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4話 一緒に帰る
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「詠、ごめーん! 今日もバイトのシフトが入っちゃってて」
「俺も部活がさー、先輩が超厳しくて。グラウンド整備しとかないとめっちゃ怒られるんだ」
「いいよ、わたしが全部やっておくから」
「ありがと~詠」
「優木坂さん、神!」
「そんな大げさだよ……掃除くらいで」
その日の放課後、ホームルーム終わりに優木坂さんを初めとした今月の掃除当番の面々が、そんなやりとりをしているのが聞こえてきた。
どうやら今日も彼女は一人で教室を掃除するらしい。
昨日中途半端に手伝った手前、彼女を一人残して先に帰ることが、なんとなく気が引けてしまう。
それに昨晩、自分勝手な夢をみてしまったことに対する密かな罪滅ぼしもしたい。
ということで、俺は優木坂さんが一人になったタイミングを見計らって、声をかけることにした。
「優木坂さん、今日も掃除?」
「あ、青井くん……うん、昨日と同じかな」
「じゃあ、俺も手伝うよ」
「えっ? でも……」
俺はロッカーからホウキとチリトリを取り出してから、優木坂さんの方を振り返った。
「大丈夫、昨日と同じくヒマだから」
「えっと……ありがとう。じゃあお言葉に甘えようかな」
優木坂さんはそう言って、ちょっと申し訳なさそうな笑顔を浮かべた。
***
二人で手分けをすると、思いのほか効率的に進むもので、三十分もしないうちにひと通りの清掃作業が終わってしまった。
俺はその仕上げとして、黒板消しを窓の外に向かってパンパンしてから元の位置に戻し、手にかかったチョークの粉を落とすため、ぱっぱっと自分の手を払う。
そんな俺に優木坂さんが声をかけてきた。
「青井くん、お疲れさま」
「優木坂さんも」
「やっぱり二人だとすごい楽。ありがとう、また手伝ってもらっちゃって」
「いや、全然問題ないよ。むしろ、毎日一人で掃除してもらってたことのほうが、教室を使う身として申し訳なかったり」
「ううん、そんなこと気にしないで。私が好きでやってることだから」
優木坂さんは笑顔で首を振る。
その表情からは彼女の優しさが滲み出ていて、まるで後光が差しているみたいだ。
ていうか、教室の窓から差し込む強烈な西陽が、ちょうど優木坂さんを背中から照らしていて、リアルに後光が差している。
「さーて、掃除も終わったしボチボチ帰ろっかな……」
その眩しさから目を逸らすように、俺は机の横に引っ掛けてある自分のリュックを取り出して肩にかけた。
「あっ、待って」
不意に優木坂さんが俺を呼び止める。
俺は彼女の方を振り返った。
「ん……? どうかした?」
「えーっと、青井くんって電車通学の人?」
「うん、そうだけど」
「じゃあ、私と一緒だ」
優木坂さんはそこまで言った後、少し言い淀むようにモジモジした後、こう続けた。
「その、青井くんさえよかったらなんだけど……一緒に帰ろ?」
それは思わぬ彼女からの誘いだった。
まさかこんなことを言われるとは思ってなかったので、一瞬ポカンとしてしまう。
別に断る理由はない。クラスメイトの女子――しかも可愛い女子からのお誘いだ。むしろすぐにオッケーすればいい。
だけど生憎と俺は、女の子と一緒に帰るイベントなんて一度も経験したことのない頭文字D。
ゆえに、変なことを言って優木坂さんを不快にさせないか? そもそも間が持つのか? とか色々と余計なことを考えてしまうのだった。
「あ、もし都合が悪いようだったら、全然大丈夫だよ。なんかゴメンね? 突然――」
優木坂さんからみて俺はどういう表情をしていたのか分からないけれど、とにかく考え込んでしまった俺の様子を見て、彼女は遠慮がちに引き下がろうとする。
「いや……! 大丈夫だよ」
俺は慌ててそう返した。
俺みたいなシデムシ系男子を誘ってくれた優木坂さんの優しさを無碍にするのは申し訳なさすぎるし、俺に誘いを断られたという事実が彼女のプライドを傷つけてしまうのも忍びなかった。
俺は優木坂さんの誘いを受けることにした。
会話の間が持たなくなって、クソつまらない時間を彼女に味わわせてしまったら……
もう二度と誘われなくなるだけだ。
大丈夫、そのときは、俺のガラスの心がちょっぴり傷つくだけ。
「本当? やった」
優木坂さんはパァッと顔を明るくさせたかと思うと「ちょっと待ってて」と言った後、荷物をまとめてから俺の方へと駆け寄ってきた。
「お待たせ。それじゃ、行こっか」
「そうだね」
そして、俺の隣に並ぶと、上機嫌そうな笑みを浮かべる。
一瞬、そんな彼女の頬がほんのりと朱色に染まっている気がしたけれど、それは窓から差し込む陽の光のせいでそう見えただけだろう。
俺たちは揃って教室を出ると、昇降口へと向かった。
***
東高校から最寄りの駅までは、俺のペースで歩いて大体十五分くらい。閑静な住宅街の中の道を抜けていくルートなので、車通りも少なく、多少横に広がって歩いても問題ない。
その間を、俺と優木坂さんは他愛もない話をしつつ、ゆっくりと歩いていた。
まだまだ初対面に等しい間柄なので、自然と話題はお互いの自己紹介に近いものになる。
流石にそれくらいの会話なら俺も途切れることなくできるので、安心した。
「え、青井くんって市外出身なんだ」
「うん。うちの両親共働きなんだけど、そろって遠くへ転勤になっちゃって。その都合で今年の春にこっちに引っ越してきたんだ」
「じゃあもしかして一人暮らし?」
優木坂さんが目を丸くして聞き返す。
「はは、まさか。さすがにそれは親が許してくれなかったよ。今は姉と一緒に二人暮らし中」
「へー、青井くんお姉さんがいるんだ。お姉さんはもう働いてるの?」
「いや、まだ大学生。勉強なのかサークルなのか知らないけど、結構忙しいみたいで、あんまり家にいないけどね」
「でも、二人暮らしするくらいだから、仲がいいんだね」
「うーん、どうなんだろ。まあ悪い方じゃないと思うんだけど……」
姉さんと俺の仲――俺は姉さんに振り回されてばかりだけど、今に至るまで不思議と姉弟仲は悪くはなかったりする。なんでだろうね?
「優木坂さんは? 兄妹はいる?」
「うん。小四の妹が一人いるよ。生意気だけど、私と違ってすごく明るくて元気なんだ」
「そうなんだ。でも俺から見たら、優木坂さんも明るく見えるけど」
俺みたいな影の世界の住人からみたら、十分明るくて元気だ。
まぶしい。
「ふふっ、ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいかな」
優木坂さんはそう言ってはにかむように笑った。
そんな感じに会話は自然に続いていく。
心配していたよりも弾んでいて安心した。
それもこれも彼女が人当たりがよく話しやすい子だったからだと思う。
そんな感じでお互いの兄弟トークで盛り上がっているうちに、周辺の景色が雑居ビルが立ち並ぶ駅前の繁華街のものに変わっていった。
「俺も部活がさー、先輩が超厳しくて。グラウンド整備しとかないとめっちゃ怒られるんだ」
「いいよ、わたしが全部やっておくから」
「ありがと~詠」
「優木坂さん、神!」
「そんな大げさだよ……掃除くらいで」
その日の放課後、ホームルーム終わりに優木坂さんを初めとした今月の掃除当番の面々が、そんなやりとりをしているのが聞こえてきた。
どうやら今日も彼女は一人で教室を掃除するらしい。
昨日中途半端に手伝った手前、彼女を一人残して先に帰ることが、なんとなく気が引けてしまう。
それに昨晩、自分勝手な夢をみてしまったことに対する密かな罪滅ぼしもしたい。
ということで、俺は優木坂さんが一人になったタイミングを見計らって、声をかけることにした。
「優木坂さん、今日も掃除?」
「あ、青井くん……うん、昨日と同じかな」
「じゃあ、俺も手伝うよ」
「えっ? でも……」
俺はロッカーからホウキとチリトリを取り出してから、優木坂さんの方を振り返った。
「大丈夫、昨日と同じくヒマだから」
「えっと……ありがとう。じゃあお言葉に甘えようかな」
優木坂さんはそう言って、ちょっと申し訳なさそうな笑顔を浮かべた。
***
二人で手分けをすると、思いのほか効率的に進むもので、三十分もしないうちにひと通りの清掃作業が終わってしまった。
俺はその仕上げとして、黒板消しを窓の外に向かってパンパンしてから元の位置に戻し、手にかかったチョークの粉を落とすため、ぱっぱっと自分の手を払う。
そんな俺に優木坂さんが声をかけてきた。
「青井くん、お疲れさま」
「優木坂さんも」
「やっぱり二人だとすごい楽。ありがとう、また手伝ってもらっちゃって」
「いや、全然問題ないよ。むしろ、毎日一人で掃除してもらってたことのほうが、教室を使う身として申し訳なかったり」
「ううん、そんなこと気にしないで。私が好きでやってることだから」
優木坂さんは笑顔で首を振る。
その表情からは彼女の優しさが滲み出ていて、まるで後光が差しているみたいだ。
ていうか、教室の窓から差し込む強烈な西陽が、ちょうど優木坂さんを背中から照らしていて、リアルに後光が差している。
「さーて、掃除も終わったしボチボチ帰ろっかな……」
その眩しさから目を逸らすように、俺は机の横に引っ掛けてある自分のリュックを取り出して肩にかけた。
「あっ、待って」
不意に優木坂さんが俺を呼び止める。
俺は彼女の方を振り返った。
「ん……? どうかした?」
「えーっと、青井くんって電車通学の人?」
「うん、そうだけど」
「じゃあ、私と一緒だ」
優木坂さんはそこまで言った後、少し言い淀むようにモジモジした後、こう続けた。
「その、青井くんさえよかったらなんだけど……一緒に帰ろ?」
それは思わぬ彼女からの誘いだった。
まさかこんなことを言われるとは思ってなかったので、一瞬ポカンとしてしまう。
別に断る理由はない。クラスメイトの女子――しかも可愛い女子からのお誘いだ。むしろすぐにオッケーすればいい。
だけど生憎と俺は、女の子と一緒に帰るイベントなんて一度も経験したことのない頭文字D。
ゆえに、変なことを言って優木坂さんを不快にさせないか? そもそも間が持つのか? とか色々と余計なことを考えてしまうのだった。
「あ、もし都合が悪いようだったら、全然大丈夫だよ。なんかゴメンね? 突然――」
優木坂さんからみて俺はどういう表情をしていたのか分からないけれど、とにかく考え込んでしまった俺の様子を見て、彼女は遠慮がちに引き下がろうとする。
「いや……! 大丈夫だよ」
俺は慌ててそう返した。
俺みたいなシデムシ系男子を誘ってくれた優木坂さんの優しさを無碍にするのは申し訳なさすぎるし、俺に誘いを断られたという事実が彼女のプライドを傷つけてしまうのも忍びなかった。
俺は優木坂さんの誘いを受けることにした。
会話の間が持たなくなって、クソつまらない時間を彼女に味わわせてしまったら……
もう二度と誘われなくなるだけだ。
大丈夫、そのときは、俺のガラスの心がちょっぴり傷つくだけ。
「本当? やった」
優木坂さんはパァッと顔を明るくさせたかと思うと「ちょっと待ってて」と言った後、荷物をまとめてから俺の方へと駆け寄ってきた。
「お待たせ。それじゃ、行こっか」
「そうだね」
そして、俺の隣に並ぶと、上機嫌そうな笑みを浮かべる。
一瞬、そんな彼女の頬がほんのりと朱色に染まっている気がしたけれど、それは窓から差し込む陽の光のせいでそう見えただけだろう。
俺たちは揃って教室を出ると、昇降口へと向かった。
***
東高校から最寄りの駅までは、俺のペースで歩いて大体十五分くらい。閑静な住宅街の中の道を抜けていくルートなので、車通りも少なく、多少横に広がって歩いても問題ない。
その間を、俺と優木坂さんは他愛もない話をしつつ、ゆっくりと歩いていた。
まだまだ初対面に等しい間柄なので、自然と話題はお互いの自己紹介に近いものになる。
流石にそれくらいの会話なら俺も途切れることなくできるので、安心した。
「え、青井くんって市外出身なんだ」
「うん。うちの両親共働きなんだけど、そろって遠くへ転勤になっちゃって。その都合で今年の春にこっちに引っ越してきたんだ」
「じゃあもしかして一人暮らし?」
優木坂さんが目を丸くして聞き返す。
「はは、まさか。さすがにそれは親が許してくれなかったよ。今は姉と一緒に二人暮らし中」
「へー、青井くんお姉さんがいるんだ。お姉さんはもう働いてるの?」
「いや、まだ大学生。勉強なのかサークルなのか知らないけど、結構忙しいみたいで、あんまり家にいないけどね」
「でも、二人暮らしするくらいだから、仲がいいんだね」
「うーん、どうなんだろ。まあ悪い方じゃないと思うんだけど……」
姉さんと俺の仲――俺は姉さんに振り回されてばかりだけど、今に至るまで不思議と姉弟仲は悪くはなかったりする。なんでだろうね?
「優木坂さんは? 兄妹はいる?」
「うん。小四の妹が一人いるよ。生意気だけど、私と違ってすごく明るくて元気なんだ」
「そうなんだ。でも俺から見たら、優木坂さんも明るく見えるけど」
俺みたいな影の世界の住人からみたら、十分明るくて元気だ。
まぶしい。
「ふふっ、ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいかな」
優木坂さんはそう言ってはにかむように笑った。
そんな感じに会話は自然に続いていく。
心配していたよりも弾んでいて安心した。
それもこれも彼女が人当たりがよく話しやすい子だったからだと思う。
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