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スローライフ
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さてしかし、行く宛がないな。宿暮らしは嫌だしな………森の中に住んじゃうとか?
「中々いいかもな。」
僕が住んでいた時代じゃ、森林なんてものはとうに焼き払っちゃったからな。そうと決まれば、早速行くか。
しかしながら、考えが甘かった。そりゃ秩序しっかりしてるよね。
「それで、君、身分証名称は?」
「…ないです…。」
まさかの検問で止められるとは思ってなかったな…まあ秩序がしっかりしてるってことはそれだけ幸せなんだろうけど。
「無いって…君ねぇ…どうやってこの国に入ったの?」
さてと、うだうだ考えてる場合じゃなかったんだ。どうしたもんかな。転移してきました…とか通じるか?えぇい、一か八かやってやる。
「転移してきました…。」
「ほーう…そんなハッタリ通じるとでも?」
ハッタリ扱い…やっぱり読み通り文明の進みが遅いみたいだ。厄介だな。
「あの、ほんとなんですけど…。」
「あのね、君。転移って言うのはただの個人で使うような術式じゃないの?解ってる?」
「そうは言われましても...。」
「まあ、今回に関しては、はじめてみたいだし追放処分だけど次この国で同じことやったら牢屋行きだからね?」
「は、はい…。」
「ああ、あと名前も聞いとかなきゃいけないから教えて。」
「イールです。」
「名字は?」
「な、無いです…。」
「ふーん…まあ、いいさ。もう2度とこんなことはするな?」
そんなこんなで国外追放処分。まあ、外に出るってのは達成されたから...プラマイゼロと言うことにしておこう。しかしまあ、なんだいこの一面の野原は。風が心地いいじゃないか。荒野とはまるで違うね。
「ここまでに6000年の月日か…。」
そんなことを呟きながら、飛行魔法を扱う。上空へと飛び立ち、辺りを見渡す。
「森なら…あっちの方角か…。」
遠くにうっそうとした森を見つけ、その方向に飛んでみる。飛行魔法…僕のいた時代でも扱えるのは僕しかいなかったが…ここでもそう言う扱いになるんだろうな…。
まあ、そう言うのはいいんだよそう言うのは。スローライフってやつをやってみたいだけなんだ。言いくるめたり、思考介入したりすればいいのさ。さてと、そうこうしている内に到着だ。
「さてさて、この辺は住み着いても大丈夫なところかな…?」
なんの考えもないが、まあ奥深い方がいいだろう。あんまり人に見つかりたく無い。
「多少、他よりも魔素濃度が高い…なら人も寄り付かないか。」
決まりだ。この森を我が拠点とする。そうと決まれば最深部までひとっ飛びである。
樹木の間を潜りながら、辺りの生物を観察してみる。
「ここの生態系は特殊だな…。」
魔素濃度の影響だろう。本来ならばあり得ないほどに肥大化した蛇、炎をまとった熊、果ては小さな竜のようなものまで飛んでいる始末。
「魔物化してると見ていいが…そこまで元の生物から離れていると言うわけでもなさそうである。」
この絶妙な魔素濃度故だろう。さて、そろそろ最深部である。
「この辺かな………。」
他よりもさらに魔素濃度が高い………普通の人間なら5分といられないだろうけど、僕なら別だ。
「さてと、それじゃあこの辺に―――――。」
『何をしている?人間。』
ふと、背後からそんな声が聞こえた。先ほどまでは何もいなかった筈だが………。
「いや、少し家を立てようかと。」
『こんなところまで手をつけるとは、なんたる強欲よ。』
「君たちのような傲慢な竜属と一緒にしないでくれるかな。あ、正しくはトカゲか。」
そう言って振り返る。そこには1対の羽を持ち、両足で地面に立つ、俗にワイバーンと呼ばれる者が立っていた。
『人間風情が。誇り高き我ら竜属をトカゲなどと!!』
「事実だからだ。本当に竜属なら4本足でなおかつ翼を持っている。根本的に身体の作りが違うんだよ。」
『貴様…!』
「お、やるかい?」
タイマンの戦闘は不慣れである。大体相手にするなら、群れか要塞だったため正直この辺りを吹き飛ばしかねん。だが、挑んでくるものならば全力で相手をしよう。
【抜錨】
その詠唱と共に、僕の手元に槍が現れる。
『!?』
「解るかい?この槍の恐ろしさ。」
『………じ、冗談じゃん?何ムキになっちゃってんの?』
「なんか声違うぞ?」
『ち、ちょっとしたサプライズ的な?ほら、そう言う精神大事でしょ?』
あからさまやなぁ、こいつ…。
「中々いいかもな。」
僕が住んでいた時代じゃ、森林なんてものはとうに焼き払っちゃったからな。そうと決まれば、早速行くか。
しかしながら、考えが甘かった。そりゃ秩序しっかりしてるよね。
「それで、君、身分証名称は?」
「…ないです…。」
まさかの検問で止められるとは思ってなかったな…まあ秩序がしっかりしてるってことはそれだけ幸せなんだろうけど。
「無いって…君ねぇ…どうやってこの国に入ったの?」
さてと、うだうだ考えてる場合じゃなかったんだ。どうしたもんかな。転移してきました…とか通じるか?えぇい、一か八かやってやる。
「転移してきました…。」
「ほーう…そんなハッタリ通じるとでも?」
ハッタリ扱い…やっぱり読み通り文明の進みが遅いみたいだ。厄介だな。
「あの、ほんとなんですけど…。」
「あのね、君。転移って言うのはただの個人で使うような術式じゃないの?解ってる?」
「そうは言われましても...。」
「まあ、今回に関しては、はじめてみたいだし追放処分だけど次この国で同じことやったら牢屋行きだからね?」
「は、はい…。」
「ああ、あと名前も聞いとかなきゃいけないから教えて。」
「イールです。」
「名字は?」
「な、無いです…。」
「ふーん…まあ、いいさ。もう2度とこんなことはするな?」
そんなこんなで国外追放処分。まあ、外に出るってのは達成されたから...プラマイゼロと言うことにしておこう。しかしまあ、なんだいこの一面の野原は。風が心地いいじゃないか。荒野とはまるで違うね。
「ここまでに6000年の月日か…。」
そんなことを呟きながら、飛行魔法を扱う。上空へと飛び立ち、辺りを見渡す。
「森なら…あっちの方角か…。」
遠くにうっそうとした森を見つけ、その方向に飛んでみる。飛行魔法…僕のいた時代でも扱えるのは僕しかいなかったが…ここでもそう言う扱いになるんだろうな…。
まあ、そう言うのはいいんだよそう言うのは。スローライフってやつをやってみたいだけなんだ。言いくるめたり、思考介入したりすればいいのさ。さてと、そうこうしている内に到着だ。
「さてさて、この辺は住み着いても大丈夫なところかな…?」
なんの考えもないが、まあ奥深い方がいいだろう。あんまり人に見つかりたく無い。
「多少、他よりも魔素濃度が高い…なら人も寄り付かないか。」
決まりだ。この森を我が拠点とする。そうと決まれば最深部までひとっ飛びである。
樹木の間を潜りながら、辺りの生物を観察してみる。
「ここの生態系は特殊だな…。」
魔素濃度の影響だろう。本来ならばあり得ないほどに肥大化した蛇、炎をまとった熊、果ては小さな竜のようなものまで飛んでいる始末。
「魔物化してると見ていいが…そこまで元の生物から離れていると言うわけでもなさそうである。」
この絶妙な魔素濃度故だろう。さて、そろそろ最深部である。
「この辺かな………。」
他よりもさらに魔素濃度が高い………普通の人間なら5分といられないだろうけど、僕なら別だ。
「さてと、それじゃあこの辺に―――――。」
『何をしている?人間。』
ふと、背後からそんな声が聞こえた。先ほどまでは何もいなかった筈だが………。
「いや、少し家を立てようかと。」
『こんなところまで手をつけるとは、なんたる強欲よ。』
「君たちのような傲慢な竜属と一緒にしないでくれるかな。あ、正しくはトカゲか。」
そう言って振り返る。そこには1対の羽を持ち、両足で地面に立つ、俗にワイバーンと呼ばれる者が立っていた。
『人間風情が。誇り高き我ら竜属をトカゲなどと!!』
「事実だからだ。本当に竜属なら4本足でなおかつ翼を持っている。根本的に身体の作りが違うんだよ。」
『貴様…!』
「お、やるかい?」
タイマンの戦闘は不慣れである。大体相手にするなら、群れか要塞だったため正直この辺りを吹き飛ばしかねん。だが、挑んでくるものならば全力で相手をしよう。
【抜錨】
その詠唱と共に、僕の手元に槍が現れる。
『!?』
「解るかい?この槍の恐ろしさ。」
『………じ、冗談じゃん?何ムキになっちゃってんの?』
「なんか声違うぞ?」
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あからさまやなぁ、こいつ…。
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