339 / 415
連載
SS. 今日のサーシャ18(サーシャにお義姉様と妹と弟ができたの❤)※コミカライズに感謝して作成、いずれ非公開にすると思います。✔
しおりを挟む
サーシャにアルテミシアお義姉様と弟のチビと妹のベビができたの、あと、キャスペル殿下もお義兄様になるの。
チビとベビはアルフレッドお兄様が魔大陸に連れて行っちゃったから、もう会えないと思っていたの、でも、男の子と女の子になって帰って来てくれたの。身長はサーシャと同じくらいだけど、まだ一歳だから弟と妹なの。
アルテミシア様はアルフレッドお兄様のお嫁さんになるの、すごく優しくて、王都の街にも連れて行ってくれるの。
チビとベビは龍になるとすごく大きくなれるの、そして、空をすごーく早く飛べるの。王都のお城まで飛んで行くのも直ぐなの。
馬車で行ったことがあるけれど、何回も泊まらないといけないの、それにお尻が痛くなるの。それが、その日のうちにお買い物して美味しいものをいーぱい食べて帰って来れるの。
チビとベビがバクバク食べているけど、アルテミシアお義姉様がぜーんぶ出してくれるから心配はいらないの。
アルテミシアお義姉様は『これくらいの支払いなんて、龍に乗れるなら安いものよ!』と言って嬉しそうにしているから、きっとこれでいいの。
ベスは体が大き過ぎて一緒に来れないのが可哀そうなの、チビの背中の箱に入れれば一緒に来れるのに、いつもお留守番なの!
サーシャとチビ、ベビは、アルフレッドお兄様が作ってくれたサングラスを王都ではつけているの、瞳の色や形が他の人と違うからするように言われているの。
チビとベビが一緒だと護衛は要らないの、だけど、アルテミシア様はお姫様だから、騎士団の人がいーぱいいて、少し離れて護ってくれているの。
今日もチビとベビと一緒にアルテミシア様を迎えに来たの。
「サーシャちゃん、迎えに来てくれてありがとう! 今日はお兄様も一緒なのよ!」
アルテミシアがチビの背中の籠に乗っているサーシャに笑顔で言った。
「サーシャちゃん、今日もかわいいね! 今日は父上と母上も一緒に行くからよろしくね!」
キャスペル殿下は籠に乗り込むとサーシャの頭を軽く撫でる。サーシャは少し照れているが嬉しそうにしている。
「アルテミシアお義姉様、キャスペルお義兄様もお願いしますなの!」
メダリオン三世も同じように乗り込みサーシャの頭を軽く撫でる。
「サーシャは今日もかわいいのう! よろしく頼むぞ、小さな龍騎士よ!」
続いて王妃も乗り込むと「サーシャちゃんはかわいい龍騎士なのね!」と、サーシャの頭を撫でた。
サーシャは「龍騎士なの?」と小首をかしげた。
四人は椅子に取り付けられた転落防止用のロープで腰を縛り、しっかりと縛られていることをサーシャに伝えた。
「チビ、出発してなの!」
チビとベビの二匹の龍が空に舞い上がると、ハイルーン領に向けて一気に加速した。
王都の街からは、いつものように空を見上げた人々の大きな歓声が聞こえた。
ハイルーン邸の庭に到着すると、チビとベビがするすると小さくなり、籠の下から抜け出した。子供の姿に変わったふたりは急いでシルクスパイダー製のワンピースを着こんだ。
メダリオン三世たちは門を抜けると隣のマシュー商会に向かう。サーシャとチビ、ベビも後について行く。
「マシューはおるか? 依頼があるぞ!」
「陛下! 少々お待ちください!」
突然、店の中にメダリオン三世が現れたため、店員は慌ててマシューを呼びに向かった。
息を切らせながらマシューと妻のカリナが店の奥から走ってきた。
「陛下、どうされたのですか?」
「これを造ってくれ、土地はいくらでもあるのだろう? 金はちゃんと支払うから安心せよ!」
メダリオン三世は巻物のようなモノをマシューに渡した。マシューは受け取りその場で広げ確認する。
「屋敷でございますね。どちら様がお住まいになられるのでしょうか?」
「ここは治安もいいからな、別荘にと考えておるのだ」
メダリオン三世はニコニコと上機嫌だ。マシューも気持ちが分かるのだろう小さく頷いている。
「造るのは温泉の近くにでしょうか?」
「いや、ここの近くがいい! 買い物も便利だし、アルテミシアを王都から毎日行き来させるのも可哀そうだと思ってだな。それに、ワシ達も来れるようになるし、いいことずくめだとは思わんか?」
メダリオン三世は弾むような声でマシューに同意を求めた。
「そうですね! 丁度、二軒の屋敷を建築中です、すぐ近くでよろしければ、早々に着手できます。馬車でご案内できますがどうされますか?」
「頼む、案内してくれ!」
「馬車を準備しますので少々お待ちください!」
「サーシャちゃん、チビちゃん、ベビちゃんもよく来てくれたわね!」
カリナはサーシャの頭を撫でると飴を渡した。サーシャは飴を受け取るとチビ、ベビ、アルテミシア、キャスペルにひとつずつ渡す。
「美味しそうな飴だの、ワシと王妃にもくれぬか!」
カリナは慌てて飴を取って来るとメダリオン三世に渡し、申し訳なさそうにしている。王妃の冷たい視線がメダリオン三世に突き刺さったことは言うまでもない。
サーシャはアルテミシアの膝の上にちょこんと座っており、十分ほど馬車に揺られると目的の場所に到着した。そこはまだ開拓中で建築中の二軒以外に畑すらなかった。
「これは誰が住む家なのだ!」
メダリオン三世がマシューに声を掛けた。
「サーシャ、このお家は誰のお家か知っているの! カイルお兄様とクロードお兄様が住むお家なの!」
サーシャは先日、家族と共にマシューから説明を受けたばかりだ。
「あら、サーシャちゃんはよく知っているわね! 教えてくれてありがとう!」
王妃が優しく言うと、サーシャは少し自慢げな表情をしている。別荘は建築中の屋敷の近くに決めた。その後、開拓中の様子や畑などを馬車で見て回る。
「ここの水車で、綿あめが作れるの! ここはスライムが掃除してくれるの! こっちに行くとグラン帝国があるの!」
サーシャはその間も、知っていることを嬉しそうに話して聞かせた。
「サーシャ様に、マシューの仕事を全部取られてしまいましたな! ワハハハハ」
マシューが笑いながら言うと、馬車の中は笑い声で満たされた。
マシュー商会の並びにあるハイルーンのお店だが、上位種のオーク肉が使われることが多く、王都の店よりも美味しいと噂されている。お肉の提供者はレックス家族なのだが、このことを知るものはマシューを始め数えるほどしかいない。
「アルテミシアお義姉様、王都よりお肉が美味しかったの!」
「そうね、ワタシもこっちのお肉が美味しかったわ! 次からはここで食べましょう!」
「ワタシも一緒させてくれよ!」
キャスペル殿下がふたりの会話に割り込む。
「ワシ達も一緒に呼んでくれ! 馬車で来るなんてできんぞ!」
メダリオン三世たちはハイルーンのお店で料理を堪能すると、王都に帰って行った。
チビとベビはアルフレッドお兄様が魔大陸に連れて行っちゃったから、もう会えないと思っていたの、でも、男の子と女の子になって帰って来てくれたの。身長はサーシャと同じくらいだけど、まだ一歳だから弟と妹なの。
アルテミシア様はアルフレッドお兄様のお嫁さんになるの、すごく優しくて、王都の街にも連れて行ってくれるの。
チビとベビは龍になるとすごく大きくなれるの、そして、空をすごーく早く飛べるの。王都のお城まで飛んで行くのも直ぐなの。
馬車で行ったことがあるけれど、何回も泊まらないといけないの、それにお尻が痛くなるの。それが、その日のうちにお買い物して美味しいものをいーぱい食べて帰って来れるの。
チビとベビがバクバク食べているけど、アルテミシアお義姉様がぜーんぶ出してくれるから心配はいらないの。
アルテミシアお義姉様は『これくらいの支払いなんて、龍に乗れるなら安いものよ!』と言って嬉しそうにしているから、きっとこれでいいの。
ベスは体が大き過ぎて一緒に来れないのが可哀そうなの、チビの背中の箱に入れれば一緒に来れるのに、いつもお留守番なの!
サーシャとチビ、ベビは、アルフレッドお兄様が作ってくれたサングラスを王都ではつけているの、瞳の色や形が他の人と違うからするように言われているの。
チビとベビが一緒だと護衛は要らないの、だけど、アルテミシア様はお姫様だから、騎士団の人がいーぱいいて、少し離れて護ってくれているの。
今日もチビとベビと一緒にアルテミシア様を迎えに来たの。
「サーシャちゃん、迎えに来てくれてありがとう! 今日はお兄様も一緒なのよ!」
アルテミシアがチビの背中の籠に乗っているサーシャに笑顔で言った。
「サーシャちゃん、今日もかわいいね! 今日は父上と母上も一緒に行くからよろしくね!」
キャスペル殿下は籠に乗り込むとサーシャの頭を軽く撫でる。サーシャは少し照れているが嬉しそうにしている。
「アルテミシアお義姉様、キャスペルお義兄様もお願いしますなの!」
メダリオン三世も同じように乗り込みサーシャの頭を軽く撫でる。
「サーシャは今日もかわいいのう! よろしく頼むぞ、小さな龍騎士よ!」
続いて王妃も乗り込むと「サーシャちゃんはかわいい龍騎士なのね!」と、サーシャの頭を撫でた。
サーシャは「龍騎士なの?」と小首をかしげた。
四人は椅子に取り付けられた転落防止用のロープで腰を縛り、しっかりと縛られていることをサーシャに伝えた。
「チビ、出発してなの!」
チビとベビの二匹の龍が空に舞い上がると、ハイルーン領に向けて一気に加速した。
王都の街からは、いつものように空を見上げた人々の大きな歓声が聞こえた。
ハイルーン邸の庭に到着すると、チビとベビがするすると小さくなり、籠の下から抜け出した。子供の姿に変わったふたりは急いでシルクスパイダー製のワンピースを着こんだ。
メダリオン三世たちは門を抜けると隣のマシュー商会に向かう。サーシャとチビ、ベビも後について行く。
「マシューはおるか? 依頼があるぞ!」
「陛下! 少々お待ちください!」
突然、店の中にメダリオン三世が現れたため、店員は慌ててマシューを呼びに向かった。
息を切らせながらマシューと妻のカリナが店の奥から走ってきた。
「陛下、どうされたのですか?」
「これを造ってくれ、土地はいくらでもあるのだろう? 金はちゃんと支払うから安心せよ!」
メダリオン三世は巻物のようなモノをマシューに渡した。マシューは受け取りその場で広げ確認する。
「屋敷でございますね。どちら様がお住まいになられるのでしょうか?」
「ここは治安もいいからな、別荘にと考えておるのだ」
メダリオン三世はニコニコと上機嫌だ。マシューも気持ちが分かるのだろう小さく頷いている。
「造るのは温泉の近くにでしょうか?」
「いや、ここの近くがいい! 買い物も便利だし、アルテミシアを王都から毎日行き来させるのも可哀そうだと思ってだな。それに、ワシ達も来れるようになるし、いいことずくめだとは思わんか?」
メダリオン三世は弾むような声でマシューに同意を求めた。
「そうですね! 丁度、二軒の屋敷を建築中です、すぐ近くでよろしければ、早々に着手できます。馬車でご案内できますがどうされますか?」
「頼む、案内してくれ!」
「馬車を準備しますので少々お待ちください!」
「サーシャちゃん、チビちゃん、ベビちゃんもよく来てくれたわね!」
カリナはサーシャの頭を撫でると飴を渡した。サーシャは飴を受け取るとチビ、ベビ、アルテミシア、キャスペルにひとつずつ渡す。
「美味しそうな飴だの、ワシと王妃にもくれぬか!」
カリナは慌てて飴を取って来るとメダリオン三世に渡し、申し訳なさそうにしている。王妃の冷たい視線がメダリオン三世に突き刺さったことは言うまでもない。
サーシャはアルテミシアの膝の上にちょこんと座っており、十分ほど馬車に揺られると目的の場所に到着した。そこはまだ開拓中で建築中の二軒以外に畑すらなかった。
「これは誰が住む家なのだ!」
メダリオン三世がマシューに声を掛けた。
「サーシャ、このお家は誰のお家か知っているの! カイルお兄様とクロードお兄様が住むお家なの!」
サーシャは先日、家族と共にマシューから説明を受けたばかりだ。
「あら、サーシャちゃんはよく知っているわね! 教えてくれてありがとう!」
王妃が優しく言うと、サーシャは少し自慢げな表情をしている。別荘は建築中の屋敷の近くに決めた。その後、開拓中の様子や畑などを馬車で見て回る。
「ここの水車で、綿あめが作れるの! ここはスライムが掃除してくれるの! こっちに行くとグラン帝国があるの!」
サーシャはその間も、知っていることを嬉しそうに話して聞かせた。
「サーシャ様に、マシューの仕事を全部取られてしまいましたな! ワハハハハ」
マシューが笑いながら言うと、馬車の中は笑い声で満たされた。
マシュー商会の並びにあるハイルーンのお店だが、上位種のオーク肉が使われることが多く、王都の店よりも美味しいと噂されている。お肉の提供者はレックス家族なのだが、このことを知るものはマシューを始め数えるほどしかいない。
「アルテミシアお義姉様、王都よりお肉が美味しかったの!」
「そうね、ワタシもこっちのお肉が美味しかったわ! 次からはここで食べましょう!」
「ワタシも一緒させてくれよ!」
キャスペル殿下がふたりの会話に割り込む。
「ワシ達も一緒に呼んでくれ! 馬車で来るなんてできんぞ!」
メダリオン三世たちはハイルーンのお店で料理を堪能すると、王都に帰って行った。
15
あなたにおすすめの小説
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。