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第二章 伝言
貸金庫
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一つ一つの言葉が気になる。まず、彼しか知らないネット口座の存在もミステリアスだ。おそらく紙の通帳を作成していないので、両親さえも知らないいっちゃんの個人口座で運営されているということなのかな。それにしても、そこまでして秘密にしておきたいものって、いったい何なのだろう。
しかも、私だけが見つけることができるとある。もしかして、My sweet better halfの私だからこそ、わかるものなのだろうか。ベテルギウスの私だけが理解できるもの。きっと、いっちゃんなら、そういう意味を込めているのだろうと推察した。
先日来、封筒の中に貸金庫とあったので、もし遺産が入っているのなら直ちに両親に報告しないといけないと思っていたが、この文章からはどうもお金ではなさそうだ。それだと当たり前すぎるし、失礼な話だが彼がそんなにお金を持っていると聞いたこともない。
きっとお金なんかのものではなくて、まだ見たことのない世界に関する特別なものなのだろう。だとすると、少なくとも中身がわかってから、両親に報告してみようと思った。
それにしても、思わせ振りなのにも程がある。最初から、貸金庫の暗唱番号を書いておいて欲しかった。ただ、そのことを言い訳するかのように、『こうなってしまうと、扉を開くまでには少し時間がかかるから…』って。意味が深すぎて、どういうことを言いたいのかが、良くわからない。そもそも、死んでしまったら何もできないということを忘れているのだろうか。それとも時間をかけると、何かが起こるしかけをしたのだろうか。
そして、文章の最後のパラグラフには、『伝えたいことを「詩」にしてみました。』とあった。
「詩」にしてみましたって…、 そこだけ括弧書きにしているのは、私のことを想ってなんだろうなと思いながら、パソコンの画面をスクロールした。
そこには、やや唐突な感じで、謎めいた詩が書いてあった。
素のままの姿で会いに行くよ。
要としての君のいる世界に
ノアの箱舟に乗ってでも。
数えきれないほどの時の中で
全てを分かち合った二人が
完成した人間になるために。
後半の二行は、my sweet better halfの意味だと思った。私に会いに来るという気持ちを込めた詩のようだ。作詞を習っていたいっちゃんらしい表現だと思った。
そして、その下には、『I will always be with you forever.』の英文。
更にその下に彼の署名があった。署名の横には手紙を封印していた六芒星のマーク。
全ての文章を読み終えたとき、これは遺書ではないことがわかった。天国からの意味のない励ましの言葉でもなかった。最後の詩の内容は、君と一緒になるために、彼は戻ってくると言っている。ファイルの記載内容も時間はかかるけど、僕は約束を守るということを伝えているように思える。そんなことが出来るのだろうか。それが彼のいう見たことのない世界。彼を信じたてみたいという気持ちと、そんなことはあり得ないという冷静な気持ちが交錯した。
でも、ここまで想定出来る人は、もはや人間ではないかもしれない。もし、彼が魔法使いだったなら、本当に生き返る方法を知っているのかもしれない。普通に考えたら頭がおかしいと言われるだろうけど、このときはそう思ったし、そう信じてみたかった。
パソコンの画面をあらためて最初からスクロールしてみたが、Guidanceのファイルに書かれていたのは、これだけだった。いろんな感情が湧いてきた。
見たことのない世界、その扉を開けると何があるんだろう。魔法使いのことだから、まさか… でも、さすがにそんなことあり得ないか…という感情が心の中で交錯した。
しかも、私だけが見つけることができるとある。もしかして、My sweet better halfの私だからこそ、わかるものなのだろうか。ベテルギウスの私だけが理解できるもの。きっと、いっちゃんなら、そういう意味を込めているのだろうと推察した。
先日来、封筒の中に貸金庫とあったので、もし遺産が入っているのなら直ちに両親に報告しないといけないと思っていたが、この文章からはどうもお金ではなさそうだ。それだと当たり前すぎるし、失礼な話だが彼がそんなにお金を持っていると聞いたこともない。
きっとお金なんかのものではなくて、まだ見たことのない世界に関する特別なものなのだろう。だとすると、少なくとも中身がわかってから、両親に報告してみようと思った。
それにしても、思わせ振りなのにも程がある。最初から、貸金庫の暗唱番号を書いておいて欲しかった。ただ、そのことを言い訳するかのように、『こうなってしまうと、扉を開くまでには少し時間がかかるから…』って。意味が深すぎて、どういうことを言いたいのかが、良くわからない。そもそも、死んでしまったら何もできないということを忘れているのだろうか。それとも時間をかけると、何かが起こるしかけをしたのだろうか。
そして、文章の最後のパラグラフには、『伝えたいことを「詩」にしてみました。』とあった。
「詩」にしてみましたって…、 そこだけ括弧書きにしているのは、私のことを想ってなんだろうなと思いながら、パソコンの画面をスクロールした。
そこには、やや唐突な感じで、謎めいた詩が書いてあった。
素のままの姿で会いに行くよ。
要としての君のいる世界に
ノアの箱舟に乗ってでも。
数えきれないほどの時の中で
全てを分かち合った二人が
完成した人間になるために。
後半の二行は、my sweet better halfの意味だと思った。私に会いに来るという気持ちを込めた詩のようだ。作詞を習っていたいっちゃんらしい表現だと思った。
そして、その下には、『I will always be with you forever.』の英文。
更にその下に彼の署名があった。署名の横には手紙を封印していた六芒星のマーク。
全ての文章を読み終えたとき、これは遺書ではないことがわかった。天国からの意味のない励ましの言葉でもなかった。最後の詩の内容は、君と一緒になるために、彼は戻ってくると言っている。ファイルの記載内容も時間はかかるけど、僕は約束を守るということを伝えているように思える。そんなことが出来るのだろうか。それが彼のいう見たことのない世界。彼を信じたてみたいという気持ちと、そんなことはあり得ないという冷静な気持ちが交錯した。
でも、ここまで想定出来る人は、もはや人間ではないかもしれない。もし、彼が魔法使いだったなら、本当に生き返る方法を知っているのかもしれない。普通に考えたら頭がおかしいと言われるだろうけど、このときはそう思ったし、そう信じてみたかった。
パソコンの画面をあらためて最初からスクロールしてみたが、Guidanceのファイルに書かれていたのは、これだけだった。いろんな感情が湧いてきた。
見たことのない世界、その扉を開けると何があるんだろう。魔法使いのことだから、まさか… でも、さすがにそんなことあり得ないか…という感情が心の中で交錯した。
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