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262.2ドワーフの町2(火力不足を解決しよう)✔
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ドワーフの職人が帰って来た。先ほどと違い、髪や髭が整えられている。ドワーフは身だしなみもこまめに整えるみたいだな。
「親方、突然、髭を整えるなんてどうしたんですか? 大雨になりますよ」
近くにいた若いドワーフが不思議そうな顔で言った。
「客が来たんだ。ワシでもこれくらいはする!」
ドワーフの職人は、少しバツが悪そうになり、「あっちに行け」と若いドワーフを追い払ってしまった。
「ボウズ、俺の仕事はどうだ? 思ったままの感想を言ってみろ?」
先程のやり取りを見てしまうと、本当に思った通りに言って、怒らさないか不安だな。
「どうした。言えんのか?」
ドワーフの職人さんの機嫌が悪くなり出した。気が短いみたいだから早く答えた方がよさそうだな。
「思った通りに言いますが、怒らないでくださいね」
「何? どこか俺の仕事に気に入らないところでもあると言うのか!」
ほら、機嫌を損ねちゃいますよね。
「そうではないです。仕事は素晴らしいのですが、火力が不足していて困っているように見えました!」
あぁ! 職人さんの顔色が一瞬で変わってしまった。やってしまったかな。追い出される前に出て行った方がよさそうだな。職人に小さく礼をすると出口に向かい歩きだそうとした。
「待てボウズ! 火力が不足していることが分かったのか? ボウズの言う通りだ! もう少し高温にしたいが、火の精霊に頼んでもこれ以上の高温にならんから困っている」
火の精霊が、魔石に貯めた魔力を使い炉を燃やしているのだろうか? 精霊の姿も見えないので、上位の精霊ではなさそうだな。下位の精霊ならあの火力なのも分かる。長時間あの火力を維持するのは大変なのではないだろうか。そのため、あえて火力を押さえている可能性も考えられる。
「魔石に充填された魔力で火の精霊にお願いしているんですか?」
ドワーフの職人の肩がピクッとして、驚いたように見えた。
「ボウズ、よく分かったな。精霊魔法に詳しいのか? ワシたちドワーフは火と土の精霊と相性がいい。だが、ワシの魔力では高温にならんし、長くは続けられんのだ。そこで魔石を追加することで補っているのだが、あと少しの温度が上がらんのだ!」
なるほどね。ドワーフは土と火の精霊と相性がいいんだ。もう少し魔力が強ければ解決できるのかな。火の精霊と言えば「イーフリート」とか、そんな名前がラノベの定番だろうか?
ん! 炎の精霊『イーフリート』を思い浮かべたところ、体の近くに小さな炎というか精霊が揺らめきだした。ドワーフの職人は、小さな炎の形をした精霊に吸い寄せられるように見つめている。
このドワーフの職人さんと繋がりが見える。契約している火の精霊みたいだ。理由は分からないが、俺の前に姿を現してくれたみたいだ。
「ボウズ、ワシの火の精霊が見えているのか?」
「ええ」俺は小さな火の精霊を指さした。
「ボウズはエルフとは違うようだが、ハーフとかなのか?」
「人間ですよ!」
「そうなのか? ワシの火の精霊がボウズに好意を寄せているようだ。どうなっているのだ!」
ドワーフの職人は腕を組んだまま、まじまじと見つめてくる。恥ずかしいから止めてほしい。
「あの、提案があるのですが!」
「なんだ、言ってみろ!」
「風の魔法が使えるなら炎を大きくして高温にできますけど!」
「風の精霊に頼めばいい事はワシらも分かっている。だが、ドワーフは風の精霊とは相性が悪い。エルフを雇うか風の魔法のスクロールを使えばいいが、それでは品物を高くしなければならん。高くなれば品物は売れん。それでは困るのだ!」
色々と試してみたんだろうな。自分達で風の精霊にお願いしてみたのかな? エルフを雇ったり、魔法のスクロールも費用が高くなるからできない。便利な魔法が身近にあり過ぎて、発想が魔法から離れられないみたいだ。……ここは魔法以外でもできることを提案するべきだろう。構造が比較的簡単で安価にできる鞴を提案するのが良さそうだ。ドワーフは器用そうだから、原理と作り方を説明すれば簡単に作れるだろう。高温にするなら足踏み式の大きな鞴にした方がいいな。
「紙と筆記用具ありますか?」
「そんなものはここにはないぞ!」
仕方ないので土間に鞴の構造を棒で描く。するとドワーフの職人が覗き込むように体を乗り出してきた。ちょっと近過ぎませんか?
こんな感じでいいかな。
「ここに書いた図は鞴という道具です。これを使うと魔法と同じように風を起こすことができます」
「いいのかボウズ! こんなに大事なことをワシに簡単に教えても!」
たったこれだけの説明で、鞴の構造を理解し、大事な情報だと分かるなんて、流石はモノづくりが得意なドワーフだな。
「いい製品が作れるようになるなら、いいんじゃないですか?」
「『いい製品が作れるようになるならいいのか』そうか、ボウズがいいならそれでいい。ワシはこの工房をやっているガンツだ! これが上手くいけばボウズの権利はワシが約束しよう!」
職人ではなく工房主だったのか。来た時と違ってガンツさんはニコニコしている。
「鞴は空気の取り込み口の逆止弁が一番重要です。他は簡単な作りですよ!」
「ボウズ、ちょっと一緒に来てくれ!」
ガンツさんに腕を掴まれ、そのまま数軒先の店まで連れてこられた。今度は紙に鞴の構造を描いて説明も記載した。そこからは早かった。ガンツさんが声をかけると、どこからかドワーフが集まりだし、早速、鞴を作り始めた。流石はドワーフ、器用なものでたったの二時間程で一メートル近い大きな鞴を作り上げてしまった。
さらにドワーフの数が増え、町の中で聞こえていたカンカンと金属を叩く音が聞こえなくなった。どれだけ集まっているのだろうか? 数人のドワーフが出来上がった鞴を担いでガンツさんの工房に向かう。その後ろを大勢のドワーフたちがゾロゾロと歩いている。ガンツさんの工房に到着し作業場に入って行く。ドワーフ密度が凄い事になっている。ガンツさんが新しい魔石を炉の扉の中にセットすると、精霊にお願いし始めた。
すると炉に火が入り段々と炎に育っていく。しかし、この炎では金属の棒の赤みが弱く温度が低いことが分かる。そこに大きな鞴が設置された。ドワーフがふたりがかりで鞴の板を踏み始めた。するとゴーと音がして炉に大量の風が送り込まれ、炎がゴウゴウと音を上げて勢いを増した。周りのドワーフから歓声が上がり大騒ぎになっている。
集まったドワーフが楽しそうに代わる代わるに鞴を踏んでいる。踏む度に炎がゴウゴウと音を上げて勢いを増す。ガンツさんが炉に差し込まれていた金属の棒を取り出すと真っ赤に焼けている。ニコニコしながら、ハンマーで感触を確かめるように、真っ赤に焼けた金属の棒を叩き始めた。
「ボウズ、これはいいぞ! 全く別物のように打ちやすい。お前ら、この権利はこのボウズのモノだからな! いいな!! ちゃんと支払えよ! そうだな……売り上げの二割でどうだ!」
「「「「「ガンツがいいならワシらはそれでいい!」」」」」
あれよあれよという間に話が進んでいく。
「ところでボウズの名前はなんだ?」
「アルフレッド・ハイルーンです!」
「アルフレッド・ハイルーンだな。おい、お前ら聞いたか? この名前は忘れるなよ!」
硬い金属ほど高温にしないと加工することが難しい。そのため、硬くて丈夫な金属製品は当然のように高額になる。今まで硬すぎて加工することの難しかった金属も加工ができると大喜びだ。ミスリルとかオリハルコンとかのファンタジーな金属があるかもしれないな。なんだかワクワクしてきたぞ。
「アルフレッド、なんかすごい事になってますけど!」
「ちょっと鍛冶をしているところが見たかっただけなんだけど」
「おい、お前ら宴会の準備をしろ!」
「「「「「宴会だぞ!」」」」」
ドワーフがこの日一番の歓声を上げ、蜘蛛の子を散らすように走り去ってしまった。
「宴会に招待するから飲んで行ってくれ。ところでアルフレッドはミルトと同じくらいの歳なのか?」
「いえ、まだ成人したばかりです」
「そうか、成人しているなら酒は飲めるな!」
ガンツさんがやたらと上機嫌に見える。ミルト達が参加するならお酒くらいは注いであげようかな。
「ミルト、ドワーフはお酒好きなんだよね」
「すごい量のワインを飲んでも平気です。さっき、休憩中も飲んでましたよ」
「さっき飲んでいたのは、水じゃなかったんだ!」
宴会に招待されたが、酒の話しかされていないのが心配だ。美味しいモノが食べれるだろうか? あと、高温を保つために、鞴はふたつ設置した方が良さそうだな。後で提案しておこう。
「親方、突然、髭を整えるなんてどうしたんですか? 大雨になりますよ」
近くにいた若いドワーフが不思議そうな顔で言った。
「客が来たんだ。ワシでもこれくらいはする!」
ドワーフの職人は、少しバツが悪そうになり、「あっちに行け」と若いドワーフを追い払ってしまった。
「ボウズ、俺の仕事はどうだ? 思ったままの感想を言ってみろ?」
先程のやり取りを見てしまうと、本当に思った通りに言って、怒らさないか不安だな。
「どうした。言えんのか?」
ドワーフの職人さんの機嫌が悪くなり出した。気が短いみたいだから早く答えた方がよさそうだな。
「思った通りに言いますが、怒らないでくださいね」
「何? どこか俺の仕事に気に入らないところでもあると言うのか!」
ほら、機嫌を損ねちゃいますよね。
「そうではないです。仕事は素晴らしいのですが、火力が不足していて困っているように見えました!」
あぁ! 職人さんの顔色が一瞬で変わってしまった。やってしまったかな。追い出される前に出て行った方がよさそうだな。職人に小さく礼をすると出口に向かい歩きだそうとした。
「待てボウズ! 火力が不足していることが分かったのか? ボウズの言う通りだ! もう少し高温にしたいが、火の精霊に頼んでもこれ以上の高温にならんから困っている」
火の精霊が、魔石に貯めた魔力を使い炉を燃やしているのだろうか? 精霊の姿も見えないので、上位の精霊ではなさそうだな。下位の精霊ならあの火力なのも分かる。長時間あの火力を維持するのは大変なのではないだろうか。そのため、あえて火力を押さえている可能性も考えられる。
「魔石に充填された魔力で火の精霊にお願いしているんですか?」
ドワーフの職人の肩がピクッとして、驚いたように見えた。
「ボウズ、よく分かったな。精霊魔法に詳しいのか? ワシたちドワーフは火と土の精霊と相性がいい。だが、ワシの魔力では高温にならんし、長くは続けられんのだ。そこで魔石を追加することで補っているのだが、あと少しの温度が上がらんのだ!」
なるほどね。ドワーフは土と火の精霊と相性がいいんだ。もう少し魔力が強ければ解決できるのかな。火の精霊と言えば「イーフリート」とか、そんな名前がラノベの定番だろうか?
ん! 炎の精霊『イーフリート』を思い浮かべたところ、体の近くに小さな炎というか精霊が揺らめきだした。ドワーフの職人は、小さな炎の形をした精霊に吸い寄せられるように見つめている。
このドワーフの職人さんと繋がりが見える。契約している火の精霊みたいだ。理由は分からないが、俺の前に姿を現してくれたみたいだ。
「ボウズ、ワシの火の精霊が見えているのか?」
「ええ」俺は小さな火の精霊を指さした。
「ボウズはエルフとは違うようだが、ハーフとかなのか?」
「人間ですよ!」
「そうなのか? ワシの火の精霊がボウズに好意を寄せているようだ。どうなっているのだ!」
ドワーフの職人は腕を組んだまま、まじまじと見つめてくる。恥ずかしいから止めてほしい。
「あの、提案があるのですが!」
「なんだ、言ってみろ!」
「風の魔法が使えるなら炎を大きくして高温にできますけど!」
「風の精霊に頼めばいい事はワシらも分かっている。だが、ドワーフは風の精霊とは相性が悪い。エルフを雇うか風の魔法のスクロールを使えばいいが、それでは品物を高くしなければならん。高くなれば品物は売れん。それでは困るのだ!」
色々と試してみたんだろうな。自分達で風の精霊にお願いしてみたのかな? エルフを雇ったり、魔法のスクロールも費用が高くなるからできない。便利な魔法が身近にあり過ぎて、発想が魔法から離れられないみたいだ。……ここは魔法以外でもできることを提案するべきだろう。構造が比較的簡単で安価にできる鞴を提案するのが良さそうだ。ドワーフは器用そうだから、原理と作り方を説明すれば簡単に作れるだろう。高温にするなら足踏み式の大きな鞴にした方がいいな。
「紙と筆記用具ありますか?」
「そんなものはここにはないぞ!」
仕方ないので土間に鞴の構造を棒で描く。するとドワーフの職人が覗き込むように体を乗り出してきた。ちょっと近過ぎませんか?
こんな感じでいいかな。
「ここに書いた図は鞴という道具です。これを使うと魔法と同じように風を起こすことができます」
「いいのかボウズ! こんなに大事なことをワシに簡単に教えても!」
たったこれだけの説明で、鞴の構造を理解し、大事な情報だと分かるなんて、流石はモノづくりが得意なドワーフだな。
「いい製品が作れるようになるなら、いいんじゃないですか?」
「『いい製品が作れるようになるならいいのか』そうか、ボウズがいいならそれでいい。ワシはこの工房をやっているガンツだ! これが上手くいけばボウズの権利はワシが約束しよう!」
職人ではなく工房主だったのか。来た時と違ってガンツさんはニコニコしている。
「鞴は空気の取り込み口の逆止弁が一番重要です。他は簡単な作りですよ!」
「ボウズ、ちょっと一緒に来てくれ!」
ガンツさんに腕を掴まれ、そのまま数軒先の店まで連れてこられた。今度は紙に鞴の構造を描いて説明も記載した。そこからは早かった。ガンツさんが声をかけると、どこからかドワーフが集まりだし、早速、鞴を作り始めた。流石はドワーフ、器用なものでたったの二時間程で一メートル近い大きな鞴を作り上げてしまった。
さらにドワーフの数が増え、町の中で聞こえていたカンカンと金属を叩く音が聞こえなくなった。どれだけ集まっているのだろうか? 数人のドワーフが出来上がった鞴を担いでガンツさんの工房に向かう。その後ろを大勢のドワーフたちがゾロゾロと歩いている。ガンツさんの工房に到着し作業場に入って行く。ドワーフ密度が凄い事になっている。ガンツさんが新しい魔石を炉の扉の中にセットすると、精霊にお願いし始めた。
すると炉に火が入り段々と炎に育っていく。しかし、この炎では金属の棒の赤みが弱く温度が低いことが分かる。そこに大きな鞴が設置された。ドワーフがふたりがかりで鞴の板を踏み始めた。するとゴーと音がして炉に大量の風が送り込まれ、炎がゴウゴウと音を上げて勢いを増した。周りのドワーフから歓声が上がり大騒ぎになっている。
集まったドワーフが楽しそうに代わる代わるに鞴を踏んでいる。踏む度に炎がゴウゴウと音を上げて勢いを増す。ガンツさんが炉に差し込まれていた金属の棒を取り出すと真っ赤に焼けている。ニコニコしながら、ハンマーで感触を確かめるように、真っ赤に焼けた金属の棒を叩き始めた。
「ボウズ、これはいいぞ! 全く別物のように打ちやすい。お前ら、この権利はこのボウズのモノだからな! いいな!! ちゃんと支払えよ! そうだな……売り上げの二割でどうだ!」
「「「「「ガンツがいいならワシらはそれでいい!」」」」」
あれよあれよという間に話が進んでいく。
「ところでボウズの名前はなんだ?」
「アルフレッド・ハイルーンです!」
「アルフレッド・ハイルーンだな。おい、お前ら聞いたか? この名前は忘れるなよ!」
硬い金属ほど高温にしないと加工することが難しい。そのため、硬くて丈夫な金属製品は当然のように高額になる。今まで硬すぎて加工することの難しかった金属も加工ができると大喜びだ。ミスリルとかオリハルコンとかのファンタジーな金属があるかもしれないな。なんだかワクワクしてきたぞ。
「アルフレッド、なんかすごい事になってますけど!」
「ちょっと鍛冶をしているところが見たかっただけなんだけど」
「おい、お前ら宴会の準備をしろ!」
「「「「「宴会だぞ!」」」」」
ドワーフがこの日一番の歓声を上げ、蜘蛛の子を散らすように走り去ってしまった。
「宴会に招待するから飲んで行ってくれ。ところでアルフレッドはミルトと同じくらいの歳なのか?」
「いえ、まだ成人したばかりです」
「そうか、成人しているなら酒は飲めるな!」
ガンツさんがやたらと上機嫌に見える。ミルト達が参加するならお酒くらいは注いであげようかな。
「ミルト、ドワーフはお酒好きなんだよね」
「すごい量のワインを飲んでも平気です。さっき、休憩中も飲んでましたよ」
「さっき飲んでいたのは、水じゃなかったんだ!」
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