勇者がこちらに来てるらしい

犬派のノラ猫

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勇者がついに村を出発した件について。

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魔王城のとある一室。
我こと大魔王の部屋である
ここには毎日頑張っている部下達が報告しに来てくれる




「え?勇者出発したの?なんで?」

え?うそ~…根回ししてクソザコ鎧とか
武器とかしか買えないようにして
挙げ句の果てにまあまあの部下も行かせたのに?
しかも我がんばって門番買収して
出るためにはそこそこのお金渡さなきゃ
行けないようにしたのに?


「なんでやねん…」

我なんかした?
ちょっと村ひとつ壊滅させただけじゃん?
しかも、気を遣って
『キャー!』とか『わー!』
とか言ってる人間がちゃんと逃げてから焼き払ったじゃん?
しかも部下に命じて人間に化けさせ
ちょっとした丘までちゃんと誘導させたじゃん?
『そ、そんな…』『俺たちの町が』
って膝を崩すシーンまで演出してあげたじゃん?


「そりゃ、町は焼いたよ?魔王だし?ってかそもそもあの土地、もともと我々魔族のだからね?奪うんだ、奪われることもあるだろう?」


しかし、何か勇者すごい強いらしいじゃん?
さっき言った部下、その辺の棒で地面に植え付ける
くらいに強いらしいじゃん?
何だよ植え付けるって…田植えじゃないんだぞ?
あ、そうゆえば来週田植えだな。
あとで回覧板回してもらっとこ


「そんなことより…なぁ…アクノンよ?」

すごく放ったらかしにされて目の前でムクれている
赤髪の貧…スレンダー幼女は何を隠そう
我の四天王の1人

【すごい炎のアクノン】だ!


「なぁ、アクノンよ…勇者来るってさ」

「らしいわね…何よ?怖じ気付いているの?」

「うん。」

と、言った瞬間すごい炎された
普通に熱い
まぁ、熱いといってもレンガが溶けるか
どうか程度だがな。


「熱いだろ?アクノン?火傷したらどうする。」

「…普通は火傷じゃすまないのよ。」

「しかしアクノンよ、マジでどうするよ?」

「そんなもん、真正面から焼き尽くせばいいじゃない?何なら私が焼いてきましょうか?」


「いやいや、四天王まだ早いって、確かに最初に出て強キャラ感出すのも面白いけどさ、アクノンやられたらカッコ悪いよ?」


「私がやられるわけないだろ!?」

「いや、それやられるヤツだから。」

「…いいわ、やってやるわよ!!」

「ちょ、待てよ!」

キムラな拓也さんばりに言ったのに止まらなかった
アクノンは果たして無事なのか?

次回【アクノン、植え付けられる!】
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