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第百六十二話 亡国の姫君【其の五】
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スカーレットを我が家に招いてから一夜が明けた。昨日、雛鳥たちは誰も帰ってこなかったので、この大きな預かり物をどう紹介しようか薙刀を振りながら思案する。しかし、三十分も薙刀を振っていると、そんな悩みなど考えても仕方がない事に気が付いた。
剣を持った相手が襲って来ることを想像し訓練する。以前は魔獣を相手にどう戦うかだけを考えて刀を振っていた。結局一番怖いのは人間だと身を持って知ると、人とどう立ち合うか、体裁きをつけながら刀を振ることも多くなった。
一汗かいたので薙刀を置いて水風呂に入る。昨日の残り湯なので、生ぬるい水が身体にまとわりつく。薙刀を降る前に炊き直せば良かったと少し後悔した……。風呂から上がり新しい服に着替えた後、スカーレットを起こそうとしたが、どうせすることなど少ししか無いことに思い至る。
フライパンで薄く切ったパンをパリパリに焼き、フラナダ油をパンに塗って腹を満たす。このパンに使った油は、名前の通りフラナダの果実から抽出された油で、加熱処理をしておらず非常に良い香りがする。俺が先日市場で見付けてきた、この世界の一押しオイルだ。
熱々のパンを頬張ると、パンからじゅわーっとした油が口一杯に広がっていく。温かいお茶で喉を潤し、またパンを一口かじる。ただの油を付けただけのパンを食べるだけで、幸福を感じてしまう……。楽しみの少ないない異世界でちんけな料理に屈する、とんだ「ちょろイン」だと自分を自虐する。
いつもなら、パンの焼く匂いに釣られて雛鳥たちが次々と起きて、食卓に居座る。料理を用意するが、感謝もされないので嫌になるのだが、居なければそれはそれで寂しいものだ……。とりあえずスカーレットが起きてくるまで、革ジャンの手入れをすることにする。結局、スカーレットが起きてきたのは、お昼をとっくに過ぎた時間であった――
「おはようさん」
俺は寝ぼけ眼で、トイレから出てきたスカーレットに挨拶をする。
「・・・・・・・」
目があったのに挨拶を返してこないトカゲ姫。
「とりあえず今から出かけるから、服を着替えてくれ」
スカーレットは何も言わないまま、部屋に戻っていった。いつ来るか不安に思って待っていると、思いのほか早く外出の準備を済ませて居間に入ってきた。
「今からここで生活するための、普段着を買いに行きたいんだが、金は持っているんだろうな」
「失礼な人間ね! 王国の金貨を袋一杯は持たせて貰っているはずよ」
「はあ……、やっぱりそういうことになったか……。この国では魔人国の通貨は使えないのよ。とりあえずその手に付けている指輪を売り払わないとな」
「お母様に頂いた指輪を売ることなど出来ないわ!」
スカーレットは声を荒げて、断りの言葉を吐く。。
「じゃあ、他の指輪でも良いぞ」
「そんなの出来るわけ無いじゃない」
そう言って、スカーレットは少し困ったような顔をする。
「しかし……綺麗なおべべのままでは、目立ちすぎて危ないんだが……。そうだ、スカーレットが持ってきた服の中で、気に入らないのを何枚か俺に預けてくれ」
「へ、変なことをするのね!?」
彼女はいきなり不穏な言葉を投げかけてきた。
「ははは、まさかトカ……いやいや、服を古着屋で交換して貰うのよ。人間国の服の品質はかなり悪いので、王族が着ている服ならかなり良い金額で下取りしてくれると思う」
危うくトカゲと言いそうになって、何事もなかったように言葉を続けた。
「……わかりましたわ」
ムッとした顔つきで、彼女は自分の部屋に私服を取りに行った。
* * *
美しい金髪の少女が古着屋に入ると、店内にいた数人の客の目が釘付けとなる。スカーレットは少し気の強そうな薄青の瞳でそれを軽く受け流した。俺は彼女から預かった服を、レジ前の女将に手渡して査定を頼んだ。
「ほほーこれまた美しいドレスじゃな。それにこの編み方は見たこともない」
そう言って、古着屋の女将は、俺の持ち込んだ服を値踏みする。
「この棚から、上下五枚選んどくれ」
彼女は女物の服が並んでいる棚を、気怠るそうに指差した。
「おいおい、それでは女将が儲けすぎだろう! もう一つ選ぶ棚を増やして、七枚だ。もし駄目なら他の店に持って行くとするさ」
「ちっ……、しかたがないねえ。この棚から七枚選びな」
あからさまな舌打ちをして、商談は成立した。
「どれも、綺麗じゃない服ッッ」
その言葉に、俺は思わず大きな溜息を息を吐く。
「この国では一般人は、このレベルでも一着買うのにかなり働かないと手に入れられないんだぞ……」
そんな小言を聞きもしないで、棚に並んだ服を選びだした。
「どちらの服が良いと思うかしら」
自分は若造ではないので、この手の質問に失敗することは断じてない。
「今の流行は薄い青なので、右の服は良い感じに映えるだろうし、左の服も売れ筋の棚から選んだから、センスのあるチョイスで似合うと思うぞ」
そう答えると、スカーレットは満更でもない顔を俺に向けた。脳内では「どっちでもいいと思う」という回答をだしてはいたが、彼女を不機嫌にさせてまで、選ぶ言葉ではない。おもしろ半分で彼女をからかい、自分の好感度をこれ以上下げるのだけは止めにした……。
トカゲの姫様が楽しそうに服を選んでいるのを、ぼーとしながら眺めている。そういえばこういう事を久しくしていなかったことに今更ながら気が付く。雛鳥たちと結構同じ時間を過ごしていたが、一緒に服を買いに行ったことがないことに苦笑する。レイラなんか色気より完全に食い気だよ…… そろそろ彼女の部屋に積み重なった空き瓶を掃除しなければと思う自分がそこにいた――――
「楽しんでいる最中に悪いんだが、汚れても良いような服を一着だけ入れてくれ。タリアの町は雨の降った後は、泥道になることも多いのでズボンがベストだ」
「私がズボンを履くですって!?」
「とりあえず何が起こるか分からないし、絶対着ろと言うわけではないぞ」
「わかりましたわ」
そう言って、彼女は服を選び出した。俺はこの店にとどまる時間が、一時間延びたことに覚悟を決める。
剣を持った相手が襲って来ることを想像し訓練する。以前は魔獣を相手にどう戦うかだけを考えて刀を振っていた。結局一番怖いのは人間だと身を持って知ると、人とどう立ち合うか、体裁きをつけながら刀を振ることも多くなった。
一汗かいたので薙刀を置いて水風呂に入る。昨日の残り湯なので、生ぬるい水が身体にまとわりつく。薙刀を降る前に炊き直せば良かったと少し後悔した……。風呂から上がり新しい服に着替えた後、スカーレットを起こそうとしたが、どうせすることなど少ししか無いことに思い至る。
フライパンで薄く切ったパンをパリパリに焼き、フラナダ油をパンに塗って腹を満たす。このパンに使った油は、名前の通りフラナダの果実から抽出された油で、加熱処理をしておらず非常に良い香りがする。俺が先日市場で見付けてきた、この世界の一押しオイルだ。
熱々のパンを頬張ると、パンからじゅわーっとした油が口一杯に広がっていく。温かいお茶で喉を潤し、またパンを一口かじる。ただの油を付けただけのパンを食べるだけで、幸福を感じてしまう……。楽しみの少ないない異世界でちんけな料理に屈する、とんだ「ちょろイン」だと自分を自虐する。
いつもなら、パンの焼く匂いに釣られて雛鳥たちが次々と起きて、食卓に居座る。料理を用意するが、感謝もされないので嫌になるのだが、居なければそれはそれで寂しいものだ……。とりあえずスカーレットが起きてくるまで、革ジャンの手入れをすることにする。結局、スカーレットが起きてきたのは、お昼をとっくに過ぎた時間であった――
「おはようさん」
俺は寝ぼけ眼で、トイレから出てきたスカーレットに挨拶をする。
「・・・・・・・」
目があったのに挨拶を返してこないトカゲ姫。
「とりあえず今から出かけるから、服を着替えてくれ」
スカーレットは何も言わないまま、部屋に戻っていった。いつ来るか不安に思って待っていると、思いのほか早く外出の準備を済ませて居間に入ってきた。
「今からここで生活するための、普段着を買いに行きたいんだが、金は持っているんだろうな」
「失礼な人間ね! 王国の金貨を袋一杯は持たせて貰っているはずよ」
「はあ……、やっぱりそういうことになったか……。この国では魔人国の通貨は使えないのよ。とりあえずその手に付けている指輪を売り払わないとな」
「お母様に頂いた指輪を売ることなど出来ないわ!」
スカーレットは声を荒げて、断りの言葉を吐く。。
「じゃあ、他の指輪でも良いぞ」
「そんなの出来るわけ無いじゃない」
そう言って、スカーレットは少し困ったような顔をする。
「しかし……綺麗なおべべのままでは、目立ちすぎて危ないんだが……。そうだ、スカーレットが持ってきた服の中で、気に入らないのを何枚か俺に預けてくれ」
「へ、変なことをするのね!?」
彼女はいきなり不穏な言葉を投げかけてきた。
「ははは、まさかトカ……いやいや、服を古着屋で交換して貰うのよ。人間国の服の品質はかなり悪いので、王族が着ている服ならかなり良い金額で下取りしてくれると思う」
危うくトカゲと言いそうになって、何事もなかったように言葉を続けた。
「……わかりましたわ」
ムッとした顔つきで、彼女は自分の部屋に私服を取りに行った。
* * *
美しい金髪の少女が古着屋に入ると、店内にいた数人の客の目が釘付けとなる。スカーレットは少し気の強そうな薄青の瞳でそれを軽く受け流した。俺は彼女から預かった服を、レジ前の女将に手渡して査定を頼んだ。
「ほほーこれまた美しいドレスじゃな。それにこの編み方は見たこともない」
そう言って、古着屋の女将は、俺の持ち込んだ服を値踏みする。
「この棚から、上下五枚選んどくれ」
彼女は女物の服が並んでいる棚を、気怠るそうに指差した。
「おいおい、それでは女将が儲けすぎだろう! もう一つ選ぶ棚を増やして、七枚だ。もし駄目なら他の店に持って行くとするさ」
「ちっ……、しかたがないねえ。この棚から七枚選びな」
あからさまな舌打ちをして、商談は成立した。
「どれも、綺麗じゃない服ッッ」
その言葉に、俺は思わず大きな溜息を息を吐く。
「この国では一般人は、このレベルでも一着買うのにかなり働かないと手に入れられないんだぞ……」
そんな小言を聞きもしないで、棚に並んだ服を選びだした。
「どちらの服が良いと思うかしら」
自分は若造ではないので、この手の質問に失敗することは断じてない。
「今の流行は薄い青なので、右の服は良い感じに映えるだろうし、左の服も売れ筋の棚から選んだから、センスのあるチョイスで似合うと思うぞ」
そう答えると、スカーレットは満更でもない顔を俺に向けた。脳内では「どっちでもいいと思う」という回答をだしてはいたが、彼女を不機嫌にさせてまで、選ぶ言葉ではない。おもしろ半分で彼女をからかい、自分の好感度をこれ以上下げるのだけは止めにした……。
トカゲの姫様が楽しそうに服を選んでいるのを、ぼーとしながら眺めている。そういえばこういう事を久しくしていなかったことに今更ながら気が付く。雛鳥たちと結構同じ時間を過ごしていたが、一緒に服を買いに行ったことがないことに苦笑する。レイラなんか色気より完全に食い気だよ…… そろそろ彼女の部屋に積み重なった空き瓶を掃除しなければと思う自分がそこにいた――――
「楽しんでいる最中に悪いんだが、汚れても良いような服を一着だけ入れてくれ。タリアの町は雨の降った後は、泥道になることも多いのでズボンがベストだ」
「私がズボンを履くですって!?」
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