デゼスプワール

黒桐蒼慧

文字の大きさ
2 / 6

ラぺズマン

しおりを挟む
來は必死だった。妹が自分の部屋に来るというのだ。誰も来ないからと言って、ちらかしっぱなしの部屋に妹を呼びたくはないだろう。誰でも散らかった部屋に人を入れたくはないだろう。
「やっべ~~!!全然かたずかない、何年ぶりだ~?部屋をかたずけるの。でもだいぶ片付いてきたな。」
來は、バカではない、だから案外早くかたずく、テストなんか解くまでもないと本人は言って満点を繰り出し、いじめにあうという、とても理不尽な理由で学校に行けなくなっていた。
「お兄ちゃん、、そろそろ入っていい?」
と潤が不機嫌そうな声で、來にいった。
「まだだ、まだ終わら〇よ」
と、ネタをぶっこむも潤は知らないので何も言わずに入って来てしまった。
「ちょ、待てまだかたずいてなくてお前が見たら俺が終わってしまう物が、・・」
見られた。と來はその場に崩れ落ちる。潤の冷たい目線はずっと、続いた。來は頭がどうにかなりそうだった。
三十分後
「お兄ちゃん、あれはなぁに?」
天使のような微笑みで來のメンタルを、駆逐していく。やはり妹は可愛いが怖い。
「えっと・・・R18の百合ゲーです。いいじゃん!俺だってそういうお年頃なんだよ~」
「ふ~ん、お兄ちゃん何歳だっけ?」
「17ですけど。何か?」
「駄目だよね?」
來は負けた。この戦いに敗北した。勝ち目はもう残されていなかった。だが來は諦めなかった。
「いいや駄目じゃないね!俺は買ってない。貰ったんだよネットで仲良くなった人に、俺にだって友達の一人や二人はいるんだ。貰い物は大切にしなきゃ相手に失礼だもんな~?」
來はここで屁理屈を使った。妹は、何も言い返せなっかた。いや、あきれて何も言えないというのが正解かもしれない。
「お兄ちゃん、私はこんなバカみたいなことを話しに来たんじゃないの。真面目な話。お兄ちゃんは、。武器を使う相手に勝てるの?死んじゃったら、私っ!もう頼れる人がいなくなっちゃうのよ!!」
その場で潤は泣いてしまった。來もさすがにふざけはしなかった。前にもいったが來はバカではない。
「悪かったよ。それなんだがな、実は昨日からもともと国のアサシンをやっていた人に教えてもらっているからそこは心配ない、たとえ俺が死んでも、代わりはいくらでもいるから安心しろ」
言った瞬間、グーパンチが顎に飛んできたのを、來はかわした。
「バカ、ここは抱き着いてくる、か平手で頬を叩くところだろ?」
「お兄ちゃんのバカ、・・たった一人のお兄ちゃんだよ?それに最後の家族なんだよ?わかってる?私お兄ちゃんのことずっと覚えてたんだから。あの時言ってくれたよねお別れの前山に行ったじゃない?その時・」
言いかけたとき
「安心しろ俺が守ってやる か?」
潤はそのまんま來に抱き着いた。
「覚えててくれたんだ」
「当たり前だろ~何度でも言ってやるよ、絶対に俺が守り抜くか心配すんな。」
「うん」

こんな平穏な日々が続くことを二人は心のなかで祈った。








しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―

Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

真面目な女性教師が眼鏡を掛けて誘惑してきた

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
仲良くしていた女性達が俺にだけ見せてくれた最も可愛い瞬間のほっこり実話です

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

処理中です...