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調査記録にない何か
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「俺、奥を見てきます。皆さん休んでてください。」
「秋月君…。」
走り出そうとすると声がかかり、こちらへ黒い棒が飛んでくる。
軍用のマグライトだ。
「悪い、頼む…。」
「任せてください。」
マグライトを左手に、さっき拾いなおした鉄板を右手に握り、奥へと向かって走る。少し休んで多少は回復したし、なにより早く終わらせてしまいたい。
十字路を左に曲がる。
第1層の構造は単純だ。大きな分岐点は今の十字路だけ。
しかも右と左の道は、ぐるっと回って繋がっている。
途中、いくつかある行き止まりの短い道をマグライトで照らしながら確認していく。
ゾンビはいない。どうやら1体残らず入り口にの方へ集まってたみたいだ。
七つ目の行き止まりを確認して進むと、十字路に戻ってくる。
川越さんの、はっや!という声。
一応、手を振っとこう。
振り返って正面の道を進む。
しばらく進めば第2層へ続く通路があるはず。
また走り出そうとして違和感。
奥の方で、なんか動いてないか?
「なにかいます!警戒してください!」
念のため後へ大声で叫ぶ。
「行った方がいいか!?」
「大丈夫です!」
少しずつ近づいてきてる。
河野さん達とは300mくらい離れてるけど、もう少し離れておいた方がいいかもしれない。甲斐君を連れてきたのは失敗だったかな。
マグライトを消して地面に置き、近づいてくる何かに向かって慎重に進む。
人型だ。けっこう大きい。ひょこひょことした動きは、どう見てもゾンビではない。
少しずつ、何かの姿がはっきりしてくる。
地面に付きそうなほどに異常に長い腕。
生皮を剥がしたような赤く充血した肌。
黒く塗りつぶしたような目。
鼻は削り落としたように平らで、その下にむき出しになった白い歯が見える。
「きっも!」
素直な感想を叫ぶと、それが長い腕を俺に向かって突き出す。
魔力の流れが変わる。やばい、魔法だ。
魔力の流れの先、足元から慌てて後へ飛びのくと、地面から細い石槍が音も無く突き出し、ボロボロと崩れ落ちる。
危ねえなあ!
「沸騰しろおっ!」
いつものイメージを、目の前の"それ"へと叩きつける。が、なにも起きない。
お返しのように地面から突き出した槍を今度は前へ飛んで避ける。
効かないんなら鉄板で直接ぶん殴る!
"それ"へ向かって全速力で走る。
邪魔をするように地面から槍が飛び出すが、魔力の流れを読めば避けるのは難しくない。でもいいな、この魔法。
お互いの間合いに入った。
苦し紛れに振り回された右腕に鉄板を叩きつける。硬いゴムのような感触。
しゃがみこむと頭上を左腕が通り抜ける。
そのまま両足を左から右へ薙ぎ払う
弾かれたように宙へ浮いた"それ"の胴へ右から鉄板を叩き込む。
「突き出ろ!」
壁から飛び出した石槍が、吹き飛ぶ"それ"のわき腹を貫く。
それでも勢いは止まらず身体を貫かれながら壁へと叩きつけられる。
振りぬいた勢いでくるりと回り…。
「死っねえっ!」
頭めがけて上から下へと鉄板を振りぬく。
ぼっと音を立てて頭が弾け、衝撃で石槍が砕ける。
支えを失った身体が地面へ落ちた。
頭の上半分が無くなった"それ"。
もう動く様子はなさそうだ。
「っふぅぅぅ…」
今のはやばかった。危なかった。かなりきてた。一歩間違えたら死んでた。
興奮にふつふつと肌が粟立つような感覚。
だめだ、これ気持ちよすぎる!
「秋月君…。」
走り出そうとすると声がかかり、こちらへ黒い棒が飛んでくる。
軍用のマグライトだ。
「悪い、頼む…。」
「任せてください。」
マグライトを左手に、さっき拾いなおした鉄板を右手に握り、奥へと向かって走る。少し休んで多少は回復したし、なにより早く終わらせてしまいたい。
十字路を左に曲がる。
第1層の構造は単純だ。大きな分岐点は今の十字路だけ。
しかも右と左の道は、ぐるっと回って繋がっている。
途中、いくつかある行き止まりの短い道をマグライトで照らしながら確認していく。
ゾンビはいない。どうやら1体残らず入り口にの方へ集まってたみたいだ。
七つ目の行き止まりを確認して進むと、十字路に戻ってくる。
川越さんの、はっや!という声。
一応、手を振っとこう。
振り返って正面の道を進む。
しばらく進めば第2層へ続く通路があるはず。
また走り出そうとして違和感。
奥の方で、なんか動いてないか?
「なにかいます!警戒してください!」
念のため後へ大声で叫ぶ。
「行った方がいいか!?」
「大丈夫です!」
少しずつ近づいてきてる。
河野さん達とは300mくらい離れてるけど、もう少し離れておいた方がいいかもしれない。甲斐君を連れてきたのは失敗だったかな。
マグライトを消して地面に置き、近づいてくる何かに向かって慎重に進む。
人型だ。けっこう大きい。ひょこひょことした動きは、どう見てもゾンビではない。
少しずつ、何かの姿がはっきりしてくる。
地面に付きそうなほどに異常に長い腕。
生皮を剥がしたような赤く充血した肌。
黒く塗りつぶしたような目。
鼻は削り落としたように平らで、その下にむき出しになった白い歯が見える。
「きっも!」
素直な感想を叫ぶと、それが長い腕を俺に向かって突き出す。
魔力の流れが変わる。やばい、魔法だ。
魔力の流れの先、足元から慌てて後へ飛びのくと、地面から細い石槍が音も無く突き出し、ボロボロと崩れ落ちる。
危ねえなあ!
「沸騰しろおっ!」
いつものイメージを、目の前の"それ"へと叩きつける。が、なにも起きない。
お返しのように地面から突き出した槍を今度は前へ飛んで避ける。
効かないんなら鉄板で直接ぶん殴る!
"それ"へ向かって全速力で走る。
邪魔をするように地面から槍が飛び出すが、魔力の流れを読めば避けるのは難しくない。でもいいな、この魔法。
お互いの間合いに入った。
苦し紛れに振り回された右腕に鉄板を叩きつける。硬いゴムのような感触。
しゃがみこむと頭上を左腕が通り抜ける。
そのまま両足を左から右へ薙ぎ払う
弾かれたように宙へ浮いた"それ"の胴へ右から鉄板を叩き込む。
「突き出ろ!」
壁から飛び出した石槍が、吹き飛ぶ"それ"のわき腹を貫く。
それでも勢いは止まらず身体を貫かれながら壁へと叩きつけられる。
振りぬいた勢いでくるりと回り…。
「死っねえっ!」
頭めがけて上から下へと鉄板を振りぬく。
ぼっと音を立てて頭が弾け、衝撃で石槍が砕ける。
支えを失った身体が地面へ落ちた。
頭の上半分が無くなった"それ"。
もう動く様子はなさそうだ。
「っふぅぅぅ…」
今のはやばかった。危なかった。かなりきてた。一歩間違えたら死んでた。
興奮にふつふつと肌が粟立つような感覚。
だめだ、これ気持ちよすぎる!
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