不運!勇者さま!!

烏の人

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第2話 国王との邂逅

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 気がつくと僕は、聖堂のような場所の真ん中に大の字で寝転がっていた。

「おお、目を覚まされましたか勇者様。」

 恐らく神父であろう人が僕に話しかける。

「勇者………。」

 あ、思い出した。いらないことまでも全部思い出した。

「お気分の方はいかがですか?」

「………最悪ですね。いろんな意味で。」

「ではもう少々休まれては………。」

「いいや、大丈夫です。ここはどこですか?」

「はい、ここは王都の大聖堂でございます。お話は女神様から聞かされましたか?」

「ええ、事情はわかっています。それで、僕はこれからどうすれば?」

「ともかく、国王にご報告をせねばなりません。」

「そうですか………では行きましょう。」

 なんか、この時点で若干疲れてる。とっとと終わらせよう。
 ということで、僕はこの国の国王と邂逅することになった。

「面をあげよ。さて、お主が勇者か?」

「はい、ユウキと申します。」

「ユウキか………早速だが、例のものを!」

「はっ!」

 それからしばらくして僕に手渡されたのは150センチはある………木の棒だった。

「えっと………これは?」

「棒じゃ。」

「あ、あのせめて剣とかは………?」

「済まぬ………こう言うのがセオリーかと思ってな。」

 いつの時代のゲームだよ!?現代っ子はこういうのじゃ満足できねぇの!無料SSRとかがほしい年頃なの!

「い、いや、にしたって棒って………。」

「なんじゃ。文句あるのか琵琶の木を使った高級品だぞ?」

 いや、普通相場知らないって!!わかるわけ無いって!!

「ピンときてないようじゃな。例えて言うなら………そうじゃの、普通の剣が金貨5枚ほどじゃ。対してそれは金貨15枚ほどじゃ。」

「たっか!?なんでそれで剣買ってくれないんですか!?」

「いや………昔の勇者だって木の棒から始めてたし。」

「いや………まぁでも………棒か………。」

「その道のものから聞いた話、琵琶の杖で折った骨は治らんらしいぞ?」

「物騒過ぎんか!?」

「まぁ一度持ってみるが良い。」

「は、はい………。」

 そうして僕は差し出された琵琶の杖を手にとってみる。

「お、重い………。」

「な?すごいじゃろ?なかなか使いこなすのが難しい一品じゃ。大抵、達人が使うものじゃからの。」

「僕、棒術ド素人なんですけど!?当って骨折ったらどうするんですか!?」

「それもまた経験じゃ。」

「いや、さっき二度と治らんって………。」

「回復魔法かけたら多少なんとかなるんじゃないか?」

 なんだろう。無性にこのジジイをこいつでぶん殴りたくなってきた。

「ともかく、そういうことじゃからよろしく頼んだぞ?あぁ、それと仲間は必須じゃな。冒険に行くときは必ず仲間を集めてから行くように。」

「は、はぁ…………。」

 運が悪いだけですましていいのか?これは………。
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