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第1章
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母上はお茶をおいて家の中に引っ込んだ。
キアラも遊んで欲しそうな顔をしていたが、母上が連れて入ってくれた。
サンドラちゃんが再び……
「ねえカース君、次は狼ごっこしない? スティード君とセルジュ君も水から出てきたことだし。」
くっ、まだ探そうと言うのか。
一体どれほど気になってるんだ。
「そうだね。それもいいね。
スティード君もあそこを歩くのは疲れたんじゃない? 気楽に狼ごっこをしようか。」
「いや、もう少しやってみたいな。せっかくおば様が乾かしてくれたけど。今度はあそこに腰まで浸かって素振りをしようと思うんだ。」
「おおーがんばるね。いいんじゃない?
セルジュ君は?」
「僕は狼ごっこかな。たまには童心に帰りたいよね。」
私達はしょっちゅう童心に帰ってる気がするが。
こうして次の戦いが始まった。
サンドラちゃんはやはり壁際を逃げ回っている。
ふふふ、狼ごっこなら自由に逃げ、好きに探せると思ったか?
無理だな、私が狼をやる以上すぐに捕まえてみせよう。
そして全員捕まるまでその場で無為な時間を過ごしてもらおう。
いきなりサンドラちゃんを捕まえるのはあからさまかと、アレックスちゃんを狙ってみる。
弱い者から狙うのが戦場の鉄則なのだ。
だいぶ身体能力は上がったが、それでもアレックスちゃんは逃げるのが下手だ。
真っ直ぐ真っ直ぐ逃げようとするからすぐ追いつかれてしまうのだ。
さあ次こそサンドラちゃんを捕まえるぞ!
壁際で、庭の木々を利用して逃げようとしているな?
さすがだ、戦略を感じる。
しかしここは文字通り私の庭、ここを知り尽くした私から逃げられるかな?
そもそも隠した鉄も見つけられてないだろうに。
「ねーねーカース君! ここだけ壁が土なのは何でー?」
何!?
なぜセルジュ君がそこに!?
角を土壁で覆い自然に隠したのに!
確かに触ったら土だとバレてしまう。
くっ、年貢の納め時か……
「ふはははは、勇者セルジュよ。よくぞ見つけたな!そうよ、そこに我の秘密があるのだ。見事だ!」
もうヤケクソだ。
「ど、どうしたのカース君? いつもにも増して変だよ? 僕は勇者じゃないよ。サンドラちゃんがカース君のお宝を探そうって言うから。」
「ふふふ、カース君。私を止めることに夢中になってセルジュ君を警戒してなかったわね。この勝負私の勝ちのようね。」
なんと!
サンドラちゃんは私の計略を全て見越した上でセルジュ君を手駒として使うとは。
参った。
「すごいよサンドラちゃん。僕の負けだよ。
あれを見たいのでなく、僕が隠すから暴きたかっただけなんだね?」
「そうよ。なぜかカース君がどうでもいいことを隠すから知りたくなっちゃった。
さあ見せてもらうわよ。」
いい年して七歳児に知恵で負けた……
恥ずかしい……
でも見せるしかない。
そして私は土壁を崩し、鉄の立方体を露わにする。
大きさはそこまででもない。
よく自宅から見えたな?
さあ変人だと言うなら言うがいい。
覚悟はいいぞ、私はできてる。
「カース君これ何? 全然お宝じゃないよー。」
「さあカース君、キリキリ吐きなさい。これは何?」
サンドラちゃんが活き活きしてる。
そんなタイプだったっけ?
「ただの鉄だよ。あーもー恥ずかしい!
ただの鉄を一生懸命隠したんだよー! どうせまた変とか言うんだろー?」
「どうなのサンドラちゃん? これはお宝なの?」
セルジュ君はやたらお宝にこだわっているようだ。
「さあ? 人が大事に隠すものは全部お宝じゃない?」
おお、やはりサンドラちゃんは淑女か。
「さてカース君? こんな重そうな物を動かしてたんだよね? どうやって?」
「金操だよ。風操でもいいけど、埃が飛ぶからやめたんだよ。」
「金操? 確か魔力をバカ食いするらしいじゃない? やっぱりカース君は変人よね。」
「ふふそうさ僕は変人さ。魔力効率なんか気にしないのさ。
あんまり変変言うと空を飛べるようになっても乗せてあげないんだからね!」
「ええ! カース君空を飛べるの!? 僕も飛んでみたいなー。」
「セルジュ君だめよ。飛ぶだけならみんなできるのよ。でも落ちたら簡単に死ぬから誰もやらないのよ。」
「だよねー。危ないよねー。いいんだ、僕一人で飛ぶから……がんばるから……」
「カース! やめるのよ! 私はお前に死んで欲しくないわ! 魔法を覚えたての子が家を焼くほどではないが、子供に多い事故なのよ!
ついつい飛べる気がして風操とかで飛んでみる。結局制御できなかったり魔力切れで落ちて終わりなのよ!」
今までずっと喋らなかったアレックスちゃんがいきなり大声で叫んだ。
純粋に心配してもらえるのは嬉しいな。
「大丈夫だよ。慎重にやってるから。
そのための実験を念入りにやってるんだよ。
みんなを乗せてあげるってのは難しいけど、たぶん自分だけなら飛べると思うよ。」
「ふーん、カース君は空を飛びたいんだー。
その実験をしてたんだー。
それを嘘ついて隠してたんだー。
ふーん。」
ぐああ!
嘘は、嘘は嫌だー!
でも嘘をついてしまったー!
なんてこったい!
「ち、違うんだ、嘘っていうか恥ずかしいから隠しておきたかったんだー!」
「分かってるわよ。カース君が変なのは分かってるんだから。今回は私が悪かったわ。趣味の悪いことをしてしまってごめんね。」
うう、サンドラちゃーん。
やっぱり君は淑女なんだね。
「僕の方こそ、変に隠してごめんよ。
できれば隠したいんだからそっとしておいて欲しかったよ……」
「うふふ、隠されると見つけたくなる。
それが女なのよ?」
私達はまだ七歳だよな?
もうすぐ八歳になるが。
私がオッサンなのに精神年齢が低いだけか?
ちなみにスティード君はこの間もずっと素振りをしていた。
アレックスちゃんもあんまり喋らなかった。
変なのはみんなもだと思うがどうか。
キアラも遊んで欲しそうな顔をしていたが、母上が連れて入ってくれた。
サンドラちゃんが再び……
「ねえカース君、次は狼ごっこしない? スティード君とセルジュ君も水から出てきたことだし。」
くっ、まだ探そうと言うのか。
一体どれほど気になってるんだ。
「そうだね。それもいいね。
スティード君もあそこを歩くのは疲れたんじゃない? 気楽に狼ごっこをしようか。」
「いや、もう少しやってみたいな。せっかくおば様が乾かしてくれたけど。今度はあそこに腰まで浸かって素振りをしようと思うんだ。」
「おおーがんばるね。いいんじゃない?
セルジュ君は?」
「僕は狼ごっこかな。たまには童心に帰りたいよね。」
私達はしょっちゅう童心に帰ってる気がするが。
こうして次の戦いが始まった。
サンドラちゃんはやはり壁際を逃げ回っている。
ふふふ、狼ごっこなら自由に逃げ、好きに探せると思ったか?
無理だな、私が狼をやる以上すぐに捕まえてみせよう。
そして全員捕まるまでその場で無為な時間を過ごしてもらおう。
いきなりサンドラちゃんを捕まえるのはあからさまかと、アレックスちゃんを狙ってみる。
弱い者から狙うのが戦場の鉄則なのだ。
だいぶ身体能力は上がったが、それでもアレックスちゃんは逃げるのが下手だ。
真っ直ぐ真っ直ぐ逃げようとするからすぐ追いつかれてしまうのだ。
さあ次こそサンドラちゃんを捕まえるぞ!
壁際で、庭の木々を利用して逃げようとしているな?
さすがだ、戦略を感じる。
しかしここは文字通り私の庭、ここを知り尽くした私から逃げられるかな?
そもそも隠した鉄も見つけられてないだろうに。
「ねーねーカース君! ここだけ壁が土なのは何でー?」
何!?
なぜセルジュ君がそこに!?
角を土壁で覆い自然に隠したのに!
確かに触ったら土だとバレてしまう。
くっ、年貢の納め時か……
「ふはははは、勇者セルジュよ。よくぞ見つけたな!そうよ、そこに我の秘密があるのだ。見事だ!」
もうヤケクソだ。
「ど、どうしたのカース君? いつもにも増して変だよ? 僕は勇者じゃないよ。サンドラちゃんがカース君のお宝を探そうって言うから。」
「ふふふ、カース君。私を止めることに夢中になってセルジュ君を警戒してなかったわね。この勝負私の勝ちのようね。」
なんと!
サンドラちゃんは私の計略を全て見越した上でセルジュ君を手駒として使うとは。
参った。
「すごいよサンドラちゃん。僕の負けだよ。
あれを見たいのでなく、僕が隠すから暴きたかっただけなんだね?」
「そうよ。なぜかカース君がどうでもいいことを隠すから知りたくなっちゃった。
さあ見せてもらうわよ。」
いい年して七歳児に知恵で負けた……
恥ずかしい……
でも見せるしかない。
そして私は土壁を崩し、鉄の立方体を露わにする。
大きさはそこまででもない。
よく自宅から見えたな?
さあ変人だと言うなら言うがいい。
覚悟はいいぞ、私はできてる。
「カース君これ何? 全然お宝じゃないよー。」
「さあカース君、キリキリ吐きなさい。これは何?」
サンドラちゃんが活き活きしてる。
そんなタイプだったっけ?
「ただの鉄だよ。あーもー恥ずかしい!
ただの鉄を一生懸命隠したんだよー! どうせまた変とか言うんだろー?」
「どうなのサンドラちゃん? これはお宝なの?」
セルジュ君はやたらお宝にこだわっているようだ。
「さあ? 人が大事に隠すものは全部お宝じゃない?」
おお、やはりサンドラちゃんは淑女か。
「さてカース君? こんな重そうな物を動かしてたんだよね? どうやって?」
「金操だよ。風操でもいいけど、埃が飛ぶからやめたんだよ。」
「金操? 確か魔力をバカ食いするらしいじゃない? やっぱりカース君は変人よね。」
「ふふそうさ僕は変人さ。魔力効率なんか気にしないのさ。
あんまり変変言うと空を飛べるようになっても乗せてあげないんだからね!」
「ええ! カース君空を飛べるの!? 僕も飛んでみたいなー。」
「セルジュ君だめよ。飛ぶだけならみんなできるのよ。でも落ちたら簡単に死ぬから誰もやらないのよ。」
「だよねー。危ないよねー。いいんだ、僕一人で飛ぶから……がんばるから……」
「カース! やめるのよ! 私はお前に死んで欲しくないわ! 魔法を覚えたての子が家を焼くほどではないが、子供に多い事故なのよ!
ついつい飛べる気がして風操とかで飛んでみる。結局制御できなかったり魔力切れで落ちて終わりなのよ!」
今までずっと喋らなかったアレックスちゃんがいきなり大声で叫んだ。
純粋に心配してもらえるのは嬉しいな。
「大丈夫だよ。慎重にやってるから。
そのための実験を念入りにやってるんだよ。
みんなを乗せてあげるってのは難しいけど、たぶん自分だけなら飛べると思うよ。」
「ふーん、カース君は空を飛びたいんだー。
その実験をしてたんだー。
それを嘘ついて隠してたんだー。
ふーん。」
ぐああ!
嘘は、嘘は嫌だー!
でも嘘をついてしまったー!
なんてこったい!
「ち、違うんだ、嘘っていうか恥ずかしいから隠しておきたかったんだー!」
「分かってるわよ。カース君が変なのは分かってるんだから。今回は私が悪かったわ。趣味の悪いことをしてしまってごめんね。」
うう、サンドラちゃーん。
やっぱり君は淑女なんだね。
「僕の方こそ、変に隠してごめんよ。
できれば隠したいんだからそっとしておいて欲しかったよ……」
「うふふ、隠されると見つけたくなる。
それが女なのよ?」
私達はまだ七歳だよな?
もうすぐ八歳になるが。
私がオッサンなのに精神年齢が低いだけか?
ちなみにスティード君はこの間もずっと素振りをしていた。
アレックスちゃんもあんまり喋らなかった。
変なのはみんなもだと思うがどうか。
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