悪役令嬢?そんなめんどくさいこと、やると思いますか?~平凡を望む転生令嬢と、のしあがりたい男爵令嬢~

サクヤ

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本章

これからどうしよう?

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ガイアからもらった『賢者の石』とやらを手で転がしながら、私はこれからのことを考えていた。

「対策を考えていかなきゃ、後でまずいことになるよね......」

でも、私は悪役令嬢だよ?ヒロインに勝てるか......?

「無理に決まってんだろ......」

だって私一般人ですよ?今は悪役令嬢ですけど、前世は何の変哲もないアラサーの私にヒロインと同等、またはそれ以上のチカラ求めます?

胸を張って言える。

「絶対に無理だ!!」

「何が無理なんですか?お嬢様?」

「ひょえ!?あ、アスカ!?」

いきなり聞こえた声に慌てて左を見ると、私のメイドであるアスカが、仁王立ちで立っていた。

「お嬢様、元気があるのは良いことだとは思いますが、あなたは今病人なんですよ?分かっていらっしゃいますか?」

アスカは笑顔で優しく言ってくる。ただし、その目は全く笑っていなかった。

ヤバい、怒らせた......!?

「ご、ごめんなさ」

「まあお嬢様相手に言っても仕方ないのでこれくらいにしておいて差し上げますが」

「......へ?」

え?アスカが、素直にひいた?

あまりの意外感に訝しげに見てしまう。私の視線を受けて、アスカは首を傾げた。

「どう致しましたか?お嬢様」

「いや......素直にひいたなーって思って」

アスカに隠し事が出来ないことなど、私が1番分かっている。ハッキリそう言うと、アスカは呆れたようにため息をついた。

「私だって、病人に厳しく出来るほど鬼じゃないですよ......」

そりゃあそうだ。なぜ気づかなかったのか、私にも分からない。
少なくとも今日は怒られることはないと知って私のテンションが上がりかけたとき

「ですがお嬢様?それだけ元気なら、もう遠慮は要りませんね?」

「......え?」

「覚悟してくださいね?お嬢様......」


それから私の部屋でなにがあったのか、多くは語らない。しかし、夕食の席に出てきたソフィアは、家族みんなが心配するような疲れきった顔だったと言う。
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