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第一章
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しおりを挟む「かなさーん?じっと見つめられると、可愛いからちゅーしちゃうよ」
そう言って、くちびるをつきだしてきた雄一。
私は、苦笑をもらしながら、両手で彼の頬を覆って「そんなことより、今日、お出かけでしょ。準備しなくちゃ」
と、距離を取ろうとした。
が。雄一はがっしりと、腰をホールドしていて、離れようとしない。内心で、心は乱れながらも、冷静を装って、「はーなーせー」と、心にもないことを言う。
雄一は首元に鼻をよせてくると、「かなさん、いつも甘い香りするから。おいしそう」と言って、首筋を舐められる。
「っ、ちょ」
「あ、感じた?ねえ、首すきでしょ」
(首だけじゃなくて、何なら乳首が好きです)
うっかり、本音をもらしそうになって、唇をかんだ。
あっぶねー。ゆうくんの中の「ほんわり、まったり、やさしいかなさん」イメージぶち壊すとこやん!
そうです。
わたし、かなは間違っても雄一に、変態エロ女であることがばれてはいけないのです。めちゃくちゃ、普段から猫をかぶっているため、こういう不意打ちに弱いのです。
「ねえ、噛んでもいい?」
雄一は、私が恥ずかしさに唇を噛みしめていると、思い込んでいるため、ニヒルな笑みを浮かべて、歯を浮かべた。
私は、背筋に鳥肌が立つのを感じながら、(何なら、舐めて、噛んで、しゃぶってくれ)と言いそうになるのを、必死にこらえた。
「いーやー。ゆうくんの歯痛い」
「いいじゃん。すぐ気持ちよくなるから……」
そう言って、首筋を舌で舐めると、肌をやわやわと噛んでくる。そのくすぐったさに、体をよじると、雄一は更に抱きしめる腕の強さを強めた。
(ああ、恋愛の神様。願わくば、このまま台所エッチができますように)
そう願い、雄一の寄せてくるくちびるに身を任せた。
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