血に濡れた約束は廃墟に眠る

まちにゃ

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仲間

大事な人

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地下街の通り。
やや埃っぽい風が吹く中、4人の足音が交差する。

イリナがニッと笑ってマチルダを見た。

「マチルダってそんなに冷静なのか?もしかしてすっげぇ強いとか?」

マチルダは小さく瞬きをしただけで、何も言わない。

代わりにラナードが苦笑いで肩をすくめる。

「……マチルダを舐めたら痛い目見るぜ……俺みたいにな」

イリナ「え、なにそれ気になる!」

「……あれはラナードが馬鹿だったから」

「う……否定できねぇ……」
ラナードはがっくりと肩を落とす。

「レヴィアが連れてるガキに手を出そうとした俺が馬鹿だ……」

レヴィアは呆れたように鼻を鳴らす。

「敵だと判断したら容赦しねぇからな、コイツは」

イリナは目を輝かせた。

「へぇ~!すっげぇ!かっけぇなマチルダ!」

「いや褒められるとこじゃないからね?」とラナードが即ツッコミ。

「あとレヴィアのマチルダだからな!」
ラナードは得意げに続ける。

「レヴィアはマチルダのことになると、ほんっと怖ぇぞ。俺、最初それで死ぬかと思ったし」

「おい」

「そうなの?」(首を傾げてレヴィアを見上げる)

イリナ「なになに?なんで!?怖いってどのくらい!?」

ラナード「いやもう、睨まれただけで凍りついたわ。地面にめり込むかと思った」

「……うるせぇな」

その低い声に、イリナとラナードが一瞬ビクリとするが、マチルダだけは相変わらずキョトンとしている。

「レヴィア、私のことになると怖いの?」

「……知らねぇよ」

ラナード「照れてるし」

イリナ「うっわー!ほんとに照れてる!こりゃ本物だ!」

「……ぶっ飛ばすぞ」

ラナード「へいへい、でも事実じゃん。お前ら4年も一緒にいるんだろ? そりゃ特別になるって」

イリナ「すげぇな……いいな、そういうの」

マチルダは、ふわりと微笑んで呟く。

「……レヴィアは、私の大事な人だもん」

その声に、レヴィアは視線をそらした。

ラナードとイリナは何とも言えない表情で顔を見合わせ――

ラナード「……誰も二人の間に入る余地ねぇよな」

イリナ「うん、これは無理だわ」

レヴィア「……」

マチルダ「?」

レヴィアはただ無言で歩を進める。その背中を追いながら、マチルダは小さく笑った。
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