40 / 229
第四十話 絶望の時間
しおりを挟む
彼らに守られながら山道を進んでいるが、知らない場所に足を踏み入れることに不安を覚える。触れもしていない周りの笹が、ガサガサと大きな音がする度にビクついてしまう。
「おっさん何びびってんだよ!」
コジコジが嘲笑する。面と向かっておっさんと言われカチンときたがおくびにも出さない。こういう奴に何を言っても得する事はないのを経験で知っていた……。しかし、この気まずい時間を、まだ続けて行かなければならないと考えたら気が重くなった。
また周囲からバキバキと枝の折れる音がした。コジコジに嘲笑されないように、何でもないというような顔を作るが無駄に終わる――俺たちの目の前に大鬼が表れた。大きさは優に二メートルを越え、大鬼は牙をむき出しに威嚇してきた。
「ようやく魔物ちゃんが出てきたよ」
コジコジはメンバーに指示を出し大鬼を取り囲んだ。逃げられないと感じたのか、大鬼は素早い動きでコジコジを襲う。しかし、彼はその攻撃をいとも簡単にかわし一撃を入れた。体勢を崩した大鬼は地面に膝を付ける。直ぐに立ち上がろうとするが動かない。ハルナの法力が完全に決まっていた。コジコジはそれを見てゆっくりと大鬼に近づき剣を振り下ろした。「グシュ」――肉を絶つ音とともに大鬼の悲鳴が静かな森に響く。
俺はそれを見て目を疑う……彼が切ったのは大鬼の右腕だった。彼はもう一度剣を振る。今度は左手が肩から飛ぶ。コジコジはキシシシと笑いながら何もせず、ただ大鬼を見下ろす。怯えた表情で大鬼は尻を付けたまま後退りする。俺は刃を大鬼の心臓に差し込んだ……。
「何、美味しいとこもってくんだよ!」
コジコジが俺を睨み付けた
「勝負は完全についていた! いたぶって何が面白い」
「仲間が助けに来たら、もっと面白いじゃないか」
俺が注意しようとしたことを分かって彼は大鬼を嬲っていた。他の仲間を見ると、コジコジと同じ愉悦に浸った表情をしている。胸くそ悪い依頼を引き受けひどく後悔した。俺は大鬼から魔核を取り出し彼に放り投げた。
月光ユリが生えている自生地に入っているが何も見付からない。彼らの冷ややかな視線が俺に突き刺さる。しかし、月光ユリはそこに生えているのだ。ただし、花が咲いていない。そんな理由を言っても、彼らが納得するとは到底思えないので我慢した。取り敢えず、少しでも日が当たり生育が良さそうな場所を探す。帰りの日を考慮して、まだ一日以上探し回る時間は残っているので、嫌な仕事だが最善を尽くすだけだと心に決めた。
耳を澄ますと水が流れる音が聞こえる、近くに沢があるらしい。俺はもしかしたら開けた場所があるかもしれないと笹をかき分け進む。向かった先に光が差した小さな空間を見つけた。少し先は崖になっており大きな水流の音が下から聞こえた。月光ユリの花は咲いていないか辺りを見回す……俺たちの前にホワイトイーズルが表れた。
俺はもとよりコジコジ達も息を飲んだ。ホワイトイーズル、別名白い悪魔と冒険者の間では恐れられている魔物である。この魔物の性格が酷く残酷で人は食べないのだが、動かなくなるまでいたぶる習性がある。噂によると知能は人並み以上あり、冒険者をわざと捜している節があった。ホワイトイーズルを狩れるぐらい、力量のある冒険者の前には決して現れない。もし出会ったとしても逃げ去ってしまうので、実際の力はほとんど知られていない。ただ、この魔物に出会って生きていた冒険者は、五体満足な身体では無くなっていた。
イタチを少し太くしたような姿で、体長二メートルほどの身体が二本足で立つと恐ろしい圧力を感じる。俺は震える手で薙刀を握り直した。その時突然、俺の背中に衝撃が走り地面につんのめる。一瞬何が起こったのか全く分からなかったが、身体を起こしたときその意味が理解できた。コジコジが俺をおとりに逃げたのだ……。俺は魔物の前に一人取り残された。
ホワイトイーズルはその姿を見て笑うような声を上げた。いや、口角が上がったその様は、獣ではなく正しく知能のある生物の仕草であった。見えない軌道から魔物の拳が飛んできた。腹からゴボッとした音がして胃液が逆流する。二発、三発と執拗に腹を攻撃してくる。俺は魔物の攻撃が早すぎて、薙刀を持っているにも関わらず何も出来ない。あたかも見せ物のカンガルーに殴られる道化師――。爪で俺の首を掻き切れば一瞬で終わる。しかし、魔物は重いパンチを俺の顔面に叩き付ける……何発も何発も。
意識が飛んで朦朧としてきた。俺はこのまま死ぬのだと思った。だが、次の攻撃がこない。腫れ上がった目で魔物を見ると笑っている。俺はその隙にポーションを口に入れ、痛みがスッと消え気力が戻る。薙刀を無造作に振るが全く当たらない。そしてまた腹に衝撃が起こる。胃から生暖かいものが飛び出し、口内に酸っぱい味が広がった。
現在の俺を例えるならサンドバック状態。マウントを取られて魔獣の重みで体が動けず頭を殴られる。これが夢なのかと疑いたくなったが、痛みが現実だと教えてくれた。意識が飛びそうになると、フッと体が軽くなった。魔物が俺のからだから離れ襲ってこなくなった。俺は気付いてしまった……ホワイトイーズルの野郎は、俺がポーションを飲むのを待っていやがったのだ! しかし、それが分かったところでどうする事も出来ない。いや、ポーションをまた飲むしかないのだ。俺は空になったポーションの瓶を魔物に投げつけた。
魔物はそれを簡単に手で払い、また低い声で笑った。この詰んだ状態がまた繰り返されると思うとゾッとした。魔物はゆっくりと近づいてくる――。十秒、二十秒、容赦ない攻撃が頭を揺らす。腰を蹴り上げられ地面を転がる。「グハァッ!」口に落ち葉が入り、はき出すと血が混じる。
魔物に殴られながらコジコジが大鬼をいたぶった姿を思い出す。クソッタレ……頭から血を流しながら小さく呟く。ヒューヒューと今まで聞いた事のない音が口か流れる。俺は最後のポーションを飲み干し魔物に投げつける。
「グガガァ!」
初めて獣らしい声を聞いて俺は笑う。彼に投げつけたのは空の瓶ではなく、自家製の匂い袋。クレハンに教えて貰った匂いのする草を煮詰めて持ち歩いていた。これを相手に掛けるのではなく、自分にかけて食べられないようにする。まあ机上の空論な道具でお守り代わりに持っていた代物。ポーションを飲んだ振りをして自分に振りかけ、残った分をホワイトイーズルに投げたのだ。魔物にさほど掛かった訳ではない……此奴の鼻が良すぎるだけの事だ。舐めプレイしていた魔物に「ザマアミロ」と、言ってやるのが精一杯の攻撃で俺のターンは終わった。
ホワイトイーズルは俺を睨み付ける。俺はもう何も出来ない。服から茶色い汁が滴り落ち、腐った臭いの刺激臭が身体から漂う。魔物はジリジリとにじり寄るが、これ以上臭いがつくのを嫌がり手を出してこない。俺は薙刀を構えながら後ろに下がる。いつ襲ってきてもおかしくない状態がしばらく続く。しかし、その均衡が大きく崩れた。俺が間を取りながら後退していた先に何もなかった。俺は身体のバランスを崩し崖から転げ落ちた……。
「おっさん何びびってんだよ!」
コジコジが嘲笑する。面と向かっておっさんと言われカチンときたがおくびにも出さない。こういう奴に何を言っても得する事はないのを経験で知っていた……。しかし、この気まずい時間を、まだ続けて行かなければならないと考えたら気が重くなった。
また周囲からバキバキと枝の折れる音がした。コジコジに嘲笑されないように、何でもないというような顔を作るが無駄に終わる――俺たちの目の前に大鬼が表れた。大きさは優に二メートルを越え、大鬼は牙をむき出しに威嚇してきた。
「ようやく魔物ちゃんが出てきたよ」
コジコジはメンバーに指示を出し大鬼を取り囲んだ。逃げられないと感じたのか、大鬼は素早い動きでコジコジを襲う。しかし、彼はその攻撃をいとも簡単にかわし一撃を入れた。体勢を崩した大鬼は地面に膝を付ける。直ぐに立ち上がろうとするが動かない。ハルナの法力が完全に決まっていた。コジコジはそれを見てゆっくりと大鬼に近づき剣を振り下ろした。「グシュ」――肉を絶つ音とともに大鬼の悲鳴が静かな森に響く。
俺はそれを見て目を疑う……彼が切ったのは大鬼の右腕だった。彼はもう一度剣を振る。今度は左手が肩から飛ぶ。コジコジはキシシシと笑いながら何もせず、ただ大鬼を見下ろす。怯えた表情で大鬼は尻を付けたまま後退りする。俺は刃を大鬼の心臓に差し込んだ……。
「何、美味しいとこもってくんだよ!」
コジコジが俺を睨み付けた
「勝負は完全についていた! いたぶって何が面白い」
「仲間が助けに来たら、もっと面白いじゃないか」
俺が注意しようとしたことを分かって彼は大鬼を嬲っていた。他の仲間を見ると、コジコジと同じ愉悦に浸った表情をしている。胸くそ悪い依頼を引き受けひどく後悔した。俺は大鬼から魔核を取り出し彼に放り投げた。
月光ユリが生えている自生地に入っているが何も見付からない。彼らの冷ややかな視線が俺に突き刺さる。しかし、月光ユリはそこに生えているのだ。ただし、花が咲いていない。そんな理由を言っても、彼らが納得するとは到底思えないので我慢した。取り敢えず、少しでも日が当たり生育が良さそうな場所を探す。帰りの日を考慮して、まだ一日以上探し回る時間は残っているので、嫌な仕事だが最善を尽くすだけだと心に決めた。
耳を澄ますと水が流れる音が聞こえる、近くに沢があるらしい。俺はもしかしたら開けた場所があるかもしれないと笹をかき分け進む。向かった先に光が差した小さな空間を見つけた。少し先は崖になっており大きな水流の音が下から聞こえた。月光ユリの花は咲いていないか辺りを見回す……俺たちの前にホワイトイーズルが表れた。
俺はもとよりコジコジ達も息を飲んだ。ホワイトイーズル、別名白い悪魔と冒険者の間では恐れられている魔物である。この魔物の性格が酷く残酷で人は食べないのだが、動かなくなるまでいたぶる習性がある。噂によると知能は人並み以上あり、冒険者をわざと捜している節があった。ホワイトイーズルを狩れるぐらい、力量のある冒険者の前には決して現れない。もし出会ったとしても逃げ去ってしまうので、実際の力はほとんど知られていない。ただ、この魔物に出会って生きていた冒険者は、五体満足な身体では無くなっていた。
イタチを少し太くしたような姿で、体長二メートルほどの身体が二本足で立つと恐ろしい圧力を感じる。俺は震える手で薙刀を握り直した。その時突然、俺の背中に衝撃が走り地面につんのめる。一瞬何が起こったのか全く分からなかったが、身体を起こしたときその意味が理解できた。コジコジが俺をおとりに逃げたのだ……。俺は魔物の前に一人取り残された。
ホワイトイーズルはその姿を見て笑うような声を上げた。いや、口角が上がったその様は、獣ではなく正しく知能のある生物の仕草であった。見えない軌道から魔物の拳が飛んできた。腹からゴボッとした音がして胃液が逆流する。二発、三発と執拗に腹を攻撃してくる。俺は魔物の攻撃が早すぎて、薙刀を持っているにも関わらず何も出来ない。あたかも見せ物のカンガルーに殴られる道化師――。爪で俺の首を掻き切れば一瞬で終わる。しかし、魔物は重いパンチを俺の顔面に叩き付ける……何発も何発も。
意識が飛んで朦朧としてきた。俺はこのまま死ぬのだと思った。だが、次の攻撃がこない。腫れ上がった目で魔物を見ると笑っている。俺はその隙にポーションを口に入れ、痛みがスッと消え気力が戻る。薙刀を無造作に振るが全く当たらない。そしてまた腹に衝撃が起こる。胃から生暖かいものが飛び出し、口内に酸っぱい味が広がった。
現在の俺を例えるならサンドバック状態。マウントを取られて魔獣の重みで体が動けず頭を殴られる。これが夢なのかと疑いたくなったが、痛みが現実だと教えてくれた。意識が飛びそうになると、フッと体が軽くなった。魔物が俺のからだから離れ襲ってこなくなった。俺は気付いてしまった……ホワイトイーズルの野郎は、俺がポーションを飲むのを待っていやがったのだ! しかし、それが分かったところでどうする事も出来ない。いや、ポーションをまた飲むしかないのだ。俺は空になったポーションの瓶を魔物に投げつけた。
魔物はそれを簡単に手で払い、また低い声で笑った。この詰んだ状態がまた繰り返されると思うとゾッとした。魔物はゆっくりと近づいてくる――。十秒、二十秒、容赦ない攻撃が頭を揺らす。腰を蹴り上げられ地面を転がる。「グハァッ!」口に落ち葉が入り、はき出すと血が混じる。
魔物に殴られながらコジコジが大鬼をいたぶった姿を思い出す。クソッタレ……頭から血を流しながら小さく呟く。ヒューヒューと今まで聞いた事のない音が口か流れる。俺は最後のポーションを飲み干し魔物に投げつける。
「グガガァ!」
初めて獣らしい声を聞いて俺は笑う。彼に投げつけたのは空の瓶ではなく、自家製の匂い袋。クレハンに教えて貰った匂いのする草を煮詰めて持ち歩いていた。これを相手に掛けるのではなく、自分にかけて食べられないようにする。まあ机上の空論な道具でお守り代わりに持っていた代物。ポーションを飲んだ振りをして自分に振りかけ、残った分をホワイトイーズルに投げたのだ。魔物にさほど掛かった訳ではない……此奴の鼻が良すぎるだけの事だ。舐めプレイしていた魔物に「ザマアミロ」と、言ってやるのが精一杯の攻撃で俺のターンは終わった。
ホワイトイーズルは俺を睨み付ける。俺はもう何も出来ない。服から茶色い汁が滴り落ち、腐った臭いの刺激臭が身体から漂う。魔物はジリジリとにじり寄るが、これ以上臭いがつくのを嫌がり手を出してこない。俺は薙刀を構えながら後ろに下がる。いつ襲ってきてもおかしくない状態がしばらく続く。しかし、その均衡が大きく崩れた。俺が間を取りながら後退していた先に何もなかった。俺は身体のバランスを崩し崖から転げ落ちた……。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。
↓
PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる