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勇者は驚いたらしい

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ミラのお父様こと大魔王に会うため
旅をしている…あ、初めまして勇者です。
何やら壺を割ったり
ゴブリンやオークを孕ませたりで有名に
なってるらしいが…


「違うからな!?」


「ど、どうしたでふ勇者氏?」

「あ、あぁスマン…オターク…何でもない」

あの件は…突然豪雨に襲われたまたま入った
洞窟がやつらの住みかで
雨宿りしたければ女を差し出せ!
と、言ってきたからボコボコにしたら
女の子達が群がってきて…

「いや、無理矢理では無かったんだがな?」

「何をブツブツ言い訳をしているでふか?勇者氏?」

「…何でもない」

まぁ…その…流れで…流されて…R18タイムしましたけど!
…その後ミラにボコボコにされたけど!


「息子達が気になるでふか?」

「やめい…ゴブリンやオークにとって子供を増やすのは『ちょっとイメチェンしようかしら?』位の気持ちだって言ってただろ?」


「驚きの価値観でござった」

「それな…だから、父親が誰かなんか関係ないんだとよ」

「ビッグマムみたいでふね?」

「だな……ん?」

「ん?どうした勇者氏?」

「何でビッグマム知ってるんだ?」

この世界…つまり異世界には○NE PIECE何か無いだろ?

「それは…拙者も転生者だからでふよ!」

そう言ってキメポーズをしたオターク

「はぁ!?」

「おふ…び、びっくりしまふよ!勇者氏!」

「言えよ!?それなら!?」

「いや、別に伝えることではなひかと…」

「伝えることだよ!?いつもベラベラしゃべるくせに大事なとこはいつも黙りやがって!」


「やめて勇者氏…その言葉は拙者に効く…」

な、何か膝から崩れ落ちた…

「そ、それでどうやってこの世界に?」

「せ、拙者は…コミケに行きまして…」

「ほうほう?」

「逝きました」

「ん?」

「逝きました」

「は?」

「……尊死で転生したでござる。」

「…まじかぁ~」

こうして、あまり知りたくなかった頼もしい仲間の
過去を知ってしまった俺は
少し見方は変わったが味方なのか変わらないので
久しぶりにあの世界の話で盛り上がった。


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