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2体目の飛竜
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「着いたぞ。」
そのパーティに案内され、僕たちはようやくその薬草を見つけることが出来た。
「帰りも送ってやろうか?」
「いえ、さすがにそこまでしていただくわけには…。」
「そうは言っても、ここらの魔物は強いのよ?それにもしかしたらワイバーンも居るかもしれないし…。」
「ワイバーン…。」
そう呟きルージュの方を見る。ここに居るんだよなぁ、ワイバーン。
「まあ、あんなものに出くわしたら俺たちでもあんたらを逃がせるかどうか解らんがな。」
「でしたらなおのこと大丈夫です!この場では少しでも生き残る確率が高い方を選ばないと。」
と、そんな言葉を口走る。
「そ、そうか。まあ、おまえ達がいいなら―――――。」
そのときであった。雷鳴のような鳴き声がその場に轟いた。
「この気配…。」
ルージュは何かを察したように呟く。
「な、なんだ!?」
パーティの面々は一様に同様している。
「まさか…奴か?」
【奴】とはなんなのだろうか。答えは僕らの頭上にあった。
黒色の飛竜。
「馬鹿兄貴…。」
ルージュは聞こえるかどうかくらいにそう呟く。うわぁ、面倒クセェ…何はともあれ対処しなくては。しかし、身内の家族な手前どうしたもんか………ってあれ?ふと横を見れば既にルージュの姿は無かった。
『人間どもが…何をしに―――――。』
僕の目は捉えていた。その飛竜の真上。彼女の姿はそこに現れた。闇から身を乗り出すように。そしてその拳をかの竜の脳天にぶち当てたのだ。
「「「え…?」」」
「えぇ…。」
その飛龍の巨体は、紫色の花畑に叩きつけられる。
「帰れ、クソ兄貴。」
うわぁ、エグゥ…殺意マシマシのルージュ。僕と対峙した時でさえあそこまでではなかった。ふわりと着地して何事もないようにこちらに歩いてくるその姿…戦神か鬼神か、修羅そのものであった。
『そ、その力…まさか―――――。』
「喋るな…それ以上喋るなら殺す。」
ギロリとその眼光を巨体に突きつけるルージュ。
おいおい、パーティの方々完全に怯えて萎縮しちゃってるよ。駄目だってこれ。
『こ、殺すって…。』
「イール…。」
「は、はい…。」
「やっちゃっていいよ。」
「い、いや、流石に―――――。」
「やれ。」
「はい。」
えぇ、ここで選手交代ですか?いや、流石に殺しはしないけどどうすんの?これ。とりあえず…【抜錨】。
『ヒェッ………。』
威厳ねぇって………まあ、この槍の恐ろしさが解ってくれるのならいいだろう。とりあえずは………ルージュさんが仕留めろと言う目で見てくる。
「そこ、動かないでね?狙い逸れるとヤバイから。」
『えぇ!?ちょ!』
ともかく僕はその槍をソイツに向かって投擲する。当たったらごめん!南無三!!
『待っ!!』
それが直撃する寸前、槍は軌道を変え空の彼方へと飛んでいく。
「イール…。」
「ああ、逸れたか。」
何て言っておく。とりあえず...あの飛竜は気絶したのでよしとする。
「わざとでしょ?」
「………ノーコメントで。」
あぁらら、パーティの人達も気絶してるよ。まあ、そりゃあそうなるよ。
「ともかく、僕たちはお目当ての薬草を見つけることが出来た。一旦これでよしとしよう。」
「私は全っ然腑に落ちないけどね!」
「まあ、あまり聞かないでおくよ…。」
さて、それからである。とりあえず、ルージュのお兄さんに関しては放置だ。僕たちは薬草を1株持ち帰ることにした。そして例のパーティであるが、目を覚まさない内に森の入り口の方に置いて来た。さてと、どうなることやら。
そして、僕たちは家に帰ってきていた。
「お、お邪魔します。」
「そんな固くならなくていいぞ。僕らの家なんだから。」
「僕ら…えへへ…。」
少し照れ臭そうに笑う彼女。素直に可愛いと思ってしまう。さてと、それはそうと僕にはやるべきことが2つある。
「そう言えば1株だけでよかったの?」
「ああ、これだけでいい。」
1つ目、僕はこれからこいつをこの地に馴染むように進化させる。それと同時に土地もある程度こいつがよく育つように寄せる。まあ進化に関しては放置していればいい。
【時空間圧縮】
その詠唱で、持ってきたその薬草は空間の壁に包まれる。
「それは?」
「この中の時空間を好きなように加速、減速できるようにした。あとは、栄養に関しては今の僕と同じことをすればいい。それで室温とかをいじりながらここの環境に近づけていく。」
「冷静にやってることバケモン過ぎるって。」
「これと同時に土壌の方も少しこいつに寄せなければならないけど…まあ、今じゃなくてもいい。先にやらなきゃ行けないことがある。」
そう、残す2つ目の問題。
「と、言うと?」
「君に変化術式を教えることだ。」
そのパーティに案内され、僕たちはようやくその薬草を見つけることが出来た。
「帰りも送ってやろうか?」
「いえ、さすがにそこまでしていただくわけには…。」
「そうは言っても、ここらの魔物は強いのよ?それにもしかしたらワイバーンも居るかもしれないし…。」
「ワイバーン…。」
そう呟きルージュの方を見る。ここに居るんだよなぁ、ワイバーン。
「まあ、あんなものに出くわしたら俺たちでもあんたらを逃がせるかどうか解らんがな。」
「でしたらなおのこと大丈夫です!この場では少しでも生き残る確率が高い方を選ばないと。」
と、そんな言葉を口走る。
「そ、そうか。まあ、おまえ達がいいなら―――――。」
そのときであった。雷鳴のような鳴き声がその場に轟いた。
「この気配…。」
ルージュは何かを察したように呟く。
「な、なんだ!?」
パーティの面々は一様に同様している。
「まさか…奴か?」
【奴】とはなんなのだろうか。答えは僕らの頭上にあった。
黒色の飛竜。
「馬鹿兄貴…。」
ルージュは聞こえるかどうかくらいにそう呟く。うわぁ、面倒クセェ…何はともあれ対処しなくては。しかし、身内の家族な手前どうしたもんか………ってあれ?ふと横を見れば既にルージュの姿は無かった。
『人間どもが…何をしに―――――。』
僕の目は捉えていた。その飛竜の真上。彼女の姿はそこに現れた。闇から身を乗り出すように。そしてその拳をかの竜の脳天にぶち当てたのだ。
「「「え…?」」」
「えぇ…。」
その飛龍の巨体は、紫色の花畑に叩きつけられる。
「帰れ、クソ兄貴。」
うわぁ、エグゥ…殺意マシマシのルージュ。僕と対峙した時でさえあそこまでではなかった。ふわりと着地して何事もないようにこちらに歩いてくるその姿…戦神か鬼神か、修羅そのものであった。
『そ、その力…まさか―――――。』
「喋るな…それ以上喋るなら殺す。」
ギロリとその眼光を巨体に突きつけるルージュ。
おいおい、パーティの方々完全に怯えて萎縮しちゃってるよ。駄目だってこれ。
『こ、殺すって…。』
「イール…。」
「は、はい…。」
「やっちゃっていいよ。」
「い、いや、流石に―――――。」
「やれ。」
「はい。」
えぇ、ここで選手交代ですか?いや、流石に殺しはしないけどどうすんの?これ。とりあえず…【抜錨】。
『ヒェッ………。』
威厳ねぇって………まあ、この槍の恐ろしさが解ってくれるのならいいだろう。とりあえずは………ルージュさんが仕留めろと言う目で見てくる。
「そこ、動かないでね?狙い逸れるとヤバイから。」
『えぇ!?ちょ!』
ともかく僕はその槍をソイツに向かって投擲する。当たったらごめん!南無三!!
『待っ!!』
それが直撃する寸前、槍は軌道を変え空の彼方へと飛んでいく。
「イール…。」
「ああ、逸れたか。」
何て言っておく。とりあえず...あの飛竜は気絶したのでよしとする。
「わざとでしょ?」
「………ノーコメントで。」
あぁらら、パーティの人達も気絶してるよ。まあ、そりゃあそうなるよ。
「ともかく、僕たちはお目当ての薬草を見つけることが出来た。一旦これでよしとしよう。」
「私は全っ然腑に落ちないけどね!」
「まあ、あまり聞かないでおくよ…。」
さて、それからである。とりあえず、ルージュのお兄さんに関しては放置だ。僕たちは薬草を1株持ち帰ることにした。そして例のパーティであるが、目を覚まさない内に森の入り口の方に置いて来た。さてと、どうなることやら。
そして、僕たちは家に帰ってきていた。
「お、お邪魔します。」
「そんな固くならなくていいぞ。僕らの家なんだから。」
「僕ら…えへへ…。」
少し照れ臭そうに笑う彼女。素直に可愛いと思ってしまう。さてと、それはそうと僕にはやるべきことが2つある。
「そう言えば1株だけでよかったの?」
「ああ、これだけでいい。」
1つ目、僕はこれからこいつをこの地に馴染むように進化させる。それと同時に土地もある程度こいつがよく育つように寄せる。まあ進化に関しては放置していればいい。
【時空間圧縮】
その詠唱で、持ってきたその薬草は空間の壁に包まれる。
「それは?」
「この中の時空間を好きなように加速、減速できるようにした。あとは、栄養に関しては今の僕と同じことをすればいい。それで室温とかをいじりながらここの環境に近づけていく。」
「冷静にやってることバケモン過ぎるって。」
「これと同時に土壌の方も少しこいつに寄せなければならないけど…まあ、今じゃなくてもいい。先にやらなきゃ行けないことがある。」
そう、残す2つ目の問題。
「と、言うと?」
「君に変化術式を教えることだ。」
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