拒絶少女は世界を拒絶する

犬派のノラ猫

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お姫様の話

終わる日常

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入学から6年が経ちアタシは6年生になった。
たくさんの友達に囲まれて
成績も優秀で先生にたくさん誉められて
家に帰ればおいしいご飯と幸せが待っている
そんな毎日を過ごした。

そしてあの日もアタシは1番の親友の

「魅里ちゃんお帰り」

「恵さん、ただいま!」

いつもこの時間に玄関の掃除をしている
となりのお姉さんの恵さんに挨拶をする

「学校楽しかった?」

「うん!楽しかった!」

「良かったね」

恵さんのパパはアタシのパパの右腕?らしい
すごく仲が良くてよくパパ同士でお酒を飲みに行ったりも
してるらしい。


「また、遊ぼうね魅里ちゃん?」

「うん!またね!」

いつももっと話すんだけど今日は忙しいのか
すぐに家に入ってしまった

「もっとお話したかったな…」

アタシは少し寂しさを感じながら
家に帰った


「ただいまぁ~…あれ?」

お手伝いさんがいない?
いつも玄関まで来てくれるのに…

「ママ~…おやつある?」

あれ?ママもいない…買い物かな?

アタシは珍しいなと思いながらテレビを付けた

「ニュースしかやってない…」

学校帰りのテレビはいつもニュースばっかり…って


「あれ?」

アタシはリモコンを床に落とし
力が抜けて膝を付いた

「何で…パパが…パパが怒られてるの?」

テレビにはパパが記者会見をしている様子が写っていた
アタシは画面の右上を見る


「九総理、政治資金不正使用かって…なにこれ?」

不正使用?…悪いことしたの?
なんで?パパが?ちがう…ちがう!
パパがそんなことする筈無い!

アタシがパニックになっていると
チャイムが鳴り始め
ドアを激しく叩く音が同時に始まり

「いるんでしょ!九さん!今回の件で家族としての見解をお聞きしたいのですが!?」


「国税で至福を肥やしていた自覚はございますか!?」

「国民への謝罪の意思はございますでしょうか!?」

「知らなかったはず無いですよね!?知ってて黙ってたんですよね!?」


「国民が許すとお思いですか!?」

「せめて出てきていただけませんか!?」

「反省は無しと受けてよろしいでしょうか!?」

「謝罪文のみで済ませるおつもりですか!?」


怖い…怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!
なに!?何なの!?
国民、国民ってアタシも国民だよ!?
知っててってそんなわけ無いじゃん!?
家族としての見解ってなに!?

「出ていける訳…無いじゃん。」

息が苦しい…うまく呼吸が出来ない…ママ…ママ
助けて…パパ…助けて…恵さん…助けて…
誰でもいいから

「助けて…」

アタシは何とか机にしがみつき立ち上がった
すると手紙が置いてあることに気が付いた

「ママの…字だ」

アタシは急いで手紙を開けた
優しい言葉が欲しかった…ママを感じたかった
きっとあれじゃママも帰ってこれない…だからせめて

「手紙で…」

でもアタシが読んだ手紙は表の人と大差ない…
罵声だった…

『お金があるから結婚した』

『私はシンデレラに成りたかっただけ』

『魅里はそのうち引き取りに来るわ』

『あの子をシンデレラにして私は幸せになる』

『(暴言)(暴言)(暴言)(怒り)(怒り)(被害者面)(さようなら)』


「あ…は…はははは…あは…」

分からない…頭が追い付かない
理解できない…理解できない…理解したくない

「夢かな?夢だね?夢だよね?」

アタシは辛くなくなった
何も感じない…辛くない。
アタシは可愛そうじゃない
アタシにはたくさんの友達がいる。
アタシにはたくさんの味方がいる。

アタシは携帯を開く

「……わぁ~…表の人と同じだ。」

アタシは携帯を投げ捨てた。
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