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第百二十五話 ドラゴンと冒険者
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「ソラーーー、今から出かけるぞ」
「キューキュー」
ソラはリードを咥え持ってきた。
「お前は偉いよな」
わしわしと頭をなでながら、リードを装着した。
「なっ! 御子様に何をしてるんだ!?」
クラリスがオレンジ色の瞳で、俺を睨みつけてくる。
「見ての通り、リードを付けているのだが」
「人間! 御子様を犬と同じ扱いにするとは言語道断!!」
クラリスは真っ赤な顔をして怒りまくる。
「面倒臭い女だな……じゃあどうやってソラと歩くんだ?」
この質問には、とてもけげんそうな表情を返された。
「私が御子様を抱いて運べばいいのです」
そう言って、クラリスは両手をソラに突き出した。
「フシャアアアアーーーー」
めったに出さない威嚇音を彼女に放つ。
「そ、そんな~~~」
「ははっ、ソラはお前に抱かれるのを嫌がってるな」
肩を落として泣き崩れるクラリスを置いて、俺たちはギルドに向かった。道すがら、彼女に少々無礼なことを言われても、我慢するようにお願いをした。
「ギルドはかなりガラが悪いので、何があっても絶対に手を出すなよ」
「分かった……」
クラリスは、むすっとした顔で頷いた。
ギルドに入ると冒険者の目が俺に一斉に向けられた。俺は一呼吸置いてから――
「ソラが元気でここに戻って来られたのはお前たちのお陰だ。本当にありがとう。う、嬉しいことに、ソラの両親が見つかった……ので……お別れを言いに来た」
この爆弾発言にギルドはざわついた。
「その冗談は笑えないぜ!! トカゲの親が見つかったのでまた飼うってか」
冒険者が手を叩いて笑う。
「冗談ではないんだ、ソラはトカゲではなく竜族の子供だ」
ギルド内が笑いに包まれる。
「お前たち、御子様をトカゲとは万死に値する!」
クラリスは身体をブルブル震わせ怒りをあらわにした。
「おちつけ! この女性はソラを警護するため派遣されたクラリス嬢だ」
彼女が少し冷静になったのを見計らい言葉を続ける。
「実際の彼女は、ばかでかいドラゴンなので、ちょっかいを掛けると殺されるだけでなく、タリアの町さえ滅ぼしかねない」
「このかわい子ちゃんがドラゴンとは、おっちゃんの冗談にしては面白くも何ともないな。もしドラゴンなら俺が斬り殺せば、英雄と言うことか」
冒険者の一人が、からからと笑う。
「ああ、その腰にさしたちんけな刀で私を切ってもかまわん」
「死んでも知らんぞ!」
男は腰にさした刀を抜こうと身構えた。
「ぐだぐだ言わずに早くやらないか、この×××人間」
「そんなに死にたければ、殺してやるわ!!!」
クラリスの頭に刀が振り落とされた――――。「ギャン」金属がぶつかる音がギルド内に響く。
「う、うーーーー」
男の両手はブルブルと震えて刀を地面に落とした。刀を受けたクラリスの方は、乱れた髪の毛を手でささっと直し、しれっとした顔で冒険者たちを見回した。
「次に試したい奴はいるか?」
先ほどまで騒いでいた冒険者たちは、一斉に黙りこくる……。
「これで分かったと思うが、変なちょっかいは彼女に出さないでくれ。四日後、ソラのお別れ会をここの酒場でするので、もし時間があれば来てくれ。先日のお礼もかね、俺のおごりだ」
ギルド内には悲鳴と歓声が入り混じった声が上がった。奢るといったが実際のスポンサーはルリとレイラなのだが――
「ソラちゃん本当に竜族なの?」
「キュキュキューー」
女冒険者に囲まれ遊んでもらっているソラを、クラリスは指をくわえて睨みつけていた。
「ソラ、クラリス、こちらの用事は片づいたので帰るぞ」
俺は二人を呼んで、ギルドを後に仕事に出かけた。
* * *
山の中に入ってから、薬草狩りが中々進まない――クラリスが薬草を狩る度に、いちいち俺に尋ねてくるからだ。
「それは只の草だ……もう俺の邪魔をしないでソラの警護だけしていろよ」
俺は溜息混じりに、クラリスを注意した。
「人間に奢られるなんて、そこまで自分を汚す気はない」
「はぁ~じゃあその有り余るスペックで、野獣を狩ってこいよな」
「それは妙案だ! 御子様を頼む」
彼女は突然真っ赤な竜に変わり、大きな翼を羽ばたかせ空に舞い上がる。上空を旋回しやがて小さくなって消えていった。
「お前もあんなのになるのかよ」
俺は空を見上げながら、小さく呟いた……。
「キュピキュピーーー」
もう一人の竜はクラリスの真似をして、小さな翼をぱたぱた動かしていた。
薬草を狩っていると、しばらくしてからクラリスが帰ってきた。大きな身体で着陸する際、土煙を上げる。俺がせっせと集めた薬草の山が、一瞬で吹き飛ばされてしまった。どや顔で狩ってきた獲物をこれ見よがしに俺の前に置いたので、もう怒る気にもなれなかった……。
クラリスが狩ってきた魔獣は見たこともなかったので、革と肉のどちらが取引して貰えるかさっぱり分からなかった。クラリスに獲物の価値を尋ねると、大きくて強そうな奴を狙ったそうだ。取りあえずは彼女に沢まで運んで貰い解体を始めた。
まだ狩られたばかりなので血抜きは上手くいったと思う。腹を割き内臓と魔石を抜き取り、肉塊にするまでかなりの時間を要した。ソラが肉を食べさせろとキューキュー鳴くので、肉を切り分けおやつにした。クラリスの分と肉塊を手渡すと、そんな物食べるものかと、俺は頭を叩かれてしまう。
ギルドに戻り魔獣を買い取りに出す。肉と毛皮も買い取って貰えて、換金することが出来た。魔獣は金貨数枚に変わり、俺の苦労も報われる思いがした。稼いだ金額をクラリスに報告し、山分けだといって半分手渡す。こういうのは勢いが肝心で、取り分をパーティで分ける感を出して、おこぼれを頂戴することにした。
「キューキュー」
ソラはリードを咥え持ってきた。
「お前は偉いよな」
わしわしと頭をなでながら、リードを装着した。
「なっ! 御子様に何をしてるんだ!?」
クラリスがオレンジ色の瞳で、俺を睨みつけてくる。
「見ての通り、リードを付けているのだが」
「人間! 御子様を犬と同じ扱いにするとは言語道断!!」
クラリスは真っ赤な顔をして怒りまくる。
「面倒臭い女だな……じゃあどうやってソラと歩くんだ?」
この質問には、とてもけげんそうな表情を返された。
「私が御子様を抱いて運べばいいのです」
そう言って、クラリスは両手をソラに突き出した。
「フシャアアアアーーーー」
めったに出さない威嚇音を彼女に放つ。
「そ、そんな~~~」
「ははっ、ソラはお前に抱かれるのを嫌がってるな」
肩を落として泣き崩れるクラリスを置いて、俺たちはギルドに向かった。道すがら、彼女に少々無礼なことを言われても、我慢するようにお願いをした。
「ギルドはかなりガラが悪いので、何があっても絶対に手を出すなよ」
「分かった……」
クラリスは、むすっとした顔で頷いた。
ギルドに入ると冒険者の目が俺に一斉に向けられた。俺は一呼吸置いてから――
「ソラが元気でここに戻って来られたのはお前たちのお陰だ。本当にありがとう。う、嬉しいことに、ソラの両親が見つかった……ので……お別れを言いに来た」
この爆弾発言にギルドはざわついた。
「その冗談は笑えないぜ!! トカゲの親が見つかったのでまた飼うってか」
冒険者が手を叩いて笑う。
「冗談ではないんだ、ソラはトカゲではなく竜族の子供だ」
ギルド内が笑いに包まれる。
「お前たち、御子様をトカゲとは万死に値する!」
クラリスは身体をブルブル震わせ怒りをあらわにした。
「おちつけ! この女性はソラを警護するため派遣されたクラリス嬢だ」
彼女が少し冷静になったのを見計らい言葉を続ける。
「実際の彼女は、ばかでかいドラゴンなので、ちょっかいを掛けると殺されるだけでなく、タリアの町さえ滅ぼしかねない」
「このかわい子ちゃんがドラゴンとは、おっちゃんの冗談にしては面白くも何ともないな。もしドラゴンなら俺が斬り殺せば、英雄と言うことか」
冒険者の一人が、からからと笑う。
「ああ、その腰にさしたちんけな刀で私を切ってもかまわん」
「死んでも知らんぞ!」
男は腰にさした刀を抜こうと身構えた。
「ぐだぐだ言わずに早くやらないか、この×××人間」
「そんなに死にたければ、殺してやるわ!!!」
クラリスの頭に刀が振り落とされた――――。「ギャン」金属がぶつかる音がギルド内に響く。
「う、うーーーー」
男の両手はブルブルと震えて刀を地面に落とした。刀を受けたクラリスの方は、乱れた髪の毛を手でささっと直し、しれっとした顔で冒険者たちを見回した。
「次に試したい奴はいるか?」
先ほどまで騒いでいた冒険者たちは、一斉に黙りこくる……。
「これで分かったと思うが、変なちょっかいは彼女に出さないでくれ。四日後、ソラのお別れ会をここの酒場でするので、もし時間があれば来てくれ。先日のお礼もかね、俺のおごりだ」
ギルド内には悲鳴と歓声が入り混じった声が上がった。奢るといったが実際のスポンサーはルリとレイラなのだが――
「ソラちゃん本当に竜族なの?」
「キュキュキューー」
女冒険者に囲まれ遊んでもらっているソラを、クラリスは指をくわえて睨みつけていた。
「ソラ、クラリス、こちらの用事は片づいたので帰るぞ」
俺は二人を呼んで、ギルドを後に仕事に出かけた。
* * *
山の中に入ってから、薬草狩りが中々進まない――クラリスが薬草を狩る度に、いちいち俺に尋ねてくるからだ。
「それは只の草だ……もう俺の邪魔をしないでソラの警護だけしていろよ」
俺は溜息混じりに、クラリスを注意した。
「人間に奢られるなんて、そこまで自分を汚す気はない」
「はぁ~じゃあその有り余るスペックで、野獣を狩ってこいよな」
「それは妙案だ! 御子様を頼む」
彼女は突然真っ赤な竜に変わり、大きな翼を羽ばたかせ空に舞い上がる。上空を旋回しやがて小さくなって消えていった。
「お前もあんなのになるのかよ」
俺は空を見上げながら、小さく呟いた……。
「キュピキュピーーー」
もう一人の竜はクラリスの真似をして、小さな翼をぱたぱた動かしていた。
薬草を狩っていると、しばらくしてからクラリスが帰ってきた。大きな身体で着陸する際、土煙を上げる。俺がせっせと集めた薬草の山が、一瞬で吹き飛ばされてしまった。どや顔で狩ってきた獲物をこれ見よがしに俺の前に置いたので、もう怒る気にもなれなかった……。
クラリスが狩ってきた魔獣は見たこともなかったので、革と肉のどちらが取引して貰えるかさっぱり分からなかった。クラリスに獲物の価値を尋ねると、大きくて強そうな奴を狙ったそうだ。取りあえずは彼女に沢まで運んで貰い解体を始めた。
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ギルドに戻り魔獣を買い取りに出す。肉と毛皮も買い取って貰えて、換金することが出来た。魔獣は金貨数枚に変わり、俺の苦労も報われる思いがした。稼いだ金額をクラリスに報告し、山分けだといって半分手渡す。こういうのは勢いが肝心で、取り分をパーティで分ける感を出して、おこぼれを頂戴することにした。
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