血に濡れた約束は廃墟に眠る

まちにゃ

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仲間

離せない

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___レヴィア視点


ラナードの奴が、また余計なことを言いやがった。

「レヴィアはマチルダのことになると怖ぇぞ」

――ああ、分かってる。分かってるが、わざわざ口に出すな。

「おい」と声をかけたが、アイツはニヤニヤして話を止めやしねぇ。

「最初それで死ぬかと思ったし」

(ったく……)

マチルダがこっちを見上げる。

「そうなの?」

真顔で聞いてくるもんだから、どう返すか一瞬迷った。

「……知らねぇよ」

それだけ言ってそっぽを向いたのに、ラナードとイリナが一斉に茶化すような声をあげやがった。

「うっわー!ほんとに照れてる!」

「こりゃ本物だ!」

(うるせぇ……)

イラッとしたが、怒鳴る気にはなれなかった。

こいつらの無邪気な騒ぎ声の中――

マチルダだけが、あいつらとは別の空気を持っていた。

レヴィアの袖をぎゅっと引っ張って、無垢な顔で問いかけてきた。

「レヴィア、私のことになると怖いの?」

その目は、からかいも、疑いもなくて――ただ、純粋な問いだった。

(……やめろ。そうやって見られると……)

「……うるせぇ」

もう一度だけ言って、目をそらす。

さっきまで茶化してたラナードもイリナも、それ以上は言わなかった。

いや、言えなかったのかもしれねぇ。

マチルダが小さく笑ってこう言った。

「……レヴィアは、私の大事な人だもん」

その一言で、心の奥に何かが触れた気がした。

――この4年、こいつと歩いてきた時間。

最初は警戒ばかりして、人を殺す目をしてたガキが、今じゃ俺の袖を掴んで離さない。

……守らなきゃって思ったんじゃねぇ。

気づいたら、手を離せなくなってた。

ラナードの言葉が頭をよぎる。

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