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大魔王は必殺技がほしいらしい

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魔王城のとある一室。
我こと大魔王の部屋である
今日、我は考え事をしている


「必殺技がほしいな…」

そう、必殺技がほしいのである。
昨日テレビを見てふと思ったのだ

「必殺技を叫ぶのかっこいいなと…」

かめは◯波!とか水の呼◯とか!ゴム◯ムの銃!
とか、叫びたいのだ!


「我、魔術使うとき叫ばないからな…」

詠唱も破棄してしまうしな…
昔は『必殺技叫ぶのダサいよな!』
と、尖ってたのだ…いや、名前はあるし付けてあるのもある
しかし…今さら必殺技を叫び始めたら…


『うわっ…大魔王様…今さら…』

みたいなことになるのではないか!?
そして、さらに怖いのは…


『だ、大魔王様?…何ですかその技名…?』

と、普通に我のセンスが悪く引かれてしまうのでは
ないかとゆう恐怖なのだ!



「……く、クロハ~」

我はどうせ聞いているのだろうクロハを呼んだ


「心は聞かせてもらったわ!」

「我、話を聞いてほしいかな!?」

「必殺技ねぇ~…」

「クロハは言う派だったか?」

「言うのもあるわね?」

「いいなぁ~…」

「私の場合、叫ぶってよりは呟くなんだけどね?」

「それはそれでかっこいい!」

呟くのもありだな!
強キャラ感が増す!

「マオマオは充分強キャラよ?」

「心の声を聞くでない!」

恥ずかしいではないか!?

「恥ずかしがらないでよマオマオ?」

「……我を辱しめた罰として必殺技を一緒に考えてもらうからな?」


「ん~…まぁいいわよ?」

「やった!」

その後、小一時間程あれやこれや考えたり練習をし…

停滞する世界ワールド・エンド!」

時間停止を身に付けた。


「あれね、ルビをふる系にしたのねマオマオ!」

「うむ!」

「ちょっとダs…かわいい名前だけど強いからいいわよね!」


「うむ!!」

我は大満足し何回も嬉しくて使った
使いすぎてちょっとイコールに怒られた。
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