23 / 25
交流
しおりを挟む
今日のお客様は獣人さん。ネコっぽい人とイヌっぽい人でたぶんカップル。ドリンクをカフェの方で飲み終えてから猫エリアで過ごしている。どちらが猫たちにモテるか勝負をしている。
ネコっぽい方はおもちゃを巧みにあやつり、元気いっぱいなタム、ハチ、ヒメを中心に遊んでいる。
一方イヌっぽい方は日なたに寝転がり、大人しくのんびりなタン、しずか、ぶちょさんたちがくっついて寝ている。
ちがう席には先日来店された有翼族ハーピーのハルさんがいる。相変わらず猫と仲がいいけど足をずっとかまれている。本人はくすぐったいと笑いながら言っているけど、両足に5匹ずつ集まっているのでさすがに危ないと思い止めたところ大丈夫だと断られてしまった。
その様子をみたカップルは関係のないハルさんを優勝者と崇めている。ハルさんの猫愛は半端ない。
カップルとハルさんが仲良くなって猫たちと遊んでいるのをカウンターの中からハチくんと一緒に眺める。デンさんはテラスで寝ている。
「こんにちはー入れますかー?」
そう言って入ってきたのは小さい子二人とお父さん。何度か来店してくれている。
「こんにちは。あの。こちらって子供だけでも入れますか?急に仕事が入ってしまって少し出かけることになってしまったのです」
「そうですか。原則お子様のみでの入店はお断りしています。ですが何度もきていただいていて様子を見た中では問題は起きにくそうなので大丈夫ですよ。ただ、なにかありましたら猫エリアからは出ていただくことがありますのでよろしくお願いいたします」
「わかりました。ふたりとも。お店の人の言うことをちゃんと聞くんだよ。いつも通り猫ちゃんの様にさせるんだよ」
「はーい! 自分から追いかけず来てもらえるように頑張る!」
元気よく返事をしてから猫エリアへはゆっくりと入っていった。
「すみません。よろしくお願いいたします。早めに戻りますので」
そう言ってお父さんは仕事へと向かった。見送ったあと、二人のようすを見る。ハルさんに呼ばれているところだった。ハルさんの足を甘噛している猫たちをなでるように誘ってくれたみたい。二人は嬉しそうに猫たちをなでている。
「お姉さん。足痛くないの?」
「大丈夫よ。慣れてあるし、実は持続性の回復魔法かけているの。だからかまれてもすぐ治るの。でもマネしたらダメだからね?」
「大丈夫! マネなんてできっこないから」
「ねー」
マネはしてはいけないけど。なるほどそんなカラクリがあるわけですね。やはり魔法は便利。持続性の治癒魔法か……。誰か詳しい人いるかな?今度ギルド行ったときにでも聞いてみよう
。
お客様の様子を見てみる。カップルは変わらず元気な猫たちと遊んでいる。ハルさんはかまれたままでうとうと。お子さまたちもいつの間にか猫と一緒にハルさんにくっついて寝ている。申し訳ないと思い小声で
(ハルさん。ごめんなさいね。大丈夫?)
(うーん。大丈夫ー。気持ちいいからこのまま寝ちゃいそー)
もう寝ているみたいなので。
しばらくすると子供たちのお父さんが来店した。
「ごめんなさい。遅くなってしまいました」
「全然大丈夫ですよ。それに」
猫エリアでハルさんに懐いてぐっすり寝ている二人を指差す。
「ははは。猫と優しい方に巡り会えて幸せそうだ。ありがとうございます」
「いえいえ。中へ入りますか?」
それじゃあと中へ入って二人を起こしている。ハルさんに何度も頭を下げてお礼をして、今度はみんなで仲良く話しているみたい。猫と人の縁だけではなく人と人の縁も繋げられるといいなと思う。
ネコっぽい方はおもちゃを巧みにあやつり、元気いっぱいなタム、ハチ、ヒメを中心に遊んでいる。
一方イヌっぽい方は日なたに寝転がり、大人しくのんびりなタン、しずか、ぶちょさんたちがくっついて寝ている。
ちがう席には先日来店された有翼族ハーピーのハルさんがいる。相変わらず猫と仲がいいけど足をずっとかまれている。本人はくすぐったいと笑いながら言っているけど、両足に5匹ずつ集まっているのでさすがに危ないと思い止めたところ大丈夫だと断られてしまった。
その様子をみたカップルは関係のないハルさんを優勝者と崇めている。ハルさんの猫愛は半端ない。
カップルとハルさんが仲良くなって猫たちと遊んでいるのをカウンターの中からハチくんと一緒に眺める。デンさんはテラスで寝ている。
「こんにちはー入れますかー?」
そう言って入ってきたのは小さい子二人とお父さん。何度か来店してくれている。
「こんにちは。あの。こちらって子供だけでも入れますか?急に仕事が入ってしまって少し出かけることになってしまったのです」
「そうですか。原則お子様のみでの入店はお断りしています。ですが何度もきていただいていて様子を見た中では問題は起きにくそうなので大丈夫ですよ。ただ、なにかありましたら猫エリアからは出ていただくことがありますのでよろしくお願いいたします」
「わかりました。ふたりとも。お店の人の言うことをちゃんと聞くんだよ。いつも通り猫ちゃんの様にさせるんだよ」
「はーい! 自分から追いかけず来てもらえるように頑張る!」
元気よく返事をしてから猫エリアへはゆっくりと入っていった。
「すみません。よろしくお願いいたします。早めに戻りますので」
そう言ってお父さんは仕事へと向かった。見送ったあと、二人のようすを見る。ハルさんに呼ばれているところだった。ハルさんの足を甘噛している猫たちをなでるように誘ってくれたみたい。二人は嬉しそうに猫たちをなでている。
「お姉さん。足痛くないの?」
「大丈夫よ。慣れてあるし、実は持続性の回復魔法かけているの。だからかまれてもすぐ治るの。でもマネしたらダメだからね?」
「大丈夫! マネなんてできっこないから」
「ねー」
マネはしてはいけないけど。なるほどそんなカラクリがあるわけですね。やはり魔法は便利。持続性の治癒魔法か……。誰か詳しい人いるかな?今度ギルド行ったときにでも聞いてみよう
。
お客様の様子を見てみる。カップルは変わらず元気な猫たちと遊んでいる。ハルさんはかまれたままでうとうと。お子さまたちもいつの間にか猫と一緒にハルさんにくっついて寝ている。申し訳ないと思い小声で
(ハルさん。ごめんなさいね。大丈夫?)
(うーん。大丈夫ー。気持ちいいからこのまま寝ちゃいそー)
もう寝ているみたいなので。
しばらくすると子供たちのお父さんが来店した。
「ごめんなさい。遅くなってしまいました」
「全然大丈夫ですよ。それに」
猫エリアでハルさんに懐いてぐっすり寝ている二人を指差す。
「ははは。猫と優しい方に巡り会えて幸せそうだ。ありがとうございます」
「いえいえ。中へ入りますか?」
それじゃあと中へ入って二人を起こしている。ハルさんに何度も頭を下げてお礼をして、今度はみんなで仲良く話しているみたい。猫と人の縁だけではなく人と人の縁も繋げられるといいなと思う。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる