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日本迷宮探索者協会
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県指定11号ダンジョン。
この地方でそれなりに大きな規模の史跡、前期古墳時代の古墳群が迷宮化してしまった県の探索推奨ダンジョンだ。
某球団のキャンプ地になるスタジアムの隣にあると言うと、他県の人にも通りがいいかもしれない。
ただ、当然ながら迷宮化に伴い周辺施設は閉鎖。某球団もキャンプ地を変更せざるを得なかった訳だけど。
地元民の嘆きは計り知れない。
さて、このダンジョン。
県の推奨だけあって、既に周囲には高さ4mのコンクリート壁が設置されている。自衛隊も衛生科を含めて駐屯し、魔石やドロップ品の査定買取を行う特殊法人日本迷宮探索者協会の出張所もある万全のサポート体制だ。
ダンジョンは10階層まで調査済み。低階層ではゾンビが大量にうろついているが、動きは遅く危険度は低めとのこと。
俺はといえば母さんの忠告に従い、昼ごはんを食べてから様子見をかねて出張所へ足を運んでみたんだけど…。
「上げるぞ!イチ、ニッ、サン!」
「あああああっ!」
「止血急げ!」
「早くなんとかしてくれよ!」
「重症者の治療が先です!待っててください!」
「回復薬の在庫だしこい!」
壁の向こうから聞こえてくる怒号、叫声。
けたたましいサイレンと共に初めて見る色の救急車が壁の出入口から飛び出してくる。
なんだこれ…。
壁の中は見えないものの、聞こえてくるのはまるで映画で見た野戦病院のようだ。
壁に隣接する出張所、まだ仮事務所のプレハブに入ると、そこもなかなか大変そうだった。
鳴り響く電話に忙しそうに走り回る職員達。他に探索者がいないせいか、誰も俺が入ったことに気付いてない。
このまま回れ右して帰りたくなるが、そういうわけにもいかない。意を決して声をかける。
「すいませーん」
一斉に集まる視線。居心地わるい。
まあでも、こういうのには慣れてる。
「忙しいところすいません。大丈夫でしょうか。」
責任者らしきスーツの男性と話していた若い女性が、指示を受けた様子でこちらへ駆けてきた。
肩より少し長いくらいの髪を後ろでまとめた、目の大きな可愛らしい印象の人。
「すっ、すみません、おまたせしました。受付担当の興梠です。」
見上げてくる興梠さんの目は少し潤んでるし腰が引けている。
でかいから怖いですよね。すいません。
「魔石とドロップ品の査定をお願いしたいんですが。」
「あっ、査定ですね。では、登録カードをお願いします!」
財布から取り出したカードを手渡す。
カードをPCのリーダーにかざすと登録情報が表示されたようだ。
「えっと、秋月宗助さん。えっ、18歳なんですか!?」
ストレートすぎないかな!?慣れてるけどさ!
「はい、よく言われますが18歳です。」
「ああっ!ごめんなさいっ!とりあえずお掛けください。」
はい、と腰掛けるとステンレスパイプの椅子がみしりと危険な音を立てる。
大丈夫か、これ。
「でも、よく魔石の回収ができましたね。あんなことになってたのに。」
「あ、いや、ここには潜ってないんですよ。自宅のダンジョンに潜ったので。」
この地方でそれなりに大きな規模の史跡、前期古墳時代の古墳群が迷宮化してしまった県の探索推奨ダンジョンだ。
某球団のキャンプ地になるスタジアムの隣にあると言うと、他県の人にも通りがいいかもしれない。
ただ、当然ながら迷宮化に伴い周辺施設は閉鎖。某球団もキャンプ地を変更せざるを得なかった訳だけど。
地元民の嘆きは計り知れない。
さて、このダンジョン。
県の推奨だけあって、既に周囲には高さ4mのコンクリート壁が設置されている。自衛隊も衛生科を含めて駐屯し、魔石やドロップ品の査定買取を行う特殊法人日本迷宮探索者協会の出張所もある万全のサポート体制だ。
ダンジョンは10階層まで調査済み。低階層ではゾンビが大量にうろついているが、動きは遅く危険度は低めとのこと。
俺はといえば母さんの忠告に従い、昼ごはんを食べてから様子見をかねて出張所へ足を運んでみたんだけど…。
「上げるぞ!イチ、ニッ、サン!」
「あああああっ!」
「止血急げ!」
「早くなんとかしてくれよ!」
「重症者の治療が先です!待っててください!」
「回復薬の在庫だしこい!」
壁の向こうから聞こえてくる怒号、叫声。
けたたましいサイレンと共に初めて見る色の救急車が壁の出入口から飛び出してくる。
なんだこれ…。
壁の中は見えないものの、聞こえてくるのはまるで映画で見た野戦病院のようだ。
壁に隣接する出張所、まだ仮事務所のプレハブに入ると、そこもなかなか大変そうだった。
鳴り響く電話に忙しそうに走り回る職員達。他に探索者がいないせいか、誰も俺が入ったことに気付いてない。
このまま回れ右して帰りたくなるが、そういうわけにもいかない。意を決して声をかける。
「すいませーん」
一斉に集まる視線。居心地わるい。
まあでも、こういうのには慣れてる。
「忙しいところすいません。大丈夫でしょうか。」
責任者らしきスーツの男性と話していた若い女性が、指示を受けた様子でこちらへ駆けてきた。
肩より少し長いくらいの髪を後ろでまとめた、目の大きな可愛らしい印象の人。
「すっ、すみません、おまたせしました。受付担当の興梠です。」
見上げてくる興梠さんの目は少し潤んでるし腰が引けている。
でかいから怖いですよね。すいません。
「魔石とドロップ品の査定をお願いしたいんですが。」
「あっ、査定ですね。では、登録カードをお願いします!」
財布から取り出したカードを手渡す。
カードをPCのリーダーにかざすと登録情報が表示されたようだ。
「えっと、秋月宗助さん。えっ、18歳なんですか!?」
ストレートすぎないかな!?慣れてるけどさ!
「はい、よく言われますが18歳です。」
「ああっ!ごめんなさいっ!とりあえずお掛けください。」
はい、と腰掛けるとステンレスパイプの椅子がみしりと危険な音を立てる。
大丈夫か、これ。
「でも、よく魔石の回収ができましたね。あんなことになってたのに。」
「あ、いや、ここには潜ってないんですよ。自宅のダンジョンに潜ったので。」
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