354 / 415
連載
342. 重なる月のルナ(賢者の書き残したもの)✔
しおりを挟む
待ち遠しかったルーナとルナが重なる日がやって来た。
〈アル様、行きましょう!〉
ベスが念話してきた。
〈ちょっと待って、今行くから!〉
すぐに料理と食材を詰め込んだ箱を持って庭に出た。ベスとベルは犬の姿をしており一度別荘まで行くと言うので、背中に乗せてもらう。
サーシャが行きたそうにしていたが、少し遠くに行くと伝えると、アルテミシア様との約束があったみたいで助かったよ。簡単に諦めてくれたんだ。また、チビが迎えに行くんだろうな。待てよ、ベビだけでルナに行けるんだろうか? 少し心配になってきたぞ。
ベスとベルのスピードがどんどん速くなっているが、不思議なことに風圧を全く感じないんだ。チビやベビと同じようなモノで体を覆い飛んでいるのではないだろうか。ベスのやつ、今まで飛べることを隠していたんだな。
別荘に到着すると、ベルがレックスからカットしたオーク肉を受け取っている。ルナで焼くつもりなんだろう、火が使えるなら準備した食材で料理もできそうだぞ。
〈レックスが狩ったの?〉
〈ベルに頼まれたから、オーク迷宮に行って狩ってやった!〉
また、上位種のオークを狩りに行ったみたいだな。もしかして火山の噴火で塞がった迷宮に新たな出入口ができたんだろうか?
〈地震は感じなかったけど、新しい迷宮が現れたの?〉
〈以前のオーク迷宮の出入り口を復活させたのだ! どうだすごいだろう……〉
土魔法を使えるようになったのかと驚いたが違っていた。流石は元魔狼王、風の制御による力押しであの硬い溶岩に大穴を穿っていた。子供たちも協力したと言っていたから、
風の制御が上達していそうだぞ。
〈アル様、ルナとルーナがもう少しで重なるので乗ってください行きますよ!〉
ベスが言う通り、見上げると二つの月が重なりそうな位置に近づいている。ベスの背中に跨るとベスとベルは大きくなりだした。
ベスとベルの周りに結界のようなものが現れて覆っている。
〈気を付けて行ってこい。オーク肉を好きなだけ焼いて食べさせればいいぞ!〉
レックス家族が尻尾を振りながら見送ってくれている。
ベスとベルの体がふわりと浮き上がり、気球のようにどんどんと上昇している。
地上を見下ろすとレックスたちが豆粒のように小さくなっている。
さらに上昇を続けていくと空が暗くなってきたので成層圏を出たのだろう。周りの結界のようなものが解除されると、体液が流れ出て即死するんじゃないだろうか?
ルナはこの星を一日に二周しているんだけど、想像していた月よりも小さくて近い距離を高速で飛んでいるようだ。
ルーナの方が大きい、ルーナと同じ大きさに見えていたけど、ルナに近づいて初めて大きさに違いがあることを実感した。
国際宇宙ステーションの高度四百キロメートル、気象衛星ひまわりは三万六千キロメートルになるんだけど、月は三十八万四千四百キロメートルも離れていて、アポロ十一号が到達するのに秒速十一キロメートルで四日と六時間かかって到達しているんだ。
それをほんの数時間ほどでルナに到着したからね。それに月から地球を撮影した映像よりも、国際宇宙ステーションから地球を見た動画の方が近いんだ。
実際にはもう少し離れているようだけどそれでも月との距離よりは、はるかに近い所を周っているようだ。ルナからルーナの距離の方が離れているんじゃないかな。
ルナの周りには結界が張られており、ベスの周りを覆っていた結界ごと吸収されるようにすり抜けた。
地表には草木や水もあるようなので空気もあるな。
あ、小さな建物がふたつ見えて来たぞ。
ベスの結界が解除されゆっくりと着陸した。人工衛星よりも少し高高度を飛んでいるみたいだ。
〈到着しました!〉
〈ありがとうべス、ベルお疲れ様!〉
建物は土魔法で造られているようで、長方形のマッチ箱のような形をしている。
予想になるが、ほとんど雨は降らないんじゃないかな。だって結界までそんなに離れていないから雲とか無さそうだからね。
ルナだが、どう見ても自然にできたモノではなさそうだ。きっと女神様が造ったんじゃないかな。もし、賢者アールス・ハインドが造ったとしたらとんでもない魔法師ということになるだろう。
小さいからだろうね、大気に動きが感じられない、風がないんだ。
建物に窓ガラスが嵌っていない、というかドアすらなかった。室内が丸見えになっている。机に本棚、怪しげな実験道具が見える。
建物に入ると机の上に木簡が積み上げられていた。
何が書いてあるんだ。……
お前がこれを読んでいるという事は、無事に転生して戻ることができたんだな。
女神様とワシの計画は順調に進んでいるか?
きっと、ワシの記憶は失われているはずだから、大事なことを書き残しておいた。
女神様が、運がよければ記憶が戻るかもしれないと言っておられたが、かなり可能性は低いらしいからな。
邪神のことから書くとするか。
前の勇者が王族に嵌められ、恨んだ結果、力を制御できなくなり邪神になってしまった。
勇者は意識を保てている際に、何度も倒してくれと言っていたが、勇者の力の暴走にどうすることもできなかった。
ワシもボロボロになり、聖女の癒しの魔法に助けられながら何度も倒す努力はしたんだぞ。しかし、邪神と言えど、神と名が付く存在に人であるワシや聖女がどうにかできるはずなどなかった。聖女が大怪我をさせられてからは、逃げ伸びるのが精いっぱいの悲惨な状況になってしまった。
女神様は邪神に直接、手を下すことは出来ないそうだ。ならばと考えたのが転生を繰り返す方法だ。
女神様は転生させる際に、一人にひとつの力を授けることができるそうだ。本来、転生の際は以前の力を抹消するらしいが、うっかり消し忘れれば引き継げるのではないかという話になり、ワシはこの計画を思いついた。
ひとりの人間に賢者、勇者、聖人の力を授けるのだ。そうすれば、神に近い存在になるのではないかとな。
邪神を倒す方法だが、勇者の亡骸に聖剣エクスカリバーを突き立てれば倒せるのではないだろうか。誰もやったことなどないから、成功する保証は出来んがな。
いいか、聖剣エクスカリバーは勇者でなければ扱うことはできんぞ。邪神の攻撃は苛烈を極めるから、近づくためには聖人の力により傷を癒し続けるしかない。
ひとりに力を授かることなど、女神様も初めてのことで、体が耐えられんかもしれんがな。
全ての力を引きだすことができなければ、神を倒すことなど不可能だぞ!
邪神を安らかに眠らせてやってくれ、転生したワシよ後は頼んだぞ!
賢者アールス・ハインド
邪神が前の勇者だったんだ!!……爆風竜フラトゥスが持ち去った棺だが、勇者の亡骸の可能性が高いな。
俺は賢者で勇者で聖者だったなんて! もう無茶苦茶だな! マイバイブルのラノベでは見たことがないぞ。
突っ込みどころが多すぎて頭が整理できないな。
まずは聖剣エクスカリバーを探さないと邪神を倒せる可能性はないみたいだな。しかし、とんでもない事が書かれていた。
ベスはこのことを知っていたんだな。
前世でのプログラミング無双は賢者の力、古武術無双は勇者の力だったんだな。この異常なまでの癒しの魔法は聖人の力。
もしかして、聖人の力に気が付いていたら過労死も防げたのか……死んだ後で聖人の力を授かっているから無理だな。書いてなかったがあれも計画されたことなんだろうか?
魔法の無詠唱や同時発動は賢者の力だな!……なんかストンと胸に収まった。
まさか邪神を倒すための転生だったなんてビックリだ。もっと力を使えるようにならないと邪神は倒せそうにないな。
〈アル様、行きましょう!〉
ベスが念話してきた。
〈ちょっと待って、今行くから!〉
すぐに料理と食材を詰め込んだ箱を持って庭に出た。ベスとベルは犬の姿をしており一度別荘まで行くと言うので、背中に乗せてもらう。
サーシャが行きたそうにしていたが、少し遠くに行くと伝えると、アルテミシア様との約束があったみたいで助かったよ。簡単に諦めてくれたんだ。また、チビが迎えに行くんだろうな。待てよ、ベビだけでルナに行けるんだろうか? 少し心配になってきたぞ。
ベスとベルのスピードがどんどん速くなっているが、不思議なことに風圧を全く感じないんだ。チビやベビと同じようなモノで体を覆い飛んでいるのではないだろうか。ベスのやつ、今まで飛べることを隠していたんだな。
別荘に到着すると、ベルがレックスからカットしたオーク肉を受け取っている。ルナで焼くつもりなんだろう、火が使えるなら準備した食材で料理もできそうだぞ。
〈レックスが狩ったの?〉
〈ベルに頼まれたから、オーク迷宮に行って狩ってやった!〉
また、上位種のオークを狩りに行ったみたいだな。もしかして火山の噴火で塞がった迷宮に新たな出入口ができたんだろうか?
〈地震は感じなかったけど、新しい迷宮が現れたの?〉
〈以前のオーク迷宮の出入り口を復活させたのだ! どうだすごいだろう……〉
土魔法を使えるようになったのかと驚いたが違っていた。流石は元魔狼王、風の制御による力押しであの硬い溶岩に大穴を穿っていた。子供たちも協力したと言っていたから、
風の制御が上達していそうだぞ。
〈アル様、ルナとルーナがもう少しで重なるので乗ってください行きますよ!〉
ベスが言う通り、見上げると二つの月が重なりそうな位置に近づいている。ベスの背中に跨るとベスとベルは大きくなりだした。
ベスとベルの周りに結界のようなものが現れて覆っている。
〈気を付けて行ってこい。オーク肉を好きなだけ焼いて食べさせればいいぞ!〉
レックス家族が尻尾を振りながら見送ってくれている。
ベスとベルの体がふわりと浮き上がり、気球のようにどんどんと上昇している。
地上を見下ろすとレックスたちが豆粒のように小さくなっている。
さらに上昇を続けていくと空が暗くなってきたので成層圏を出たのだろう。周りの結界のようなものが解除されると、体液が流れ出て即死するんじゃないだろうか?
ルナはこの星を一日に二周しているんだけど、想像していた月よりも小さくて近い距離を高速で飛んでいるようだ。
ルーナの方が大きい、ルーナと同じ大きさに見えていたけど、ルナに近づいて初めて大きさに違いがあることを実感した。
国際宇宙ステーションの高度四百キロメートル、気象衛星ひまわりは三万六千キロメートルになるんだけど、月は三十八万四千四百キロメートルも離れていて、アポロ十一号が到達するのに秒速十一キロメートルで四日と六時間かかって到達しているんだ。
それをほんの数時間ほどでルナに到着したからね。それに月から地球を撮影した映像よりも、国際宇宙ステーションから地球を見た動画の方が近いんだ。
実際にはもう少し離れているようだけどそれでも月との距離よりは、はるかに近い所を周っているようだ。ルナからルーナの距離の方が離れているんじゃないかな。
ルナの周りには結界が張られており、ベスの周りを覆っていた結界ごと吸収されるようにすり抜けた。
地表には草木や水もあるようなので空気もあるな。
あ、小さな建物がふたつ見えて来たぞ。
ベスの結界が解除されゆっくりと着陸した。人工衛星よりも少し高高度を飛んでいるみたいだ。
〈到着しました!〉
〈ありがとうべス、ベルお疲れ様!〉
建物は土魔法で造られているようで、長方形のマッチ箱のような形をしている。
予想になるが、ほとんど雨は降らないんじゃないかな。だって結界までそんなに離れていないから雲とか無さそうだからね。
ルナだが、どう見ても自然にできたモノではなさそうだ。きっと女神様が造ったんじゃないかな。もし、賢者アールス・ハインドが造ったとしたらとんでもない魔法師ということになるだろう。
小さいからだろうね、大気に動きが感じられない、風がないんだ。
建物に窓ガラスが嵌っていない、というかドアすらなかった。室内が丸見えになっている。机に本棚、怪しげな実験道具が見える。
建物に入ると机の上に木簡が積み上げられていた。
何が書いてあるんだ。……
お前がこれを読んでいるという事は、無事に転生して戻ることができたんだな。
女神様とワシの計画は順調に進んでいるか?
きっと、ワシの記憶は失われているはずだから、大事なことを書き残しておいた。
女神様が、運がよければ記憶が戻るかもしれないと言っておられたが、かなり可能性は低いらしいからな。
邪神のことから書くとするか。
前の勇者が王族に嵌められ、恨んだ結果、力を制御できなくなり邪神になってしまった。
勇者は意識を保てている際に、何度も倒してくれと言っていたが、勇者の力の暴走にどうすることもできなかった。
ワシもボロボロになり、聖女の癒しの魔法に助けられながら何度も倒す努力はしたんだぞ。しかし、邪神と言えど、神と名が付く存在に人であるワシや聖女がどうにかできるはずなどなかった。聖女が大怪我をさせられてからは、逃げ伸びるのが精いっぱいの悲惨な状況になってしまった。
女神様は邪神に直接、手を下すことは出来ないそうだ。ならばと考えたのが転生を繰り返す方法だ。
女神様は転生させる際に、一人にひとつの力を授けることができるそうだ。本来、転生の際は以前の力を抹消するらしいが、うっかり消し忘れれば引き継げるのではないかという話になり、ワシはこの計画を思いついた。
ひとりの人間に賢者、勇者、聖人の力を授けるのだ。そうすれば、神に近い存在になるのではないかとな。
邪神を倒す方法だが、勇者の亡骸に聖剣エクスカリバーを突き立てれば倒せるのではないだろうか。誰もやったことなどないから、成功する保証は出来んがな。
いいか、聖剣エクスカリバーは勇者でなければ扱うことはできんぞ。邪神の攻撃は苛烈を極めるから、近づくためには聖人の力により傷を癒し続けるしかない。
ひとりに力を授かることなど、女神様も初めてのことで、体が耐えられんかもしれんがな。
全ての力を引きだすことができなければ、神を倒すことなど不可能だぞ!
邪神を安らかに眠らせてやってくれ、転生したワシよ後は頼んだぞ!
賢者アールス・ハインド
邪神が前の勇者だったんだ!!……爆風竜フラトゥスが持ち去った棺だが、勇者の亡骸の可能性が高いな。
俺は賢者で勇者で聖者だったなんて! もう無茶苦茶だな! マイバイブルのラノベでは見たことがないぞ。
突っ込みどころが多すぎて頭が整理できないな。
まずは聖剣エクスカリバーを探さないと邪神を倒せる可能性はないみたいだな。しかし、とんでもない事が書かれていた。
ベスはこのことを知っていたんだな。
前世でのプログラミング無双は賢者の力、古武術無双は勇者の力だったんだな。この異常なまでの癒しの魔法は聖人の力。
もしかして、聖人の力に気が付いていたら過労死も防げたのか……死んだ後で聖人の力を授かっているから無理だな。書いてなかったがあれも計画されたことなんだろうか?
魔法の無詠唱や同時発動は賢者の力だな!……なんかストンと胸に収まった。
まさか邪神を倒すための転生だったなんてビックリだ。もっと力を使えるようにならないと邪神は倒せそうにないな。
2
あなたにおすすめの小説
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。