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ダンジョンの二人
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「身体が大きいのも大変だな」
身体を屈めて歩く俺を見かねてか、レンが声をかけてくる。
「あまり良いことはないかな。椅子は壊すし着れる服は少ないし」
「それは…。少し気持ちがわかる」
その言葉に、つい胸に目がいってしまう。
「何だ?」
「なんでもありません」
慌てて目をそらす。
そんな話をしていると一層が見えてくる。
「そろそろ武器を抜いておけ」
「わかった」
腰を落として背中に固定していた鉄板を引き抜く。
「なんとも、馬鹿げた武器だな。それは」
呆れたような声。失礼な。ただ、言いたいことはわかる。一昨日に痛感した。
「重すぎるってことだろ?このあいだ思い知ったよ」
「それならいい。ダンジョンでは無駄な重量は命にかかわる。それに自分にしか扱えない武器は、仲間にとっては何の役にも立たない。早めに他の武器へ変えることだ」
「なるほど、そういう考え方もあるのか」
自分以外が使うってことは考えもしなかった。
「ふふっ、君は素直だな。普通はもう少し反感を持つものじゃないか?」
あ、笑った。
「そんなものかな」
「そんなものだよ。ただ、好感は持てる」
好感とか言われると少しドキっとする。
彼女いない暦=年齢だからな、俺。
「どうかしたか?」
「いや、大丈夫。なんでもない」
ようやく一層へと降りる。
念のため警戒はしていたが、やはり魔物はいないようだ。
「最後に魔物を倒したのはいつだ?」
「四日前かな」
「ふむ…」
腕を組み右手で唇に触れるレン。
その姿を見てられなくて目をそらす。だって胸が凄いことになってんだもの。
「ソウスケ。少し覚悟しておいたほうがいいな」
「覚悟?」
「そうだ。防衛状態に入って四日も魔物がでていない。つまり魔力を溜めているということだ。その溜めた魔力はどう使われると思う?」
そういうことか。
「五層…」
「そういうことだ。ふふっ。君はなかなか良い生徒だな。教えがいがある」
また笑った。
「ん、私の顔がどうかしたか?」
「いや、笑うんだなと思って」
「笑わない訳がないだろう。君はムーの人間をなんだと思ってるんだ?」
「いや、そういうことじゃなくて。喋り方とか、もっと冷徹なタイプかと思った」
言ってから気づいた。これって失言じゃないか?
「ああ、そういうことか…」
すこしバツが悪そうだ。
「私も緊張していたんだ。それについては謝罪する」
やっば、謝らせてしまった。そういうつもりじゃないのに。
「あー、いや、そういうことでもなくて。えっと、なんだろう。笑顔が可愛かったからさ、普通に同じ歳の女の子なんだって思っただけなんだよ」
あれ、俺いま可愛いとか言った?なに言ってんだ俺!
レンがきょとんとした表情を浮かべて、すぐに肩を震わせ始める。
「ふふっ、ふっ、あははははっ。初対面の私にそれはないだろう。それとも君は、いつもその綺麗な顔で甘い言葉を囁いてるのか?」
囁かないよ!
「誤解だよ。失言したと思って慌てただけだから。」
「はぁ…、なるほど。だが、少し気をつけた方がいい。いまの言葉は少しときめいたからね」
そう言ってこちらに背を向けると先へと進み始める。
いやいやいや、人のこと言えないだろ!なんだそれ!俺のほうがときめいたよ!
てか、一人でどんどん進んでるし。
「俺が案内するんだろ」
駆け足で追いつき横に並ぶ。
「一本道だと聞いている」
「それでも立会人が一人で進むのはどうかと思う」
「照れているんだよ。察しが悪いな、君は」
そういうの反応に困るんだけど。
「なんかキャラ変わってきてないか?」
「さっきも言ったけれど緊張していたんだ。君を警戒していたし虚勢だって張っていた。それが落ち着いてくれば変わったように感じるのも当然だろう?」
こちらに目も向けずに答えるレン。
えっと、つまり打ち解けてきたってこと?あ、やばい。なんか嬉しいぞ、これ。
「なるほど。そういうことか。」
「そういうことだ。次に降りるぞ。」
そう言うと、さっさと二層へ続く通路を降りていってしまった。
俺も慌てて後を追おうとして、危なく頭をぶつけるところだった。
女性にしては身長が高めだけど、頭をぶつける心配のないレンはどんどんと先に進んでいる。
うう、何を話しかけたらいいかわからない。
身体を屈めて歩く俺を見かねてか、レンが声をかけてくる。
「あまり良いことはないかな。椅子は壊すし着れる服は少ないし」
「それは…。少し気持ちがわかる」
その言葉に、つい胸に目がいってしまう。
「何だ?」
「なんでもありません」
慌てて目をそらす。
そんな話をしていると一層が見えてくる。
「そろそろ武器を抜いておけ」
「わかった」
腰を落として背中に固定していた鉄板を引き抜く。
「なんとも、馬鹿げた武器だな。それは」
呆れたような声。失礼な。ただ、言いたいことはわかる。一昨日に痛感した。
「重すぎるってことだろ?このあいだ思い知ったよ」
「それならいい。ダンジョンでは無駄な重量は命にかかわる。それに自分にしか扱えない武器は、仲間にとっては何の役にも立たない。早めに他の武器へ変えることだ」
「なるほど、そういう考え方もあるのか」
自分以外が使うってことは考えもしなかった。
「ふふっ、君は素直だな。普通はもう少し反感を持つものじゃないか?」
あ、笑った。
「そんなものかな」
「そんなものだよ。ただ、好感は持てる」
好感とか言われると少しドキっとする。
彼女いない暦=年齢だからな、俺。
「どうかしたか?」
「いや、大丈夫。なんでもない」
ようやく一層へと降りる。
念のため警戒はしていたが、やはり魔物はいないようだ。
「最後に魔物を倒したのはいつだ?」
「四日前かな」
「ふむ…」
腕を組み右手で唇に触れるレン。
その姿を見てられなくて目をそらす。だって胸が凄いことになってんだもの。
「ソウスケ。少し覚悟しておいたほうがいいな」
「覚悟?」
「そうだ。防衛状態に入って四日も魔物がでていない。つまり魔力を溜めているということだ。その溜めた魔力はどう使われると思う?」
そういうことか。
「五層…」
「そういうことだ。ふふっ。君はなかなか良い生徒だな。教えがいがある」
また笑った。
「ん、私の顔がどうかしたか?」
「いや、笑うんだなと思って」
「笑わない訳がないだろう。君はムーの人間をなんだと思ってるんだ?」
「いや、そういうことじゃなくて。喋り方とか、もっと冷徹なタイプかと思った」
言ってから気づいた。これって失言じゃないか?
「ああ、そういうことか…」
すこしバツが悪そうだ。
「私も緊張していたんだ。それについては謝罪する」
やっば、謝らせてしまった。そういうつもりじゃないのに。
「あー、いや、そういうことでもなくて。えっと、なんだろう。笑顔が可愛かったからさ、普通に同じ歳の女の子なんだって思っただけなんだよ」
あれ、俺いま可愛いとか言った?なに言ってんだ俺!
レンがきょとんとした表情を浮かべて、すぐに肩を震わせ始める。
「ふふっ、ふっ、あははははっ。初対面の私にそれはないだろう。それとも君は、いつもその綺麗な顔で甘い言葉を囁いてるのか?」
囁かないよ!
「誤解だよ。失言したと思って慌てただけだから。」
「はぁ…、なるほど。だが、少し気をつけた方がいい。いまの言葉は少しときめいたからね」
そう言ってこちらに背を向けると先へと進み始める。
いやいやいや、人のこと言えないだろ!なんだそれ!俺のほうがときめいたよ!
てか、一人でどんどん進んでるし。
「俺が案内するんだろ」
駆け足で追いつき横に並ぶ。
「一本道だと聞いている」
「それでも立会人が一人で進むのはどうかと思う」
「照れているんだよ。察しが悪いな、君は」
そういうの反応に困るんだけど。
「なんかキャラ変わってきてないか?」
「さっきも言ったけれど緊張していたんだ。君を警戒していたし虚勢だって張っていた。それが落ち着いてくれば変わったように感じるのも当然だろう?」
こちらに目も向けずに答えるレン。
えっと、つまり打ち解けてきたってこと?あ、やばい。なんか嬉しいぞ、これ。
「なるほど。そういうことか。」
「そういうことだ。次に降りるぞ。」
そう言うと、さっさと二層へ続く通路を降りていってしまった。
俺も慌てて後を追おうとして、危なく頭をぶつけるところだった。
女性にしては身長が高めだけど、頭をぶつける心配のないレンはどんどんと先に進んでいる。
うう、何を話しかけたらいいかわからない。
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