勇者がこちらに来てるらしい

プロローグ【二人の王】

かつて魔族と人間は長きに渡る戦争をしていた。
大地は死に空は焼け多くの命が失われた。
そんな戦争を止めたのが、二人の王だった


片方は人間の
もう片方は魔族の

二人の王は先代から続く争いに嫌気がさしていた。
しかし二人の王はそれを口に出せずにいた。

今止め未来の平和を勝ち取るには
あまりに過去の犠牲が大きすぎた。

二人の王はあらゆる方法を模索し
少人数ではあるが理解あるものの知恵を借り
そして50年前、長きに渡る戦争は終戦を迎えた
大国は２つに分けられ
一番荒れた土地は魔族の王が自ら引き受け国を作った。

しかし平和は長くは続かない。

人間の王が死んだのだ。
魔族は嘆いた友の死を

人間は笑った
愚行の王の死を＿