これから君のところへ

レインボー

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番外

女神にとって

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女神side

私にはとってもとっても可愛い愛し子がいた。

なぜ過去形かというと、全能神に殺された。

私の愛し子は全能神様の愛し子になるべきだった。

その子はとても優しく、明るい子だから、きっと全能神様も気に入ってくれると思った。 

けど、全能神様は気に入ってくれず、それでもと、何度も愛し子にしてくださいとお願いした。

その時にはまだ全能神様には愛し子はいなかったため、まだ焦らなくても大丈夫と思っていた。

けど、ある日全能神様に愛し子ができた。

なぜ?なぜそいつらなの?
そいつらはよくてどうして私の子はダメなの?

そんな感情がどんどんたまって、決して許されないことをしてしまった。

本来愛し子というのは、自分の世界に生誕させ、幸せに暮らすことができ、それと同時に、多くの利益を世界に招いてくれる存在だ。

だけど、私は、そいつらが幸せになることが許せなかった。

だから、無理やり、私の世界に堕とした。

その結果そいつらの運命がねじれて最悪の運命に変わった。

それに気づいた全能神様は私に怒り、力を奪った。 

基本的に、力を奪われた神は世界に干渉できないようになり、力を取り戻すために、すぐに眠りにつかなければならない。

けれど、私の場合は、気づいたら減っていたという具合になっていて、取り戻すことができなくなっていた。

その時、私がまねいた失敗に気づいた。

あぁ、どうしてこんなことになったのだろう。

私の愛し子は全能神様の眷属に食べられた。

だから、決してもとには戻れない。

私の愛し子が、

「あぁ、どうして?」

大切だったの、あの子は私にとっての宝。


女神は、なぜ自分の愛し子を全能神の愛し子にしようとしたのだろうか。
そんなに、大切ならなぜ───。


以上で、完結となります。
ご愛読、有難うございました。
(*^▽^*)
後日、この世界の設定について簡単にですが、投稿いたします。
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