拒絶少女は世界を拒絶する

ドキドキ☆温泉旅行編！

マッサージチェアー

「何やってるんだナナシ？」

言われた通り行ってみると
言われた通りマッサージチェアーに座って
気持ち良さそうな声を出していた

「マッサージ…」

「見たら分かるわ！」

「なら、聞かないでくれる？」

「ご飯食べないのか？」

「……もうそんな時間？」

「そんな時間だ」

「…これどうやって止めるの？」

「リモコンがあるだろ？」

「リモコン…あぁ…あったわ」

ナナシは横に付いていたリモコンを取ろうとした
しかし、残酷なことにリモコンは床に落下した

「……アー君リモコン取って？」

「……」

「アー君、リモコン取って」

「……」

「……アー君！リモコン取って！」

「取ってくださいだろ？」

俺はワタワタしてるナナシを見てると
楽しくなってしまった


「っ！？…リモコン取って…ください」

「いいぞ」

俺はリモコンを持ち上げると【強】ボタンを押した

「っ…ちょ、ちょっと？アー君痛いわ…んっ」

「何かいいな。」

「あ、遊ばないでアー君！…本当に痛いって…っん…」

「……何かこう…楽しくなってきた」

「いいから早く切って！」

「切って？」

「切ってください…」

…よし！満足したし切るか…残念
事務所でこれ出来たら一時間は遊ぶんだがな…

俺はマッサージチェアーを買うことを
心に決め電源を落とした

「っ…ふぅ…アー君…今度覚えてなさい？」

「かわいい声だったぞ？」

「……ばか。」

こいつ何時もこれならかわいいのにな。

俺はそんなことを思いながらナナシの手を握り
部屋へ戻った