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少しだけ、このままで
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「バカ芙佳、ヤキモチくらい妬けよ」
「なんで私が……。それにバカは余計でしょ」
「バカだからバカって言ってんだよ!俺はムカついてんの!芙佳がなんも言わないせいでめちゃくちゃ落ち込んだんだからな!俺がいなくて死ぬほど寂しかったって言え!ずっと一緒にいてって、今すぐ言え!!」
素直じゃないけど、それが應汰の本音のようだ。
應汰らしいと言えば應汰らしい。
應汰がいなくて寂しいと私が思っていたのと同じように、應汰も私がいないと寂しいと思ってくれていたんだと思うと、少し嬉しかった。
だけどここで『私も寂しかったよ』なんて言えるほど、私は素直じゃない。
「そんなこと言わないよ。言うわけないでしょ?」
「こいつ……絶対言わせてやるからな!もっと飲め!!ベロベロに酔え!!襲ってやる!!」
「断る!!」
久しぶりに應汰と軽口を叩きながら飲んだビールは美味しかった。
あんまり美味しくて、楽しくて、つい飲みすぎてしまった。
酔っていい気分で居酒屋を出ると、應汰は私の手を引いて歩き出した。
「ありがと、應汰」
「ん?急にしおらしくなってどうした?」
「うん……。應汰がいてくれて良かった」
「んー?やっと俺に惚れたな?早速抱いてやろうか?」
「バカ……」
今ここでそんな事言うの、ずるい。
應汰が優しいことも、私を大事に思ってくれていることも、私は知っている。
このまま流されてしまえたら幸せなのかも知れない。
だけどそれでは以前の私と何も変わらないから、また應汰の優しさに甘えそうになる心を戒める。
「ねぇ應汰、プリン買って」
「は?ガキじゃあるまいし……」
「ガキでもなんでもいいよ。私は今、とにかくプリンが食べたいの。だから買って」
「はぁ……色気より食い気だな」
憎まれ口を叩きながらも、應汰は私の手を引いて、コンビニに向かって歩き出した。
私の手を引いて歩く應汰の手はいつも少し強引だけど、大きくてあたたかくて、とても優しい。
自分の力で前を向いて歩ける私になれるまで、この手のぬくもりと應汰の優しさを忘れないように、もう少しだけ、このままでいさせて。
コンビニで應汰にプリンを買ってもらって、公園のベンチに座って食べた。
應汰は缶コーヒーを飲みながら、プリンを食べる私を横目で眺めている。
「美味いか?」
「うん、美味しいよ」
「俺にも食わせろ」
「ん、食べる?」
スプーンでプリンをすくおうとすると、應汰が突然私の頭を引き寄せて、唇を重ねた。
應汰の形の良い唇で優しく唇をなぞられ、柔らかい舌で私の舌を味わうようにゆっくりと絡め取られて体の奥が疼く。
「……甘いな」
應汰は私の手から取り上げたプリンをベンチの上に置いて、私をギュッと抱きしめた。
久しぶりに感じた應汰の胸の広さと温かさに、心がギュッとしめつけられて泣きそうになる。
「早くあんなやつ忘れちまえ。あんなやつとっとと忘れて、俺を好きになれ」
わかってないな。
應汰が離れて行ってどれだけ私が落ち込んだか、應汰が私にとってどれほど大きな存在なのか、應汰は知らないでしょ。
勲の事をまだ完全に忘れられないのに、應汰にすべてを奪われてしまいたいなんて、そんなの勝手すぎるかな。
「芙佳、今日は帰るなよ」
「えっ……」
「今度こそ……ちゃんと俺に抱かれて、俺を感じろ。どんだけ俺が芙佳を好きか教えてやる」
「なんで私が……。それにバカは余計でしょ」
「バカだからバカって言ってんだよ!俺はムカついてんの!芙佳がなんも言わないせいでめちゃくちゃ落ち込んだんだからな!俺がいなくて死ぬほど寂しかったって言え!ずっと一緒にいてって、今すぐ言え!!」
素直じゃないけど、それが應汰の本音のようだ。
應汰らしいと言えば應汰らしい。
應汰がいなくて寂しいと私が思っていたのと同じように、應汰も私がいないと寂しいと思ってくれていたんだと思うと、少し嬉しかった。
だけどここで『私も寂しかったよ』なんて言えるほど、私は素直じゃない。
「そんなこと言わないよ。言うわけないでしょ?」
「こいつ……絶対言わせてやるからな!もっと飲め!!ベロベロに酔え!!襲ってやる!!」
「断る!!」
久しぶりに應汰と軽口を叩きながら飲んだビールは美味しかった。
あんまり美味しくて、楽しくて、つい飲みすぎてしまった。
酔っていい気分で居酒屋を出ると、應汰は私の手を引いて歩き出した。
「ありがと、應汰」
「ん?急にしおらしくなってどうした?」
「うん……。應汰がいてくれて良かった」
「んー?やっと俺に惚れたな?早速抱いてやろうか?」
「バカ……」
今ここでそんな事言うの、ずるい。
應汰が優しいことも、私を大事に思ってくれていることも、私は知っている。
このまま流されてしまえたら幸せなのかも知れない。
だけどそれでは以前の私と何も変わらないから、また應汰の優しさに甘えそうになる心を戒める。
「ねぇ應汰、プリン買って」
「は?ガキじゃあるまいし……」
「ガキでもなんでもいいよ。私は今、とにかくプリンが食べたいの。だから買って」
「はぁ……色気より食い気だな」
憎まれ口を叩きながらも、應汰は私の手を引いて、コンビニに向かって歩き出した。
私の手を引いて歩く應汰の手はいつも少し強引だけど、大きくてあたたかくて、とても優しい。
自分の力で前を向いて歩ける私になれるまで、この手のぬくもりと應汰の優しさを忘れないように、もう少しだけ、このままでいさせて。
コンビニで應汰にプリンを買ってもらって、公園のベンチに座って食べた。
應汰は缶コーヒーを飲みながら、プリンを食べる私を横目で眺めている。
「美味いか?」
「うん、美味しいよ」
「俺にも食わせろ」
「ん、食べる?」
スプーンでプリンをすくおうとすると、應汰が突然私の頭を引き寄せて、唇を重ねた。
應汰の形の良い唇で優しく唇をなぞられ、柔らかい舌で私の舌を味わうようにゆっくりと絡め取られて体の奥が疼く。
「……甘いな」
應汰は私の手から取り上げたプリンをベンチの上に置いて、私をギュッと抱きしめた。
久しぶりに感じた應汰の胸の広さと温かさに、心がギュッとしめつけられて泣きそうになる。
「早くあんなやつ忘れちまえ。あんなやつとっとと忘れて、俺を好きになれ」
わかってないな。
應汰が離れて行ってどれだけ私が落ち込んだか、應汰が私にとってどれほど大きな存在なのか、應汰は知らないでしょ。
勲の事をまだ完全に忘れられないのに、應汰にすべてを奪われてしまいたいなんて、そんなの勝手すぎるかな。
「芙佳、今日は帰るなよ」
「えっ……」
「今度こそ……ちゃんと俺に抱かれて、俺を感じろ。どんだけ俺が芙佳を好きか教えてやる」
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