと直くんの秘蔵映像コレクションが溜まっていく。
今日のドレスは結婚式のとはまた違った印象で可愛かったよな……。
ああ、思い出すだけで興奮してしまいそうになる。
「ほら、昇。いくぞ」
「は、はい!」
俺が何を想像していたのか読んでいたように伯父さんから声がかかって慌ててキッチンに向かった。
お好み焼きにしてはかなり豪華な具材が山のように並んでいる。
「生地はたくさんあるから何枚でも好きなだけ食べていいぞ」
「わぁー! ありがとう!」
すっかり準備も万端になった頃、着替えを済ませた直くんたちが戻ってきて、宗一郎さんから渡されたエプロンをつける。
うん、直くん可愛いな。
「直くんはエビが好きだからエビを多めに入れようか。あとは何を入れてみたい?」
「昇さんは何を入れるんですか?」
「そうだな……俺はまずはやっぱり豚肉かな」
豚の脂の旨みが最高だ。
「じゃあ僕も食べてみたいです」
と言うわけで直くんは豚肉とエビだ。
お手本とばかりに、まずはホットプレートにエビを混ぜた直くんの生地を流し入れた。
ジュワッと湯気が立ち上る。それだけでうまそうだと感じる。
そして上から豚バラ肉を三枚ほど乗せてこれで準備は整った。
俺はイカとホタテを入れた生地を混ぜ、直くんに手渡した。
「じゃあ、直くん。ホットプレートにのせようか」
「はい!」
嬉しそうな直くんのそばで火傷をしないように生地を流し入れるのを見守った。
ジュワッといい音がして、絢斗さんから上手と声をかけられてすごく嬉しそう。
直くんの生地にも豚バラ肉を載せて準備万端だ。
隣のホットプレートでも宗一郎さんと皐月さん、そして伊織さんと悠真さんがお好み焼きを焼き、一番奥のホットプレートでは成瀬さんと真琴さんがそれぞれ思い思いのお好み焼きを焼いていた。
この焼いている待ち時間も楽しくていい。
「そろそろひっくり返そうか」
「はーい!」
大きなヘラを両手に一本ずつ持って、直くんが俺のをひっくり返してくれる。
俺は直くんの後ろに立ち、直くんの小さな手を支えた。
「せーのでひっくり返しますね」
前に大おじさんの家できっとその掛け声でやったんだろう。
「オッケー」
「「せーの!!」」
ぴたりと声があって、一緒にひっくり返すとお好み焼きはその形を保ったまま崩れることなくひっくり返りホットプレートに戻っていった。
「わぁー! できた!」
「直くん、すっごく上手だよ!!」
その場で飛び跳ねそうなほど大喜びしている直くんをみて、伯父さんと絢斗さん、それに宗一郎さんたちもみんな褒めてくれる。
「ほお、上手だな」
「躊躇わないで一気にひっくり返すのがいいんだね!!」
「直くん、すっごく上手だよー!!」
あちらこちらから口々に声がかかって直くんも嬉しそうだ。
絢斗さんはさっきの直くんのをしっかりとみたようで、やる気になっている。
「卓さん! そろそろひっくり返せるかな?」
「そうだな。やってみようか」
絢斗さんがここまで自分からやる気になるのも珍しい。
プレッシャーになるだろうからみんな見ないふりをしているけれど、みんなが絢斗さんの動きに集中しているのがわかる。
絢斗さんの両手に一本ずつヘラを持たせて、伯父さんがその手を支える。
「せーので手前にひっくり返すよ」
「わ、わかった」
絢斗さんは少し緊張しているようだけど、伯父さんが耳元で大丈夫だよと囁いているのがわかる。
その声に安心したのか、絢斗さんの表情が少し和らいだ。
「「せーの!!」」
二人の声かけと同時にたっぷりとネギがのったお好み焼きがくるっとひっくり返り、ホットプレートに綺麗に戻っていった。
「わぁー!!! 卓さん。できた!! できたよ!! 見た??」
「ああ、上手にできたな。絢斗、上手だったよ」
子どものようにはしゃぐ絢斗さんの声に俺たちも一気に緊張感から解き放たれた。
「あやちゃん、すっごく上手です!!」
「絢斗先生、ネギも全然溢れてないですよ!!」
「本当! 絢斗すごいよ!!」
直くんをはじめ、みんなに褒められて絢斗さんも嬉しそうだ。
「挑戦してみてよかったぁー!!」
この上ない笑顔を見せる絢斗さんの心の声に、俺も最初から限界だと決めつけないでなんでも挑戦してみようとしみじみ思った。
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