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第四章 真理
数学者の話
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芽依ちゃんが急に話題を変えてきたので、詩は聞き返した。
「この映画はフィクションで実在の数学者のお話しなの。この人もこの世界の真理を追究することが夢だったらしい。私、いっちゃんのことを知れば知るほど、この数学者を想い出すの。」
芽依ちゃんが語りだしたので、詩は興味深く聞き入った。きっと、芽依ちゃんは、何か大事なことをこの映画から伝えようとしているのだと思った。
「主人公の人、ノーベル賞を受賞するほどの天才だったのだけど、幻覚が見えたらしく周囲から変人扱いされていたの。普通の人には見えてない人と会話したりして気味悪がられていた。だけど、愛する人も傍にいて映画のタイトルにもある通り、とても純粋な心を持っていた人なの。」
詩は芽依ちゃんの言いたいことが想像できた。周囲の人と違うものが見えることは科学的に説明できない。そういう人は、変人や精神病の患者として扱われているが、本当にそうなのだろうか。科学的に証明できないものは、本当に存在しないと決めてしまっていいのだろうか。きっと、芽依ちゃんは自分の経験からそう言いたいのに違いない。人よりも感性が高いことが良くないことのように、彼女は扱われてきた。そう思うと、いっちゃんが神様やエルフの存在を肯定したことが嬉しかったのだろうなと、詩は理解した。
「芽依ちゃん、私この間、会社の人から小さな女の子が四つ葉のクローバの声を聞き取って次々と野原でクローバを摘み取る話を聞いたの。それも科学では証明できないんだって。」
詩は、ここで佐藤さんの不思議な話をしてみた。
すると、芽依ちゃんはこくりと頷いてこう言った。
「うん。この世界には、普段は私たちが目にしない場所があるのかも知れないと思うの。詩ちゃん、その場所がいっちゃんのいう東の面じゃないかしら。」
芽依ちゃんから放たれた言葉が核心を突いていて、胸に刺さった。詩が少し戸惑っていると、芽依ちゃんは続けて説明してくれた。
「科学だけで真理が究明できないとすると、残された方法は科学的でないことを探求することだと思うの。非科学的だとして扱われている場所、真理の書ではそれを東の面と呼んでいると思うの。」
芽依ちゃんの話しを聞いて詩は思った。なるほど、芽依ちゃんの言っていることは筋が通っている。科学的でないことを科学者達は、非科学的と言って研究対象から外すのだろうが、真理探究機関は非科学的な知見を否定することなく、8つの各研究所が協力して一つの真理を見つけようと共同で研究を行っている。
真理探究機関では、科学の追及は天文学研究所、宇宙物理学研究所が行っているが、人類の歴史や文化のルーツは人類学研究所、考古学研究所、言語学研究所が追及し、精神的な世界については哲学研究所、宗教学研究所が追及している。そして、神話学研究所は人類が共通して持っている無意識の知から真理を明らかにしようとしている。
これらの研究所が共同して東の面を探求しているということは、ファンタジーの世界をもはや架空の話しではなく、科学の知識を使って解明しようとしている気がする。もしかしたら、それが統一理論に向けての最後のピースなのかも知れない。いっちゃんはそういうことを目論んでいたのかも知れない。
「この映画はフィクションで実在の数学者のお話しなの。この人もこの世界の真理を追究することが夢だったらしい。私、いっちゃんのことを知れば知るほど、この数学者を想い出すの。」
芽依ちゃんが語りだしたので、詩は興味深く聞き入った。きっと、芽依ちゃんは、何か大事なことをこの映画から伝えようとしているのだと思った。
「主人公の人、ノーベル賞を受賞するほどの天才だったのだけど、幻覚が見えたらしく周囲から変人扱いされていたの。普通の人には見えてない人と会話したりして気味悪がられていた。だけど、愛する人も傍にいて映画のタイトルにもある通り、とても純粋な心を持っていた人なの。」
詩は芽依ちゃんの言いたいことが想像できた。周囲の人と違うものが見えることは科学的に説明できない。そういう人は、変人や精神病の患者として扱われているが、本当にそうなのだろうか。科学的に証明できないものは、本当に存在しないと決めてしまっていいのだろうか。きっと、芽依ちゃんは自分の経験からそう言いたいのに違いない。人よりも感性が高いことが良くないことのように、彼女は扱われてきた。そう思うと、いっちゃんが神様やエルフの存在を肯定したことが嬉しかったのだろうなと、詩は理解した。
「芽依ちゃん、私この間、会社の人から小さな女の子が四つ葉のクローバの声を聞き取って次々と野原でクローバを摘み取る話を聞いたの。それも科学では証明できないんだって。」
詩は、ここで佐藤さんの不思議な話をしてみた。
すると、芽依ちゃんはこくりと頷いてこう言った。
「うん。この世界には、普段は私たちが目にしない場所があるのかも知れないと思うの。詩ちゃん、その場所がいっちゃんのいう東の面じゃないかしら。」
芽依ちゃんから放たれた言葉が核心を突いていて、胸に刺さった。詩が少し戸惑っていると、芽依ちゃんは続けて説明してくれた。
「科学だけで真理が究明できないとすると、残された方法は科学的でないことを探求することだと思うの。非科学的だとして扱われている場所、真理の書ではそれを東の面と呼んでいると思うの。」
芽依ちゃんの話しを聞いて詩は思った。なるほど、芽依ちゃんの言っていることは筋が通っている。科学的でないことを科学者達は、非科学的と言って研究対象から外すのだろうが、真理探究機関は非科学的な知見を否定することなく、8つの各研究所が協力して一つの真理を見つけようと共同で研究を行っている。
真理探究機関では、科学の追及は天文学研究所、宇宙物理学研究所が行っているが、人類の歴史や文化のルーツは人類学研究所、考古学研究所、言語学研究所が追及し、精神的な世界については哲学研究所、宗教学研究所が追及している。そして、神話学研究所は人類が共通して持っている無意識の知から真理を明らかにしようとしている。
これらの研究所が共同して東の面を探求しているということは、ファンタジーの世界をもはや架空の話しではなく、科学の知識を使って解明しようとしている気がする。もしかしたら、それが統一理論に向けての最後のピースなのかも知れない。いっちゃんはそういうことを目論んでいたのかも知れない。
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