勇者がこちらに来てるらしい

犬派のノラ猫

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勇者は食欲の秋らしい

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魔王城のとある一室。
我こと大魔王の部屋である
ここには毎日頑張っている部下達が報告しに来てくれる



「ふむ…食欲の秋ね」

今日はテンが報告しに来てくれたのだが…

「そう、勇者食べ歩きにハマってる」

「勇者、観光満喫してない?」

我が言うのもなんだけど魔界だよ?
人間に合うのかな?

「人間には珍しい」

「だろうな…」

確かにクラーケン焼きって人間界無いもんな…
ちっちゃいんだよ人間界のクラーケン焼き…たこ焼き
だったか…


「私は親子丼好き」

「親子丼も人間界だと全然違うから気を付けろ」

「そうなの?」

「うむ…何かこう…黄色いのだ」

「黄色…?卵使ってるよね?」

「使ってるぞ?…そうか、あのな人間界の卵は黄色っぽいのだ…オレンジっぽいのもあるがな」


「黄色やオレンジ…大丈夫なの?」

「最初はそう思うだろうな…」

魔界の卵、青いしな。

「青は人間には食欲を下げてしまう色らしいぞ」

「不思議だね?」

「不思議だね」

我達が首をかしげていると
クロハが我の肩にワープで着地してきて

「わーい!肩車!」

「こら!クロハ!仕事中だぞ?」

「分かってるよマオマオ…でも私もある意味お仕事なの」

「そうなのか?」

「うん、はいこれ…お届けもの」

「ん?…なになに」

我は結構良さそうな箱をうけとり
差出人を見ると

「ミ、ミラ!?」

家出中の我が娘から宅配だと!?
な、なんだろう?


「たぶんこれ、ミラちゃんの名前だけど勇者からよね?」

「そうだな…大丈夫かなこれ?」

流石に我も怖い…いや、勇者なかなか
いいやつみたいだけど…


「ボクが開けるよ」

そう言ってテンが箱を受け取りにきた

「だ、ダメだ!危ないから下がってなさい!」

「危ないからボクが開けるんだよ?」

「ならん!」

我は箱を開けた
罠でも構わん!部下が開けるよりはよい!

「……なにこれ?」

我は箱の中身をみて頭にハテナがいっぱい浮かんだ


「まんじゅう?」

中には魔界温泉まんじゅうがつまっていた。

「地元のものをお土産で送るな勇者よ!」

でも、おいしかったありがとう勇者!
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