勇者がこちらに来てるらしい

犬派のノラ猫

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勇者はお土産を選んでるらしい

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魔王城のとある一室。
我こと大魔王の部屋である
ここには毎日頑張っている部下達が報告しに来てくれる



「お土産?」

「うん。」

今日はテンが来てくれたのだが…
その内容が勇者が何故か土産屋を転々としてる
とゆう内容だった。

「もしかして我へのお土産か?」

「うん。たぶんそうだと思うよ?」

「マジか…」

確かに彼女の実家に来るのだから
お土産は必須だろうが…魔界で買うか?
地元のものを地元民にお土産で贈るか?
いや…確かに魔界も広いから久しく食べてないものとか
あるけどね?


「…大魔王様はどんなお土産喜ぶ?」

「我か?そうだな…」

甘いのがいいな…甘くて柔らかいヤツ
でもな…大魔王の威厳もあるしな…


「辛くて固いヤツだな!」

我は見栄?を張った。

「おお…大魔王様大人だ」

「あ、当たり前だろ?」

「だってさクロハ様?」

「なぬ?」

テンがそう言うと天井から音がした

「何をしておるクロハ?」

我妻がコウモリみたいにぶら下がっていた。

「こ、こらテン!ばらしちゃダメでしょ!?」

「ごめんなさいクロハ様…」

「それで、そんなところで何をしているクロハよ?」

「マオマオの好みが知りたくて!」

「お前なら知り尽くしているであろう?」

怖いくらいに

「年を取ると味覚は変わるのよマオマオ!私は常にマオマオにとって最高最強の妻でありたいのよ!」


「大丈夫だ!クロハは素晴らしい妻だよ!」

だから、ぶら下がらないでくれ!
スカートが危ない!
上着は既に手遅れだが!

「クロハ様だいたん」

テンはすこし頬を染めながらクロハを凝視する

「テ、テン?あまり見つめないで?」

今さら照れたクロハは降りてきて
身なりを整えた


「でも、おかしいわマオマオ?」

「どうしたクロハ?」

「マオマオは甘党じゃなかった?辛いのなんてあまり食べないでしょ?」


「うっ…」

流石は我妻…よく分かっている

「…なるほどなるほど」

クロハは我に接近し膝の上に乗ると自信満々の顔をして
こちらを向き…ふむ、体制がヤバい


「マオマオ…背伸びしたかったのかな?」

バレた。

「もぉ…かわいいんだから」

「うぐぐ…」

「本当は甘くて柔らかいヤツ食べたいのよね?」

「そうなの大魔王様?」

テンにも聞こえたらしく首をかしげている

「あ、あぁ…そうだ!ケーキみたいなのが食べたい!」

我はもう開き直り叫んだ




その日の夕飯にケーキが出てきた。
嬉しかった


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