デゼスプワール

黒桐蒼慧

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生きるため

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今日は俺の誕生日だった。別に祝うつもりはない、なぜって?友達もいなければ親もいない俺が誕生日如きで喜べないからさ。
生きていくうえで一番大切なのは何だと思う?金だ?違う生きがいだ。金は生きがいがあるから欲しいんだろ?
俺みたいに生きがいのない奴は死んでいき、金があって多趣味な人間が生きていくこんな世の中じゃ滅ぶのも無理はない。

日本が戦争をした理由をご存知だろうか?全体主義である。何事も強制にして誰も反対しない、休みの日にも出勤して自分が偉いと錯覚する奴もいる。こんな奴ばかりじゃいずれこの国は滅びてしまう。この物語はそんな全体主義に反対する。男子高校生とある一人の女子生徒の話である。

「なんでこんな夜中に学校に呼び出しを食らわなければいけないのだ?先公は寝ねえで仕事してんのか自分偉いとか錯覚してそう」
そんな文句を言いながら学校に向かうのは赤桐來(あかぎりらい)である。彼はもう一年以上学校に来ていないのに中退になっていないことを疑問に思っていた。それでその謎が解けると思って学校に来た。
「にしてもこの学校明るくねえか?こんな夜中だっていうのにガソリンスタンド並みに明るいじゃねえか」
文句は絶えない様子だ。そんなこんなで職員室に着いたが誰もいなかった。赤桐は不審に思い校長室に向かった。
「んだよ!居ねえじゃねえか!ふざけんなよわざわざ呼び出して不在とか、頭どうかしてんじゃねえのか?」
職員室には誰もいなかったが、校長室には三人の男と一人の女の子がいた。恐る恐る赤桐は入っていった。
「で?何のために俺を呼んだんだ?」
「君を呼んだのは、この女の子を守って欲しいからだ。どうか引き受けてほしい。この少女は、赤桐潤(あかぎりゆん)という。君も赤桐だったね」
突然の頼み、これはまだいい赤桐という苗字を聞き來はゾッとした・。何やら嫌な予感がする。
「赤桐潤って死んだはずの俺の妹だったような」
「その通りだ。この娘はお前の妹だ。今日から同居してもらって、刺客から守って欲しい」
「待て待て待て~!!俺の気持ちは無視かよ?いや妹が生きていたのは嬉しいが、なんで今なんだよ?別に明日学校に来いって言えばいいじゃねえかよ?」
正論だ、その場にいた、全員がハッとする。ただ一人を除いて。
「バカかてめえら。まぁいいや、じゃあ刺客ってどういうことだ?」
「お兄ちゃん、それは私から説明するわ」
初めて口を開いた、潤に全員驚いた。
「私達の両親は、商売で成功して莫大な資金と周囲からの恨みを買ったの、それで母親は自殺、父親は内臓をえぐり取られて死亡した。でも私とお兄ちゃんがいるから資金は手に入らない、でもお兄ちゃんは失踪して行方不明になっていたのを私は発見して、急いできた、私達は何時殺されてもおかしくないの。」
「zzz,,,]
そんな大事な話に飽きて來は爆睡していた。

翌日、來の頭にはたんこぶと顔に痣があった。
これが悲劇の始まりになることを二人はまだ知らない。
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