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大魔王はちょっと疲れたらしい

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魔王城のとある一室。
我こと大魔王の部屋である
ここには毎日頑張っている部下達が報告しに来てくれる



「休暇を取るぞ皆のものよ!」

我は城中に聞こえるように魔術で話しかけた
さすがに皆、働きすぎなのだ
我も正直ちょっと疲れた…


「皆、勇者関係やいつもの業務で疲れているであろう…それではいざという時100%のパフォーマンスが出来まい…と言うわけで大魔王頑張って…」


我は昨日の夜中誰にも気付かれないように
敷地の端っこの無魔の森を切り開いて作った
建物の映像を頭に転送し


「我の分身達がおもてなしをする温泉施設を作ったから皆、楽しんでくれ!」


我すごく頑張ったから楽しんでくれたらうれしいな!


「マオマオ?そんな資金どこにあったのかな?」

「うわ!びっくりするではないか…クロハよ」

「ごめんなさいマオマオ…それで資金は?…まさか国費?」

「国のお金は使って無いぞ?あれは皆のためのお金だろ?これは趣味だから我のお小遣いだ!」


「マオマオ!」

何かクロハが泣いてしまった…我悪いことしたか?
考えてからちゃんと謝ろう


その後、よく分からないが
我の貯金箱が勝手に温泉施設の入り口に置かれ
終わる頃には我の豚さん貯金箱は張り裂けそうに
なっていた…  




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